■左:荒木 英機(代表取締役)
■右:小野寺 誠(工事部長)
発電所、製鉄所、石油化学工場など、現代社会で必要不可欠なインフラのメンテナンスを一手に引き受けているアラキ総産。現在、70名ほどの機械整備工・溶接工・施工管理者が在籍していて、千葉県市原市を中心に事業を拡大している。今回は、アラキ総産の社員たちがどんな仕事をしていて、どのようにキャリアアップしていくのかについて、代表の荒木英機と、現場を統括する工事部長の小野寺誠のふたりに解説してもらった。
世界中に数台しかない最新鋭の機械を整備できる
小野寺 それでは、まず私たちが手がけているなかでも、大きな現場についてお話ししましょうか。たとえば、100万kw級の大型の火力発電所。ガスタービンのローターだけでも、直径約5メートル、長さ約15メートル、重さ約100トンの巨大な機械。ボイラーは10階建てのビルくらいの大きさになる。こういった大きな現場だと、昼と夜にわけて各30名ほどで、メンテナンスの対応をすることになります。
荒木 アラキ総産の本社がある千葉県の東京湾岸地区には、そんな100万kw級の大型の火力発電所が複数あります。そこでは、GE、日立、三菱といった大手メーカーさんの最新鋭の機械が使われているんです。私たちはそうした機械をメンテナンスしている。世界中を探しても数台しかないようなマシンに触れることができるのは、社員たちの大きなやりがい、誇りになっていますね。
小野寺 発電所以外にも、製鉄所や石油化学コンビナート、食品工場などの現場にも携わっています。大型火力発電所よりも規模が小さくなるだけで、作業そのものは同じ。ただ、小ぶりな機械や装置がさまざまな場所に分散して設置されているので、現場の状況にあわせて作業場所を確保し、段取りを組まなければいけない。それだけ、創意工夫が求められますね。
荒木 仕事の現場は、8割くらいは千葉県内になります。でも、お客さまからご要望があれば、たとえば北海道の火力発電所の整備に入ったり、ときには海外の現場へ行くこともありますよ。
機械整備工・溶接工・施工管理者の3職種がある
小野寺 機械整備工・溶接工・施工管理者の3つの職種があります。まず、機械整備工は、機械や装置をバラすところからはじめて、部品の一つひとつを計測器でチェック。ヤスリでこすってきれいに磨きあげたり、品質基準に満たないほど劣化や損傷が激しいものは交換したり。そのうえで、元通りに組み立て直すまでが仕事です。
溶接工の仕事は、機械のボディまわりの補修をしたり、配管の悪いところを切ったり、削ったりすること。いまは、ほとんどが「ティグ溶接」という方法を使います。光は出ますけど、火花が飛ぶことはなく、安全に作業できるんです。
そして、施工管理者は、工事に求められる技術的な要件を洗い出して、機械整備工や溶接工の配置を決め、必要な器具や補修材料などを調達。工程についての計画を立案し、進捗を管理していく仕事になります。
荒木 早い人で3年から4年。平均すれば、5年くらいでしょうか。「手先が器用でないとダメ」「チカラ仕事ができないとムリ」といったイメージをもっている方も多いと思うのですが、それらは必ずしもこの仕事における“必要不可欠な資質”だとは思っていません。では、なにが「できる人」と「できない人」をわけるのかといえば、“経験値”なんです。どれだけたくさんの現場を経験し、実作業をしたか。それがモノをいう世界なんです。
機械整備工なら、部品一つひとつの状態を目視で即座に判断できる。溶接工なら、継ぎ手の溶接を非常になめらかに仕上げられる。施工管理者なら、「このメンテナンスであれば、〇名のチームで△日でできます」とお客さまに提案できる──。そうした一人前の仕事ができるようになるには、多くの現場経験を積むのがいちばんの早道。いい方をかえれば、誰でも、多くの現場の経験を積みさえすれば、必ず一人前になれる職種なんです。
入社3ヵ月で必要な資格を全員が取得
荒木 入社後は、座学の研修を1ヵ月ほど受けていただいています。さらに、入社から3ヵ月間で、「ガス溶接技能講習」「玉掛け技能講習」といった講習を受けてもらいます。作業するのに、講習修了の資格が必要だからです。当社のトレーナーが、資格を取得できるようにフォローしています。3ヵ月未満で辞めてしまった方を除けば、これまで資格を取得できなかった方はいません。
小野寺 そのあとは、現場に出てもらい、OJTによる指導をしっかりと行っています。大きい機械は仕組みが複雑なので、まず、小さな機械の作業から携わってもらい、段階的に機械の構造が理解できるような流れが大事になります。その点、アラキ総産では1年中、数多くのご依頼をいただけていますので、経験の浅い人には小さい機械のメンテナンス現場から入ってもらうなどの工夫ができるのが強みですね。
ある程度、作業のやり方が身についてきたら、現場の全体の構造をより深く理解できるよう、他の職種を経験してもらうことも大事にしています。メンテナンスはチームでやる仕事。ほかのメンバーの作業のこともわかっていないと、全体がうまく回りませんから。機械整備工が溶接を手伝ったり、施工管理者が機械整備の作業に入ったりと、フレキシブルに動けるのが理想のチーム。ですから、「機械整備」「溶接」「施工管理」のどこかに軸足を置いてプロフェッショナルをめざしてもらいますが、各職種がいろんな経験をできるようにサポートしています。
小野寺 当たり前かもしれないですが、仕事に対して責任感をもつことでしょうか。どんな人でも、最初のうちは、技術面で壁にぶつかると思います。そうしたとき、自分の仕事に責任をもって、最後までやり遂げる。そうすれば経験値になって、自分のチカラになるわけですから。
荒木 あとは、ものおじしないことが大切。人間関係の問題で、途中で辞めてしまう方もいるんです。若い人だと、年配の職人気質の人に囲まれて、居心地の悪い思いをすることもあるんですね。でもじつは、職人気質の人って、まじめにやっている若い人のことがすごく好きなんですよ(笑)。だから、自分自身がまじめに取り組んでいれば相手も心を開いてくれます。理屈ではなく、胸のうちに飛び込んでいけるようなタイプの人は長く続き、どんどん成長していきますね。ハートの部分は大事ですね。
小野寺ちなみに、ひとつの現場は長くても半年くらい。ですので、たとえば、「この先輩とは、ホントに相性が悪い」というケースがあったとしても、軽く流すくらいの感覚でいられる柔軟性があると、気がラクかもしれないですね。
小野寺 「この仕事でプロフェッショナルになるんだ!」という、信念をもっている方であれば、誰でも大歓迎です。アラキ総産は多くのお客さまから信頼していただいていて、数多くの現場を手がけているので、経験値を積むには絶好の会社。ぜひ、飛び込んで来てください。
荒木 黙々と自分自身が成長していくことを考え、まじめに取り組んでいただく。そうすれば、必ず一人前になれると思います。インフラ整備は社会情勢や景気に左右されない、絶対になくならない仕事。不況とは無縁の業界で、安定して稼ぐことができます。未経験であっても大歓迎。成長意欲のある方の応募をお待ちしています。
【アラキ総産では、500名体制にむけて人員を募集しています】
プラントを守る誇りがあります。技術と構想力を未来につなぐ責任があります。
この責任を全うするため、当社は500名体制の構築を進めています。
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