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【TOPインタビュー】“カイシャ”をアップデート。個が自律的に価値を生み出す、次世代の組織OSの実装へ

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PROFILE

代表取締役社長
浅沼 紀杜

SNS時代の到来により、企業の映像コミュニケーションは転換期を迎えている。この変化を捉え、国内ではまだ目新しい「デジタルコンテンツエージェンシー」として誕生したのがディーシーエー(以下、DCA)だ。大手ゲーム会社のプロモーション映像を手がけるクリエイティブ力を土台に、企業の映像戦略を一気通貫で支援するエージェンシーを目指す。そして、同社は、AIも活用しながら、個人が主体的に価値を生み出す新しい組織のあり方を追求している。顧客と働く人の双方に「新しい価値」を提示するDCAのビジョンについて、代表の浅沼紀杜に話してもらった。

SNS時代のコンテンツエージェンシーへ

――最初に、DCAは何をめざす会社なのか教えてください。

事業と組織の両面で、これからの時代に求められる新しい価値を創造し、提供していくことです。まず事業面では、顧客企業の映像コミュニケーションにおける「戦略設計」から「運用」までを横断的に支援する事業を展開します。DCAとは「デジタルコンテンツエージェンシー」の略。企業が顧客やステークホルダー・求職者・一般社会などに対して何かを訴求したいとき、「どのSNSに、どのような動画を投稿するのが最適か」という戦略を考え、実行のお手伝いをする。「制作代理店」として、映像が企業の価値として積み上がり続ける状態をつくることを目指しています。
 
現代は、あらゆる情報を、スマートフォンを起点としたSNSから入手する。そして、求められているのは文字情報ではなく動画です。しかも、動画が消費されるスピードは速いので、商材をPRするにも、求人への応募を促すにも、複数のSNSに絶えず大量の動画コンテンツを提供し続ける必要がある。しかし、多くの現場では「戦略設計」と「制作・運用」が分断されており、バラバラなコンセプトで動画を量産した結果、ブランド価値を毀損してしまうリスクすらあります。そこで、DCAが顧客の動画戦略を設計から、制作全体のプランニング、運用までを一気通貫で支援。動画が全て一貫した戦略・コンセプトの下で制作されていれば、ターゲット層に一貫したイメージを訴求でき、動画のアーカイブが増えるごとに企業のブランド価値が上がっていく状態をつくり出していくのです。
 
欧米では2010年代前半からSNSと動画主軸のコミュニケーションへの転換が始まり、制作会社でも広告代理店でもない、この新しい役割を果たすエージェンシーが誕生していました。私はそれを見て、「この流れは、かならず日本にも来る」と確信していました。その後、国内でもSNS動画がメディアの主流に。SNSに向けた動画制作のニーズが増え、社内にもYouTube動画を軸にしたクリエイティブブランドが立ち上がっていました。この大きな構造変化を捉え、映像が単発で終わることなく企業の資産になる未来を共につくるために、DCAを旗揚げしたのです。

――時流にそくしたビジネスモデルなのですね。では次に、DCAが組織面で提供する新しい価値とは何か、教えてください。

従来型の“カイシャ”のように型にはめるのではなく、一人ひとりが自分の価値と居場所を見つけていける。そうした新しい組織のモデルを提供します。誰かの命令に従うのでも、大きな組織の歯車になるのでもない。やるべきことを自分で考え、動いていく。その結果、利益が上がれば、還元され、報酬が増える。そうしたシンプルな組織です。

自分の役割が見えたとき、仕事は「自分ごと」になる

――どのような働き方ができるのか、具体的に教えてください。

例えば、DCAには「アカウントプロデューサー」と呼ばれる役割があります。DCAのプロジェクトは、まずアカウントマネージャー(営業)がAI診断とヒアリングを用いて、企業の課題を可視化し、戦略的な「設計図」を描くことから始まります。アカウントプロデューサーはその戦略を受け取ったあと、顧客企業とDCAの窓口になり、具体的な映像表現へと翻訳し、制作全体をプランニング。自ら顧客に提案し、DCAが擁する多様な専門性を持つクリエイティブブランドを活用するなどして動画を完成させていく仕事です。その間、細かな指示命令で縛ることはありません。ただし放任ではなく、先輩社員の伴走が判断と実行を支えます。
 
DCAでは、新卒入社の若手であっても、早い段階から自律的に動ける環境にあります。ほかの会社であれば、まずは“修行”期間があり、研修を受けたり、先輩や上司がつきっきりで仕事を覚えるまでサポートしたり。一方でDCAは、実際の案件に関わりながら経験を積み、状況を見ながら裁量の範囲を広げていくため、実践の中で判断力とスキルが育っていきます。

――自由な働き方ができるのですね。とはいえ、そこまで自律的な働き方ができるのは、よほど高度な専門知識やビジネスノウハウをもっている人材だけなのではありませんか。

心配無用です。顧客企業の業界知識や映像制作に関する専門知識などは、あればそれにこしたことはありませんが、なくてかまわない。なぜなら、AIを積極的に活用することで、実務を前進させることができるからです。アカウントプロデューサー職のやるべき仕事は、顧客企業からのヒアリング~情報整理・分析、企画、制作、効果検証後の改善提案など多岐にわたります。顧客の意図を汲み取り、制作チームと連携しながら、成果につながる形へと導く役を担うなかで、各プロセスでAIも活用しながらスピードと精度を高めていく。若手で、「何をどう考えればいいか」がまだ整理できていない段階でも、AIを利用することで考えを形にしていくことができます。
 
知識やノウハウは不要ですが、しいて言えば、自分ならではの「好きなこと」や「得意なこと」がある人は、活躍につながりやすいです。DCAではその人固有の力、「シグネチャースキル」こそが、仕事の価値の源泉になります。そのうえで、顧客企業の担当者やクリエイターから親しまれるような「愛想の良さ」があると、仕事の幅がさらに広がるでしょう。

――利益をあげれば自分の報酬に反映される仕組みだそうですが、利益をあげられなかった時はどうなるのでしょう。

それも心配ありません。すぐに利益をあげられなくても、基本給部分は固定給として支給されます。賞与や昇給で成果が反映される給与制度の仕組みになっていて、自分の出した結果がフェアに還元されます。実際入社して3年間、会社の利益になる成果をなかなかあげられなかった20代の社員もいます。その間、彼はひたすらネットサーフィンして、情報収集と仮説立ての試行錯誤を繰り返していました。それに対して、私は何も言いませんでした。彼がやることを見つけるのを黙って待っていたのです。そして、ある日、大きな契約をとってくると、堰を切ったように次々に契約をかちとり、敏腕プロデューサーへと成長。いま、彼は会社を支える人材になってくれています。
 
彼は自力で、「自分は誰の役に立てるのか」「どうすれば成果をあげられるのか」と考え抜き、自分がやるべきことを見つけたのです。DCAは、一人ひとりが「主役」としてフラットにつながる組織です。誰かと自分を比べて劣等感に消耗する必要も、限られたポストを奪い合う競争もありません。ここで大切にしているのは、他人より優れているかではなく、自分なりの価値がわかるまでじっくりと自分に向き合えることです。

AIとデータが共通言語。経営を誰もが担える形へ

――メンバーが勝手に動いてしまうと、組織がバラバラになるのではありませんか。

組織が「バラバラになること」を、逆に望んでいます。従来の組織は上下関係で管理することをよしとしてきたピラミッド型が多かったでしょう。しかし、私の考えは180度異なります。社員一人ひとりが自立し、自由に行動し、のびのびと働くなかで個性を発揮させ、成果をあげることを期待します。このような「自律分散型」の組織運営で中核にあるのが、DMS(ディビジョン・マネジメント・システム)というDCA独自の経営インフラです。DMSでは、各ディビジョン(=部門)、クリエイティブブランド、それぞれが「小さな経営体」として自走します。その自律的な運営を経営として成功させるために、プロジェクト・スキルなど、あらゆる活動データを集約・可視化し、人の経験や勘だけに頼らず、経営そのものをAIで動かしていく構想です。各部門のリーダーが、優先順位やリソース配分などを経営判断するときには、AIが必要な情報を整理・提示。経営判断だけではなく実務もAIが担えるよう、AIを前提としたワークフローの再構築にも取り組んでいます。それにより、リーダーはより本質的な価値創造に集中することができます。

DMSのなかには、二つの役割があります。各部門のリーダーは「ディビジョンCEO」と呼ばれ、その伴走役となるのが「エグゼクティブパートナー」です。ディビジョンCEOは売上や利益に責任をもち、経営者のように戦略設計からメンバー育成まで部門経営を担います。エグゼクティブパートナーは、戦略設計から課題解決まで、会社全体の経営視点で助言や調整を行いながら、リーダーの挑戦を支える存在です。
 
「AIとデータによる経営基盤」と、「部門の経営を担うリーダー」、そして「それを支える伴走者」。これらすべてがDMSという一つの構造として統合されていることで、各部門はバラバラになることを恐れず、「シンプルに利益を出す」という視点で、自由に、自分らしく仕事に取り組める。その実現に向けて現在改革を進めています。

――最後に、学生に向けてメッセージをお願いします。

どれだけ激しく社会が変化しても、しっかりと自分の足で立っていられるようになりたい。まだ言葉になっていない自分の価値を少しずつ見つけていきたい。そう望むなら、DCAにジョインするのは最適な選択肢です。社会における自分の価値を見つけるための足がかりにしてもらってもかまいません。これからの時代に必要なのは、「サバイブする力」であるということを伝えたい。「どこかの会社に就職すれば一生安泰」という世の中ではありません。だからこそ、「自律分散型」のDCAで働くことは、かならず将来の糧になるでしょう。私たちに少しでもわくわくしてもらえたなら、ぜひご応募ください。あなたにお会いできることを、楽しみにしています。

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