■佐藤 文彦(現場管理)
東京・神奈川・埼玉で数多くの企業から、イベントの設営や事務所の引っ越し、建築・内装などの仕事を請け負うビッグワーク。1万7,000名を超える登録者たちとともに、一つひとつの依頼を確実に仕上げ、顧客からの信頼をかちとっている。今回はコンサート会場の設営などに現場管理として携わる佐藤文彦に、現場での仕事の流れをはじめ、当日の雰囲気、どのようなスタッフと一緒に働いているのかなどを語ってもらった。
仕事現場は大型会場がメイン
東京ドーム、幕張メッセ、武道館、味の素スタジアムなど、コンサート会場の設営をおもに担当しています。具体的には、イスの設置がメイン。現場にもよりますけど、総勢20名前後のスタッフさんと一緒に仕事をしています。設置にかかる時間は、最短のケースで搬入・搬出を含めて3時間ほど。会場によって設置するイスの数や形状が変わるので、それにあわせてアサインするスタッフさんを調整します。
ひとくちに設営といっても分業化されています。たとえば、客席設置の業務でいえば、イスをトラックで運んでくるのは別部隊。会場に到着したイスを出し、並べて、ズレないように結束するまでが、私たちのおもな業務範囲となります。さらに詳しく説明すれば、座席の番号をつけたり、周囲のゴミなどを片づけたりといったことも業務になります。
そうですね。イベントの設営が多いですけど、ほかにも事務所の引っ越しや倉庫内での作業、建築・内装などで物流の仕事も行っています。イベント仕事の現場は、大型のコンサート会場や展示場がほとんど。いままでの実績や信頼関係にもとづいて、長くおつきあいさせていただいているお客さまからのオーダーが多いです。一方、物流の仕事は、事務所の移転の際に、壁や床の養生をしたり、PCなどの精密機器を梱包をしたり、オフィスへの搬入出などを行っています。
スタッフのみなさんには、イベントという仕事の性質上、写真撮影をしてSNSに投稿することを禁止したり、長袖の衣類および安全靴を着用したりすることを徹底しています。
写真は肖像権、著作権、守秘義務などの問題があるし、衣類は素肌を保護するために必要だからです。写真はイベント会場特有の注意点ですけど、素肌の保護は建築現場と同じような考え方になりますね。
取引先に信頼されるまじめな人たちが活躍
高校生から50代まで年齢は幅広く、人柄はまじめな方が多いです。イベントの設営は、気を抜くと危険なことがあるし、複数の会社と一緒に仕事することになるので、「ルールをしっかり守る、指示に従う、気持ちのいいあいさつをする」ことをモットーにしています。
こう言ってしまうと堅苦しいイメージになりますが、決して堅苦しい訳ではなく現場では和気あいあいとしています。ただ、こうした基本的なことができていない人だと、問題を起こす可能性があるので、ビッグワークの仕事には向いていないかもしれません。ちなみに、コンサート会場での写真撮影の禁止事項など、把握できている限り、ルール違反した人はこれまでに、ひとりもいません。スタッフの皆さんはONとOFFをきっちりと守ってくれています。だからこそのチームワークだと思います。
また、副業やパートで仕事している人たちだけでなく、本業として長く勤めていただいている方もたくさんいます。いずれにしても、顧客満足度を高めていくためにも、まじめにコツコツ働いていただける方を求めています。いいかえれば、そうした人たちが集まった会社といえるでしょう。
つねに指導する人がそばにいるから安心
現地にスタッフのみなさんが集合したとき、未経験かリピートかにかかわらず、社員やリーダーから仕事の全体像や流れを全員にわかるように説明しています。
仕事がはじまると、それぞれの決めた役割ごとに人を配置し、分業によって効率よく作業を進めていきます。ちなみに、私の場合は「ラウンド」といわれる役割をしますが、おもにスタッフさんの作業が滞っていないかなどを確認。もしもできてなさそうであれば、直接フォローしたり、チーム内のリーダーと改善方法を話しあったりするようにしています。待機中の言動も含め、イベントが無事に終了するまで、俯瞰しながら全体を見わたすように確認や指導するようにしています。
少し仕事に慣れることで慢心してしまうと、ケガにつながるリスクがあるので注意しなければなりません。また、まれなケースですが、経験や年齢の差なのか、偉そうな態度をしてしまう人を見かけたことがあります。そのような方を見かけたときには、目的や求められることをしっかりとご説明し、ご理解いただくようにしています。
あとは、イベント設営には複数の会社が入り、目に見える境界線がしっかりあるとは限らないので、たまに別の会社のチームのなかにまぎれていってしまう人がいる。多くの場合、ビッグワークのスタッフみなさんには服の上から専用のベストを着用してもらうので、問題ないのですが。お客さまとの関係上、着用できないときもあるので、トラブルが起きないためにお互いをフォローしあうチームワークが大切ですね。
思わず人に自慢したくなるような仕事が多数
個人的な意見ですけど、コンサートの会場の仕事になるので、アーティストをじかに見ることができる(笑)。しかも大型会場の仕事になるので、誰もが知っている有名アーティストが多いのが特徴ですかね。
いいかえれば、アーティストの舞台裏を支える仕事になるので、その仕事に携われる満足感は大きい。刺激があって楽しい仕事だと感じています。公演の本番中にアーティストが花道を通ったあとの周囲のセットを組み替える「本番付き」の仕事もあるので、ときには、アーティストとの距離が非常に近くなることも。
それに、自分の仕事を人に説明するときに有名アーティストのコンサート会場の設置をしたと説明すれば、大半は「おー」といった反応が得られるのでうれしくなります。あとは、引っ越しの仕事などと比べると、イベントは時給が少し高めに設定されていることですね(笑)。
業界未経験の方でも、年齢や経験などにかかわらず、働きやすい環境が整っています。「イベントは上下関係が厳しい体育会系の仕事」とイメージする方がいるのかもしれせんが、そうした昔のイメージとはいい意味で異なるのが現状です。
先入観や不安などをもつ必要はありません。興味をもったらどんどんチャレンジしてほしいと思っています。私たちと一緒に有名アーティストのコンサートを支えてみませんか。ぜひご登録をお待ちしております!
募集要項をご確認の上、ご応募ください。