今回、FBマネジメントグループの山田が、学生主体のメディア「社長脳」にインタビューいただきました。社長脳は、学生が企業経営者に直接インタビューし、社長の“脳”=思考をリアルに知ることで、未来のキャリアを描くヒントを提供するメディアです。
山田「起業を決意したのは、祖父が営んでいたスーパーが閉店したことがきっかけでした。帰る場所がなくなった喪失感を抱えた中で、『ならば自分で地域に必要な場所をつくろう』と考えたのです」
「社長脳インタビューのHPはこちらから
FBマネジメントの事業内容
FBマネジメントの「FB」は「ファミリービジネス」の略で、東京を拠点に、年商10億円から100億円規模の全国企業の経営支援を行っています。事業の中心は二つあります。
一つは、複数の事業の柱を持つことを支援する「多柱化経営」です。たとえば、ガソリンスタンドを複数経営する会社が新規事業を始めたい場合、山田たちは新規事業創出、フランチャイズ紹介、M&Aによる事業多角化の支援を行います。
山田「大学卒業後は大手証券会社で資産運用を経験し、その後コンサルティング業界で経営の本質を学びました。その経験が、地方の中小企業を支援したいという想いにつながっています」
もう一つは、地方企業の海外展開支援です。国内市場が縮小する中で、日本の食品メーカーや酒造会社、工芸品メーカーなどが海外で高まる「日本ブーム」を活かせるよう、7カ国に配置した現地スタッフによる現地営業代行を行っています。また、バンコクで人気の高級セレクトショップをM&Aでグループ化し、そこでのバイヤーネットワークを日本の中小企業に提供するなど、実践的な支援を行っています。クライアントの95%は地方企業で、西日本が現在約7割を占めますが、全国規模での支援が可能です。
山田「当時の地方企業は後継者不足や成長戦略の欠如など課題を抱えていました。だからこそ、私は『多柱化経営』という独自戦略で、企業が時代の変化に対応しながら成長できるよう提案しています」
山田のキャリアと起業のきっかけ
山田は徳島県出身。名古屋市立大学卒業後、大手証券会社に入社し、中小企業オーナー向け資産運用や資金管理に従事。その後、大手コンサルティング会社に転職し、上場企業の資金調達やグローバルM&A戦略支援を担当しました。
山田「祖父のスーパーの倒産をきっかけに、FBマネジメントを設立しました。創業当初は毎日営業手紙を200通送るなど地道な努力を続けましたが、人材教育やチームマネジメントには苦労しました」
しかし約5年前からは、仕事の取り方やオリジナルサービスの構築、マーケティングとセールス・オペレーションの分業化による仕組み化を進めることで課題を克服しました。東京・地方・海外の三拠点で得た情報を組み合わせて事業アイデアを生み出す独自のスタイルを確立しています。
経営者としての考え方
山田は、成功する経営者には働き続ける覚悟と情熱が必要で、運よりも自己の価値向上が重要だと考えています。学生に向けては、単に会社名を名乗ることではなく、解決したい社会課題や事業への情熱を持って起業し、利益よりも事業成長と社員への還元を優先する姿勢を持つことが大切だと強調します。
山田「起業の道は決して平坦ではありません。しかし、自分のビジネスに“愛情”を持てるかどうかが一番の鍵です。起業するなら、『なぜそれをするのか』という明確な目的を持ってほしいと思います。お金を最初の目標にしてもうまくいきません。価値のあることに真剣に取り組めば、結果としてお金は後から自然についてくるものです。」
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