[参加者]
■左:平松 真(2019年入社)
■中:今田 正栄(2019年入社)
■右:古瀬村 賢(2019年入社)
一般に転職活動は、年齢を重ねれば重ねるほど、厳しくなってくる。それが、業界未経験者となればなおさらだ。そんななか、シニア世代が未経験で飛びこめる業界のひとつが、タクシーだ。なかでも、東京・蒲田駅から徒歩10分の場所にある東京ひかり交通は、シニア世代のドライバーが数多く活躍している。今回は、中高年になってから転職した平松真、古瀬村賢、今田正栄の3名に、転職の経緯やいまの仕事のやりがいなどについて、語りあってもらった。
平松 それでは、まずはそれぞれの入社までの経緯を話しましょうか。私の前職は建築会社での営業。そこから転職を決意したのは、50歳を過ぎたときでした。なにか新しいことをはじめたかったんですが、50歳にもなると、未経験での転職は厳しい。タクシーと警備員の二択でしたね。
タクシー会社にしぼって転職活動をしたんですが、本社が東京の北や東のエリアにある会社が多い。私の自宅は横浜なので、通勤面が不安でした。そんななか、転職サービス会社経由で、東京ひかり交通からスカウトメールが届いた。通いやすい立地だったので、すぐに、面接を希望。入社にいたりました。
古瀬村 私は産直宅配サービスの宅配ドライバーとして働いていました。でも、50歳を迎える手前で、体力的に厳しくなってきて。酷暑の夏、飲料水のペットボトルが入った12kgのケースをもって階段を駆け上がっているとき、「もう少し、人間的な仕事がしたいな」と。そこで、モノではなく人を運ぶタクシードライバーへの転職を決意したんです。東京ひかり交通を選んだのは、平松さんと同じで、通勤の便のよさです。私は川崎に住んでいるので。
今田 私は建築業界で、水道関連の仕事に携わっていました。ちょうど60歳を迎えたころ、膝と腰を痛めてしまい、転職を決意。クルマの運転が好きだったので、タクシー業界への転身を考えたんです。東京ひかり交通を選んだ理由は、おふたりと同じ。自転車で通勤できるところに住んでいるんです。
平松 入社後、実際に働いてみて苦労したのは、道を知らないことでしたね。道がわからなければ、当然、稼ぐこともできない。ただ、会社のバックアップ体制があったので、悩むことはなかった。定期的に勉強会が開催され、そのつど、先輩ドライバーの効率的な動きを学べました。また、先輩ドライバーに遠慮なく相談できる空気があり、日常的に教えをこうことができた。
それに、けっこう、お客さまが道を教えてくださることも多い。目的地への行き方だけでなく、その周辺にどんな会社や住宅街があるか、タクシーの利用頻度はどのくらいか、といった情報がもらえることも。周囲に恵まれました。おかげさまで、「会社に行きたくないな」と思ったことは、いちどもないです。
古瀬村 私も同じです。お客さまや先輩ドライバーから入手した情報をもとに、稼げるコツを探求してきました。たとえば「『自由が丘』がいいよ」と先輩から教わりました。困ったら自由が丘に行くんです(笑)。オシャレで高級なお店が多く、そこからタクシーで長距離もいとわず帰られる方が多い街なんですよ。
今田 ていねいに指導してもらえますよね。「自由が丘に行くなら、このルートがオススメだよ」というレベルで教えてくれるんです。第一線で活躍してきたタクシードライバーのノウハウを惜しみなく教えていただけるのは、本当にありがたいことだと思ってます。
今田 今後の目標としては、運転できるうちは運転していきたい。せっかく技術を習得させてもらったので、1日でも長くハンドルを握っていたいです。さすがに、道を忘れてしまうようになったら、いさぎよく辞めますが(笑)。
古瀬村 いま、長寿化が進み、健康な人間であれば、70歳近くまで仕事を続ける時代になった。昔とは変わりましたよね。タクシードライバーは、それがいちばんできる職種。私も、カラダが動くうちは、働かせてもらうつもりです。
平松 私も、最低でも65歳までは働きたいです。この仕事は、やればやっただけ給与に反映される一方で、手を抜けば収入減となって跳ね返ってくる。自分に厳しくしつつ、仕事と向き合っていきたいですね。
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