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【TOPインタビュー】世界標準のプロダクトに携わり社会をよりよく変える仕事をしよう

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日本発の世界標準ソフトをつくり、ITで社会を発展させる──。大きな目標に向かってまい進するドクターキューブ。主力プロダクトは、社名と同じ名称の診療予約管理システム『ドクターキューブ』だ。通院する側にとってはクリニックでの待ち時間が劇的に減り、クリニック側は治療行為に専念する時間をより多くつくり出せる。この社会貢献度の高いプロダクトはどのようにして生まれ、メンバーはその運営にどのようにかかわり、そしてグローバル展開へどのような道筋を描いているのか。代表の小山氏に聞いた。

「いいもの」なのかはお客さまが決める

『ドクターキューブ』は、もともと小山さん自身がエンジニアとして開発したプロダクトだそうですね。

はい。ただし、『ドクターキューブ』のアイデアにいたる前に、ずいぶん試行錯誤を重ねました。2001年の当社設立前から、「社会の発展に貢献できるITプロダクトをつくりだそう」と、製品開発をしていたんです。たとえば1994年には「不動産物件を動画で内覧できる」というソフトを開発しましたが、売れませんでした。大手企業に売り込みに行くと、担当者は「おもしろい」といってくれる。でも、最終的にはNGに。この経験から、いい製品というのは、技術的に高度であるとか、つくっている側にとっておもしろいとかではない。使う人たちが「お金を出してでも買いたい!」とメリットを感じる製品なのだ、ということを学びました。

その学びが、クリニックでの待ち時間を劇的に減らし、クリニックの経営効率向上に貢献する『ドクターキューブ』の開発に活かされたわけですね。

そういうことになります。開発時だけでなく、その後のプロダクトのバージョンアップについても、お客さまが「お金を出してでも、この機能がほしい!」というメリットを感じる機能を付加してきました。たとえば、小児科向けの予防接種を管理する機能もそのひとつ。あるとき、『ドクターキューブ』のカスタマーサポートに、小児科のクリニックのユーザーから「予防接種の1回目と2回目の間隔を間違えないような管理システムがほしい」という要望が入ったのがそもそものきっかけでした。

そこで、要望通りのカスタマイズをしました。でも、その後も予防接種をめぐる、さまざまな要望が小児科から寄せられてくる。赤ちゃんが生まれると、「生後○日から○日までの間に○○病の予防接種をして、○日以内に2回目の予防接種を受ける」といった具合に、細かな規定がある。お医者さんも保護者も、そのスケジュール管理にとても苦労していることがわかりました。

そこで、赤ちゃん一人ひとりにあわせて、予防接種のスケジュールを管理できる機能を付加。あわせて保護者がスマホで閲覧できる画面に、「○○日までに××病の予防接種を受けないといけませんよ」といったメッセージが表示される機能もつけました。

新機能の評判はどうでしたか。

大変な好評をはくしました。クリニックにとっては、「誤りなく接種ができるようになった」というだけでなく、予約を受けた段階で「どの予防接種の準備をすればいいのか」がわかり、経営効率が大幅に向上するからです。また、保護者のほうでも、スケジュール作成の手間がなくなり、予防接種のし忘れもなくなりました。その結果、お母さんたちの間で「『ドクターキューブ』を導入している小児科なら安心」という評判がクチコミで広がっていったんです。そのため導入する医院が続出。当社にとって、うれしい流れになっています。

社員の潜在能力が開花する会社

多くのIT企業は、製品のカスタマイズの要望を受けたら、その通りにするだけ。要望の本質をつかみ、一般化して新機能の開発につなげるケースは少ないと思います。

お客さまが「これがほしい」と思っているものを提供するだけではなく、その一歩先を行く。そして製品が提供されてはじめて「そうそう、これがほしかったんだよ!」といってもらえる。そんな開発をするように、エンジニアたちにつねにいっています。

たとえば、いま、私の右腕として開発部を牽引してくれている若手エンジニア。「こうやったら処理速度が上がり、ユーザーの操作感が向上しますよ」と、自分で勝手に課題をみつけて、その解決策を提案してくるのです。

開発部のエンジニアであっても、お客さまと直接、コミュニケーションをとっている営業やカスタマーサポート、フィールドエンジニアといったメンバーと、つねひごろから密に情報交換している。だから、お客さまの一歩先を行く開発ができるのです。

頼もしい人財が在籍しているんですね。前職でも最先端技術に携わっていたエンジニアなのですか。

いいえ。まったく技術とは違う畑の出身で、エンジニア職未経験で当社に入ったんです。大学では法律を勉強。就活を始めたが「自分が本当にやりたいことはなんなのか」がわからなくなってしまい、就活をやめてしまったそうです。自分を見つめ直す時間をもったなかで、「コンピュータを教えることが好きだ」という気持ちに気づいた。それでIT系の企業への就職を志し、当社と出会ったという経緯です。

そうなんですか! しかし、経験の浅い人財に開発をまかせてしまうのは、失敗のリスクが大きいのではありませんか。

まったく不安はありません。当社の場合、「やるべき仕事はお客さまが与えてくれ、その仕事の結果はお客さまが評価する」という風土が根づいているからです。お客さまの声から課題を見つけ出し、その解決策を考える。その解決策を世に問うて、お客さまが支持してくれれば評価が上がり、不支持なら別の解決策を考えて再チャレンジする。そうすることで人財が成長していくのです。

なるほど。エンジニア以外の職種で、入社時よりもずっと成長した人財の例をシェアしてください。

たとえば、いまの営業部門の統括責任者。彼が入ってきたのは、まだ社員数が十数人のころ。採用面接では「大丈夫かなぁ」「一応来てもらって様子を見ようか」と社内で話していた程度の評価。でも、入社して1ヵ月後、当時の営業部長が身体をこわして入院してしまった。会社としては大ピンチ。そのとき、営業部長の仕事を全部、引き継ぎ、大車輪で活躍してくれたんです。部長がダウンする以前よりも、業績をプラスにする成果を出してくれました。

また、いまチーフデザイナーを務めている女性。彼女の場合、学生時代にデザインを専攻していたわけではなく、就職のときに「自分がほんとうにやりたいことはなんだろう?」と悩み、「デザインを仕事にしたい」という結論を出した。そこで、「どこか専門知識や経験がなくてもデザイナーとして採用してくれるところはないか」と探していて、当社と出会ったのです。「デザインをやりたいのならやってみたら」と。最初は、オリジナルのデザインの診察券をつくれる『ドクターキューブ』の機能に必要な、テンプレートをデザインしてもらいました。いまでは、商品パンフレット、会社案内、製品ロゴなど、会社全体のブランドマネージャーとしての仕事をまかせるほど、成長してくれました。

人生を楽しめる環境がある

優秀な人財たちを率いて、今後、どんなビジョンを描いていますか。

「世界No.1」といえる自社開発のプロダクトで社会を変えることです。アマゾンが「物流」の分野で、フェイスブックが「コミュニケーション」の分野で社会を変えたように、当社は「診療」の分野で社会を変えていきます。そのためには“デファクトスタンダード”といえるだけの市場シェアをとる必要がある。いま、診療予約システムを開発している企業は50社ほど。そのなかで当社のシェアは20%程度です。これを最低でも50%以上にする必要があります。また、診療予約システムを導入している診療機関は、当社以外のプロダクトを含めても全体の10%程度です。この数字も最低30%にする必要があります。ここまでいけば「診療予約システムで世の中を変えた」といえるようになる。

目標の数字が達成できた段階で、『ドクターキューブ』に続く第二第三のプロダクト開発に挑んでいく。具体的には、5年後がめど。それまでは「診療」の分野に集中していくつもりです。

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