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【取締役兼エリアマネージャー】
古民家再生を軸にした地域づくりを、地元の人々と一緒に推進する仕事です

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PROFILE

■内田一平(取締役/エリアマネージャー)

古民家を地域の歴史や文化を反映するものとしてホテルやレストランに改装。その運営による経済効果を軸に、地域を活性化するプロジェクトを、全国で手掛けているベンチャー企業が「つぎと」だ。同社のエリアマネージャーは、プロジェクトの企画から運営まで一気通貫で携わり、地元の人々を事業に巻き込み、事業によって生まれる利益を地元に還元する役割を担う。今回は、つぎと取締役でエリアマネージャーを兼務する内田一平を取材。エリアマネージャーとして手掛けたプロジェクトの詳細や、仕事のやりがいなどについて語ってもらった。

古民家がコインランドリーに変身

──最初に、内田さんが、つぎとのエリアマネージャーとして携わった、代表的なプロジェクトを紹介してください。

では、和歌山県の南端、串本町の事例を紹介します。このプロジェクトは、串本町内にある空き家となっている複数の古民家をレストランや宿泊施設などに改修・転用し、町や地銀との連携の下で地域おこし協力隊、つぎとなどが共同で設立した「まちづくり会社」が計画・開発・運営するもの。現在までには既に4棟を改修し、ホテル客室やレストラン・カフェなどとして活用しており、今は5棟目の活用を計画しているところです。
 
その内の1棟ではコインランドリーを運営しています。私も含め、まちづくり会社のメンバーで古民家活用のアイデアを出し合った時に生まれた企画。建物の1階をコインランドリー、2階部分はドミトリータイプの宿泊施設とする複合型の業態にしました。串本町は、ダイビングや釣りを楽しみに来られる旅行者も多い。「安く泊まれて、衣類や寝具を手軽に洗濯・乾燥できるところがあれば、きっと使ってもらえるはずだ」という狙いでした。
 
それに、地域で数少ないコインランドリーなので、地元の方も利用する。広告は一切出していませんが、徐々に地域の方々の利用も広がっています。コインランドリーは洗濯や乾燥が終わるまでの待ち時間が発生するため、宿泊者の方とコインランドリーを利用する地元の方との交流が生まれることも狙っています。

──田舎でコインランドリーを経営するとは、大胆でユニークな試みですが、成果を上げているのですね。

ええ。それまでのホテルとしての活用と異なり、地元の方も気軽に利用できる施設を作ったことで、地元の方が私達のプロジェクトを見て頂く機会となっています。ホテル客室として活用している古民家では、宿泊客がいる時は、“営業中”の意味を込めて、玄関に暖簾を掛けているのですが、地域の方が暖簾が掛かっているのを見て、微笑みながら「今日はお客さんが来てくれているんだね」と言われることもあります。エリアマネージャーとして、地元の方々がプロジェクトを前向きに捉えてくれていると嬉しくなりました。


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苦言を呈してくれた工務店の社長が最強の協力者に

──プロジェクトに協力的な人ばかりではないと思います。エリアマネージャーとして、どのように地域の方々の理解を得ているのでしょうか。

地道に、粘り強く目的や意義を説明するしかありません。ただ、私達は古民家の改装が終わったら引き揚げていく“よそ者”ではない。改装された古民家を、レストランやホテルとして運営していくことも担います。そうした「地域に根差し、地域を発展させていこうとする私達の姿勢」を伝えれば、地域の方々の多くは分かってくれます。
 
例えば、串本での最初の改修工事において、地元の建設会社の方々に集まってもらい、入札の説明会を開催した時のこと。まだ取組みが形にもなっておらず、我々の説明不足もあったため、取組みの本来の目的が伝わらないまま説明会の途中で帰ってしまった工務店の社長がありました。でも、誤解を与えたままにはしておきたくなかったので、あえてその方にもう一度説明させていただく機会をもらいました。そして、自分たちの利益のためではなく、串本町の活性化のために活動していることをお伝えしたのです。
 
その後、開札しましたが予算内で請けてくれる工務店がなく、事業実施自体に暗雲が立ち込めました。その時、説明会を途中退席された工務店の社長さんが「事業の目的はわかったので私のところで取組むよ」と。私達の説明にご納得いただき、協力者になって下さったのです。その工務店さんにはこれまでの全ての工事でお世話になっています。事業の性質上、大きな利益を上げていただくことは難しく、場合によっては無理をお願いすることもあるのですが、「外部の人が頑張っているのに、地元の自分たちもできるだけの事はしていきたい」と応援していただき、今では、私達にとって最強のパートーナになってくれていますね。

建設・不動産業の経験が活かせる

──翻意させることができた決め手はなんでしょう。

事業の目的や意義を飾らずに伝えられたことが一番の要因でしょうか。また、私自身、不動産や建設業界に携わっているので、その社長さんの考え方が多少なりとも理解できたのも大きかったかもしれません。
 
私の職歴としても、金融・不動産・建設業界に身を置いてきましたが、今、つぎとのエリアマネージャーとして、町全体のエリア計画の策定、具体的な事業立案、それを実現するための事業計画書の作成、事業資金を調達するための金融機関との折衝、古民家の改修工事、事業の立ち上げから運営までの全てに今までの経験が大いに役に立っていると思います。

──最後に、内田さんの今後の目標を聞かせてください。

古民家再生事業の認知度を上げていきたいです。それは、放置していれば失われていく日本の美しい文化を継承し、地域の多様性であったり、地域特有の文化を継続させていくための事業であり、使命感を持って取り組んでいます。結果を一つひとつ出して、存在感を示していきたいと思っています。

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つぎとでは、歴史的資源を活用し、新たな事業を生み出すことで地域活性化や現地の雇用創出を目指す事業を展開しています。自分の仕事が社会に還元される実感を得られるので、大きなやりがいを感じることができる仕事です。
「大きな裁量をもって働きたい」「社会貢献性の高い仕事がしたい」という熱い気持ちをお持ちの方はぜひご応募ください!

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