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【TOPインタビュー】
エンジニアの人生に寄り添い、定年まで勤められるIT企業です

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PROFILE

■澤田 智廣(代表取締役社長)

東京・池袋に本社があり、Webシステム開発やシステムインフラ構築のプロジェクトで豊富な実績を誇るシステムクエスト。同社はIT企業では珍しく、勤続年数の長い社員が多い。例えば、2007年4月に新卒入社した女性エンジニアが、15年を経過した今も在籍。最前線で働いている。背景には、代表の澤田智廣が掲げる「エンジニア一人ひとりの人生に寄り添い、着実に成長できるように支援する」という方針がある。そこで今回は、ユニークなIT企業を立ち上げた澤田を取材。創業時のエピソード、経営理念の解説、人材に向き合う姿勢などについて語ってもらった。

技術追求よりもお金よりも「仲間」が大事

──始めに、澤田さんが1991年にシステムクエストを起業した経緯を聞かせて下さい。

一緒に苦労し、一緒に達成感を味わう。そうした「仲間」が欲しかったことが、会社を立ち上げた大きな動機です。システムクエストを設立する前、私はフリーランスエンジニアとして、様々なシステム開発プロジェクトに携わっていました。新卒で入社した海外支店があるIT企業から独立して、技術スキルも収入もグンと伸びて。仕事は充実していましたね。
 
でも、どんなに技術レベルが高く、報酬の高い案件でも、システムが完成すればプロジェクトチームは解散。私はフリーランスなので、一緒に仕事に携わったエンジニア達とはサヨナラです。そこに、虚しさを感じていました。そこで26歳の時、共にプロジェクトに携わったエンジニア2人を誘い、「一緒に苦楽を分かち合い、一緒に成長していけるエンジニア集団」としてシステムクエストを起業したのです。

──なるほど。しかし、会社員を辞めてフリーランスエンジニアになる人は、「仲間」よりも「技術スキル」や「収入」を追求するケースが多い印象があります。

確かに、会社員だった私に独立を勧めてくれた先輩を始め、技術や収入を追求していたフリーのエンジニアの方は多かったですね。でも、私は違いました。それは、そもそも私がエンジニアを目指していた訳ではなかったからかもしれません。元々、「英語の先生になろう」と、大学では教育学部に所属。3年の時、語学研修のために1ヶ月ほどロサンゼルスに行き、伸び伸びとしたアメリカの教育文化に触れたことが転機に「アメリカで働きたい」という気持ちが芽生えたのです。
 
帰国後、就活では海外で働くチャンスがあるIT企業にアプローチ。海外に支店のあるIT企業に就職したのです。「ITなら今後、伸びていく」と思ったことが決め手でした。入社してから研修や実践でプログラミングを学び、エンジニアとしてのスタートを切ったのです。ですから、「エンジニアとして技術スキルを極めてやるぞ!」という意識は薄かったかもしれない。「将来、アメリカで働くための手段として、エンジニアの仕事をしている」という感覚でしたね。

社員の行動指針の前に“社長の行動指針”を宣言

──その後、人生の目標が変わっていったのですね。

その通りです。新卒で入社した会社では、「なかなかお給料が増えず生活もギリギリ(笑)」と感じていて。海外で働くことへの憧れが薄れてしまった。海外へ行くのではなく、理想の働き場所を自分自身で作り出すことへ、目を向けるようになりました。また、元々、先生を目指していたので、他者の成長をサポートすることに、とても興味があった。そうした想いが重なって、「仲間を支え、一緒に成長できる場を作りたい」と、起業に踏み切ったわけです。

──設立後、システムクエストでは、仲間と共有する考え方を「社是」「人事理念」「行動指針」などに明文化していますね。特にユニークなのは、「代表のミッションステートメント」。社員の行動指針の前に、社長の澤田さんが果たすべき使命を明文化しています。この宣言の背景にある考え方を聞かせて下さい。

代表のミッションステートメント
 
1.社員が夢を持ち、楽しく快適に働ける環境を提供します。
2.関わる人達の豊かな生活を実現します。
3.法令を遵守し、ビジョン達成を目指します。
4.黒字経営を継続し、経営を安定させます。
5.社会に貢献できる人財を育てます。
 
例えば、ミッションステートメントの「1.」は、“「社員が夢を持てない会社」「社員が不満を持って働いている会社」になってしまったら、それは社員のせいではなく、社長である私自身の責任だ”ということを明確にする意図があります。社員に対して「夢を持て」というのではなく、私が「夢が持てる環境」を提供する。同じように、社員が十分な給料を得られないのだとすれば、その社員にではなく、私に責任がある。創業から20年以上、おおむねこのステートメント通りの経営ができていますね。

社員のプライベートな相談にも乗っています

──「社員が楽しく快適に働ける環境を提供する」ために、澤田さんが具体的に実践していることは何でしょう。

例えば、社員と1対1の関係を築き、プライベートの相談に乗っています。家族との関係、恋愛の悩み、金銭面でのトラブル、健康面での不安…。社員一人ひとり、様々な問題を抱えています。それに対して、私は人生の先輩として、アドバイスしたり、支援したりしています。
 
「メンバーのプライベートな側面には、会社は介入すべきではない」という考え方もあるでしょう。でも、プライベートで悩みを抱えていると、仕事に支障をきたすこともある。実際、私の支援もあって私的な問題を解決した子が今、エンジニアとして成長し、大活躍してくれている例も。私を信頼して悩みを打ち明けてくれるメンバーには、「できる最大限のことをしたい」と思っています。

──メンバーからプライベートな悩みを打ち明けてもらえるような信頼関係を、どのように築いているのですか。

社員のご家族にもコミットする姿勢が、信頼してもらえる要因の1つになっているかもしれません。例えば、新卒で社員が入社した時、そのご家族に対して、私自身が手紙をしたためて、お送りしています。システムクエストに入社してもらえるまでに育てていただいた感謝の気持ちを込めて、「大切なお子さんをお預かりしました。社会に貢献できる人材として成長できるように、精一杯、支えていきます」という覚悟をお伝えしています。
 
ある社員のご両親から「子供のことをよろしくお願いします」とお返事をいただいたこともあります。「私の想いが伝わった」と感じて、とても嬉しかったですね。

──システムクエストには安心して働ける環境が整っていることが、よく分かりました。最後に、求職者に向けてメッセージをお願いします。

システムクエストは、社員の成長を支えるための環境を整えています。社内・社外の研修の受講を通して、文系・理系問わず、エンジニアとして最前線で活躍できる体制があります。ただし、「教えてもらえる」という受け身の姿勢はNG。学べる環境は用意していますが、それを活用して成長するだけの意欲を持っている人材を求めています。
 
また、外資系企業や大企業など、最先端テクノロジーの活用に積極的なお客様の仕事を多く受注しているので、経験のあるエンジニアの方でも、システムクエストにジョインしてもらえれば、業務を通して飛躍的なスキルアップができるはず。新卒であれ中途であれ、ジョインして下さった人材の成長には、私自身がとことんサポートします。一緒に未来のIT業界を作っていきませんか?ご応募を、心からお持ちしています。

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