武藤 久義
◆入社年：2015年
都市銀行の為替部門で、その後は外資系の金融会社で――。グローバル金融の世界で活躍してきた武藤久義。70歳を迎えたいま、公益団体の事務職として働いている。「マニュアル通りにミスなく業務をこなす」「競争よりも和気あいあいとした人間関係を重んずる」。いまの職場の風土は「かつての自分が否定していたもの。でも、いまはそれがとても心地よい」と、武藤はいう。彼にこの仕事を紹介したのがJPキャリアコンサルティング。官公庁系の仕事の紹介では豊富な実績をもつ。シニア世代にとって、官公庁系で働くメリットはなにか。武藤のケースから考えてみよう。
上司は年下ですが、仕事も人間関係も良好です
5年前からJPキャリアコンサルティングのスタッフとして働いていて、いまは公益団体に派遣されています。お金のやりとりについてのデータを突きあわせ、確認ができたら受領証を発行する、という業務。1日平均30～50件を処理しています。やるべき業務の範囲が明確に決まっていて、ミスなく遂行することが仕事。非常にやりやすいですし、大きな苦労を感じることなく働けています。
私が所属するチームは、アルバイトの方を含めて8名体制。派遣スタッフは私だけ。チームをマネジメントしている課長さんは私より年下。でも、とてもていねいに対応してくれます。ほかのメンバーについても、人間関係にまったく不満はありません。課長さんはもしかしたら、「自分より年上に指示を出すなんて、やりづらいな」と思っているのかもしれませんけど（笑）。
なにより「いいなあ」と思うのは、のんびりしているところ。私は仕事が早いほうだとは思いますが、つねに追いこまれているような雰囲気の職場だと疲れてしまいますからね。マイペースで仕事ができる職場だからこそ、私たちのようなシニア世代でも働きやすいのだと感じています。
昔の私だったら、いまの仕事内容や働き方、職場の風土について、否定していたかもしれません。「仕事とは成果をかちとるもので、与えられたマニュアル通りにこなすものではない」「職場は戦場だ。同僚といえど成績を競いあうもので、うわべだけ良好な人間関係に意味はない」とか。
でも、そんな考え方を「正しい」と信じてきて働き続けてきて、いま、私が仕事に求めているのは「安心」だったり「安定」だったりします。公共系の仕事は、そうした私の欲求を満たしてくれるもの。JPキャリアコンサルティングは公共系の領域に強いので、私が求めている仕事を紹介してくれる。ありがたい存在ですね。
日本型の労働慣行のよさに気づいた
私は現在70歳。もともとは、都市銀行で為替を専門としていました。仕事のやりがいは大きく、毎日が充実していました。そして40歳になったころ、外資系の金融会社に移ったんです。自分の実力に自信をもっていて「裁量が大きく、成果1本で評価される外資で、勝負してみたい」という気持がありました。当時は日本の銀行の体質は「古い」と思っていましたし、そんなところにいるのは「窮屈だ」と。
外資では10年間、働きました。そのなかで気づいたのは、「日本的な労働慣行も、あれはあれでいいものだ」ということ。成果主義だけで評価されると、社内の人間関係は競争が前面に出て、チームワークがとれなくなってしまいがち。年功序列、終身雇用、新卒一括採用…。かつての私が否定していたものだけれど、「理にかなっているんだな」と思いました。
そんなふうに思うようになったので、リタイア後に仕事を探すときは、安定や安心を重視するように。インターネットでいろいろ仕事を探すうちに行きついたのが、JPキャリアコンサルティングだったんです。
いまは仕事についての欲が少しずつ出てきています。「英語を活かせる仕事はどうだろう？」って。銀行員時代は海外赴任を経験しましたし、外資系に移ってからも日常的に使っていましたから、英語はできるほうなんです。JPキャリアコンサルティングのカウンセラーには「英語を活かせる案件をやってみたい」という希望を伝えています。為替について海外とやりとりをするような仕事があれば、いうことはないですね。
これをお読みになっているシニア世代の方も、少しでも「働きたいな」という思いがあるならば、JPキャリアコンサルティングに登録してみてはいかがですか？ 私のように70代でも元気に働くスタッフがたくさんいますし、それぞれさまざまな仕事に就いているので心強いと思います。就業先も、官公庁をはじめ安心できるところが多く、人間関係を含めて雰囲気もいいところばかり。うちで紹介された就業先でいやな思いをしたことは、いちどもありません。カウンセラーはフランクな人が多く、気がねなくなんでもいえるのも安心材料。いろいろと相談しながら、無理のない働き方が実現できるはずです。
