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【執行役員】再生医療実現への“本気”を感じて、大企業からベンチャーへ転職した

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PROFILE

前川 敏彦(執行役員 研究開発部・統括ディレクター)

患者の細胞を採取、培養して臓器や器官をつくり、ご本人に移植する──。拒絶反応が起きる可能性が低い、新たな治療法の実現に向けて、ひた走るサイフューズ。その研究開発チームの統括ディレクターとして、多彩なバックグラウンドをもつメンバーをまとめているのが前川敏彦だ。前職の大手メーカーでも再生医療に取り組む研究開発職だった前川が、サイフューズにジョインしたのは、「再生医療を実現する“本気”を感じたから」だという。未来の治療法の実現にかける、強い想いを語ってもらった

新しい治療法を心待ちにする患者さんたちのこえ

「高級車1台か2台くらいの金額でしょう? それくらい、出しますよ!」。いまでも、その言葉が耳から離れないんです。私は前職の大手メーカーで、再生医療にかかわる研究開発職をしていました。研究を進めるにあたり、まずは、新しい治療法を求めている患者さまたちの声を聞こう──。そういう話になり、再生医療の対象となりえる病気の患者さま団体にお声がけする時に、ちょうどその団体の会合が開催されるとのことがあったので、参加させていただきました。

その場では、私たちが当時、実現をめざしていた再生医療の構想をお話ししました。すると、「そんないいものができるんなら、早く実現してほしい」というリアクションだったんです。とはいえ、内容的にはまだ研究途中でした。「実現するかどうかわからないし、実現したとしても、当初は、患者さまおひとりの治療に数千万とか、ものすごいコストがかかってしまうかもしれない」と、そう私が話したところ、みなさん「仮にそれくらいだったとしてもなんとかしたい!」とおっしゃるんです。

病気でつらい思いをしている、自分自身や大切な人たち。そこから、苦しみを取り除けるのであれば、金額の高さなど、なんの関係もない、困難から救われる方法が出てくるのを、ひたすら、待っているのだ──。このとき、患者さまたちが再生医療の実現を心待ちにしている、その想いの強さを、はじめて身にしみて実感しました。

それまでも、私は「患者さまのために、新しい治療法をつくり出したい」という想いを抱いていました。患者さまたちの声を聞いてからは、それは単なる言葉ではなく、自分自身の強烈な想いになるとともに、必ず達成するべき目標に、変わったのです。

研究開発企業が異業種のパートナーと関係を築くワケ

しかし、自分にめばえた想いを実現するうえで、壁に突き当たりました。前職は優秀な研究者たちが非常に多く在籍していましたが、再生医療に特化している業態や組織ではありませんでした。そのため、たくさんある分野のひとつが再生医療であり、どうしても専門的な知見や”土地カン”がたまりにくい。一方、私自身は「一刻も早く実現したい!」「これが自分の使命だ!」という焦りとワクワク感が混じった状態でした。

ちょうどそのころ、再生医療に関連する講演会などの場で、サイフューズのことを知る機会がありました。サイフューズのメンバーと接していて、いちばんびっくりしたのは、業種関係なく豊富な人脈を築いていたことです。たとえば、あるところでは運送会社のトップの方とご一緒にいるのをお見かけしました。研究者肌のバイオ・ベンチャーと、トラックを何台も保有している運送会社だなんて、、今考えてみても、、ちょっと不思議な取り合わせですよね。最初は「飲み友だちなのかな」なんて思ってたんですけど(笑)。

実際にはそうではなく、細胞を培養してつくった臓器や器官を、患者さまの待つ病院にお届けする運搬システムを構築するコラボレーションの相手として、運送会社との関係を築く努力をされていたのです。その当時も、いまも、秋枝さんをはじめサイフューズのメンバーは、さまざまな分野の方々との協業体制を築く努力をしています。サイフューズ内の研究開発がうまくいったとしても、それを患者さまにお届けするまでには、運送や保管などを含めた、さまざまなプレイヤーとの協業が必要です。それをよくわかっているからこその努力がそこにはありました。そこに、再生医療を実現するサイフューズの“本気”を感じとり、入社することを決意しました。

「絶対にあきらめない」というベンチャー精神

入社後、ベンチャー企業と大企業の差を感じた点は、「とにかくやってみよう!」というマインドです。たとえば、かなり重要な実験で、いいデータがとれている。しかし、もういちど同じ実験をやってみると、再現しない。これではダメです。「再生医療の実現」とは、今日も明日も明後日も、同じように細胞から臓器や器官ができるようになることです。成果が不安定ではいけないのです。

こんなとき、一般的には「実験を繰り返して再現しないなら、商品化はムリだ」と判断してしまうかもしれません。でも、サイフューズの場合にはあたりまえのように、「もう1回、同じ実験をやってみよう」となるのです。それで、よいデータが得られなくても、データをたんねんに見返してみる。そうすると、「あれ? ここを変えてみれば結果が違うんじゃないか?」と、いままでも眺めていたはずのデータの意味が、違って見えてきて、ダメだった原因が見えてきます。そうやって少しずつ、実験結果の再現性を高めていっています。

「もういちど、やってみよう!」。これは、研究開発に携わるなら、必ず大切にしてほしいマインドです。私自身、前職時代、実験がうまくいかなくて、ある大学の先生にご相談にいったところ、「自然科学者なら、実験してみてうまくいかなかったら、もういちどやってみなさい。そして、改めてデータをみなさい」と、おしかりを受けた経験があります。サイフューズはそんなマインドにあふれていますね。

若い研究開発者は “自分の武器”を自覚してほしい

いま私は、サイフューズの研究開発チームをまとめる立場です。若手のメンバーに伝えていることは、「自分の武器を決めて、宣言してほしい」です。ひとりのチカラには限界があります。できないことのほうが多いでしょう。だから、できるだけ早くチームをつくって、みんなの知識・得意技をもちよって研究開発を進めるべきなんです。でも、“自分の武器”って、自覚していないことが多い、そうなると、周囲にもわかりません。すぐそばに、ある分野について詳しい人がいるのに、自分でゼロから調べたりしてしまうといったムダが生まれてしまっているかもしれません。

ですから、自分の知識やスキルを自己分析して、“武器”を決めてほしいです。そして、たとえば「細胞培養の培地については、私は詳しいです!」と宣言してほしいんです。そうすれば、培地のことはその人にまかせておけばいい、ということになり、チームのチカラをおおいに発揮できる。

私自身の武器ですか? そうですね、たとえば「スペクトル分析」ができます。物質に光を当て、その波長によって、なんの物質なのかわかります。サイフューズでは、細胞を培養してつくった研究用の肝臓が、さまざまな物質を分解する、肝臓としての機能をきちんと果たしているか確かめるとき、この武器が役に立ちました。もともと私は高分子分野の研究者でしたので昔、勉強していたことが、意外なところで役に立ちました。そんなふうに、どんな知識・技術だって、武器になりえると感じています。

ですから、できる限り、多様なバックグラウンドをもった人に、サイフューズにジョインしていただきたいです。そうやってジョインしてきた人を含めて、若い人たちが、10年後、サイフューズの研究開発の旗振り役として活躍しているように、あとおしするのが私の役目と考えています。そのために、しっかりと若手の育成にも注力していきたいですね。チームでサイフューズの理想とする再生医療を実現させたいと思います。

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