ガーデンコート船橋三山「笑門来福日記」
怒れる拳、笑顔に当たらず
https://garden-miyama.hatenablog.com/entry/2022/07/05/160927
正解はわからない
https://garden-miyama.hatenablog.com/entry/2021/05/10/000000
認知症の周辺症状としてよくあるのが「易怒性」です。
読んで字のごとく怒りっぽくなることです。
さまざまなことが理解できなくなる『不安』
自分がどうしたらいいのか分からなくなる『混乱』
体調が悪いけれど言葉にできない『モヤモヤ』
認知症の進行を抑える薬の『副作用』
怒りっぽくなる背景にはいくつもの要因があります。
ガーデンコート船橋三山の小規模をご利用の在宅のお客さま
グループホームにご入居のお客さまどちらにも
怒りっぽい方々がいます。
奥さんに正座をさせて延々とお説教する…おじいちゃん。
目を三角にして大きな声を張り上げる…おばあちゃん。
何度もお伝えしてるのに、
オレは何も聞いてない!と怒る…おじいちゃん。
スタッフが他の人と話しているだけなのに
焼きもちを焼いて怒っている…おばあちゃん。
あっちもこっちも毎日のように
プリプリ怒っています (ー_ー)!!
スタッフにしてみれば
「まーた怒ってる〜元気だな〜」
という感じなのですが(笑)
怒りの原因を探ってお声かけの方法を変えてみたり
散歩にお連れしたり
甘いものを食べてもらったり
放っておいてみたり(笑)
共感の姿勢で話しをお聞きしたり
いろいろな対応でその場をしのいでいます。
しかし。
易怒性が強くなり
介護サービスの利用ができなくなる、
周囲の人を巻き込む、
夜も眠れない、暴力が見られる……等々。
そんな場合は
お薬の力を借りることが
必要なケースもあると思います。
認知症によるさまざまな周辺症状は
その人本来の人柄を変えてしまうことがあります。
その時、その時に合わせて
適切な手立てを講じ
その人らしく 過ごしてもらえるように
サポートしていきたいものです。
色々なことが分からなくなって
言葉の理解も難しくなって生活の全てに サポートが必要。
でも、いつも朗らかで美しく可愛らしい女性がいます。
興味のあるものは誰のものでも手に取るし、
ニコニコしながら新聞にコーヒーをこぼすし、
人のオカズにも笑顔で手を伸ばす。
なにかあるといつもスタッフが『あらあら〜』って対処する。
まったくもって悪気はない。
認知症という病気だから。
同じご利用者の皆さんに
その女性の病気を理解してもらうことが難しいのは
分かってる。
スタッフはいつもそばで見守っているけど
トラブルは時々おこってしまう。
そんななか、
優しく接してくれる人たちもいる。
一方でそうじゃない人たちもいる。
その女性の動くさまを
まじまじと眺め遠くの方で声がする。
『あーゆー風には、なりたくないね』
悲しい気持ちになるけど聞こえないふり。
ご本人はきっと、言われている意味を
理解していないから.......大丈夫
と勝手に思い込んでやり過ごす。
ある日、女性がフロアを歩き出した。
何か気になることでもあるのかな?と思って
少し離れたところで見守っていた。
一人のおばあちゃんの近くに向かった女性。
別になにをするでもない、
おばあちゃんに向かってニコニコ笑っているだけ。
おばあちゃんはこう言った。
『あんた、なんなの?』
そして隣りに座る人に向かって言った。
『こんな風になったらオシマイだね!』
本人を目の前にして。
んーーーこれはダメ。いくらなんでも ひどい。
怖いオバサン 出動 └(((º∀º;;┌)┘))))
『ご本人の前で、
そういうこと言わないでください。失礼ですよ』
言い返してきたおばあちゃんとひと悶着。
その人だって 認知症。
きっと30分後には怖いオバサンに言われたことなんか忘れてる。
言っても意味はなかったのか.......
言うことに意味があったのか.......
正解は わからない。
でも、きっとまた同じようなことがあったら
言ってしまう気がするなぁ (*´∀`)
募集要項をご確認の上、ご応募ください。