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【保育士座談会】みんなで楽しく話しあいながら、園のルールを決めていく風土です

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プロフィール

[参加者] ※左から
■石川 裕子(保育歴16年)
■吉田 ゆり(保育歴22年)
■尾前 由樹子(保育歴8年)
■鎌田 絵里(保育歴7年)

千葉市内、JR新検見川駅の目の前にある「てぃだまちキッズ新検見川駅前」。0歳児から2歳児を対象に、定員19名の小規模保育を行っている。千葉県で子どもや高齢者向けの福祉事業を展開するエルダーテイメントジャパンが運営しており、絵本の読み聞かせのほか、創作活動や音楽活動などを保育に取り入れているのが特徴だ。今回は、同園で働く保育士4名に集まってもらい、職場風土や働き方などについて語りあってもらった。

「この人と一緒に働きたい!」が入職の決め手

まずは自己紹介を兼ねて、保育士としての経歴や入職のきっかけを教えてください。今日の座談会メンバーは、みなさん、園長先生と以前から知り合いで、園長先生に誘われて入職した方ばかりとお聞きしています。

鎌田 そうなんですよ! 私は、保育歴7年目。この園ではオープニングから働いていて、3年目になります。いままでには、公立の保育所、認可園、小規模保育園などを経験。認可園にいたとき、園長先生と一緒に働いていたんです。私が悩んでいるとき、「大丈夫だよ」と声をかけてくれたり、実務的なアドバイスをもらったり、一緒に動いてくれたり。とても親身になってくださった。

そうしたご縁があって、この園のオープニングのとき、園長先生からお声がけいただいた。「一緒にお仕事したい!」と思えたし、「自分の実力がためせるチャンスだ」と感じたので、すぐにお受けしました。

尾前 私もオープニングからこの園で、パート保育士として働いています。若いころに保育の資格を取得したんですが、しばらく別の仕事をしていて。その後、「やっぱり保育の仕事をしたい」と、別の園で働きはじめたんです。通算の保育歴は8年になります。

以前に勤めていた園で、私も園長先生と一緒に働いていて。資格取得からブランクがあって保育の仕事をはじめた私が不安を感じていたとき、園長先生がやさしくていねいに教えてくれた。とても感謝しています。だから、園長先生からこの園で働くことをお誘いいただいたとき、すぐにお受けしたんです。また、前職の園は定員が比較的多かったので、「次は小規模保育をしたい」と思っていたことも決め手のひとつでした。

吉田 私の場合、保育士としては22年目になります。この園で働くようになったのは2年前。鎌田先生、尾前先生と同じく、前職の園でいまの園長先生との出会いがありました。仕事はもちろん、プライベートでも園長先生とはおつきあいさせてもらっていて。私の結婚式でスピーチをしていただいたり、我が子の出産のときにアドバイスをしていただいたり。母のような存在です(笑)。

そんな園長先生のお人柄にひかれていたので、お誘いをいただいたとき、お受けしたんです。それにちょうど、前の園での仕事に少し疲れてしまい、「職場の環境を変えたい」と思っていましたので、タイミングがよかったですね。

石川 私は保育士として16年目になり、この園はオープニングから働いています。前は認可園で働いていました。私も園長先生にお誘いいただき、「この人と一緒に働きたい!」と入職を決めました。もうひとつ、家庭の事情があって、「家から近いところで働きたい」と思っていたんです。この園はその条件にあっていたのが要因としては大きかったですね。

職員同士の連携の秘けつは以心伝心

ありがとうございます。次に、この園の職場風土について教えてください。

鎌田 おそらくここにいるメンバーだけでなく、全職員が「人間関係が良好なので、働きやすい職場だ」と感じているんじゃないでしょうか。園長先生とのご縁で入職した仲間が多いことや、職員全員が発言しやすい環境づくりを心がけていることで、なにをするにしても協力関係や連携ができている。風通しのよさが魅力的な職場だと思っています。

吉田 うんうん。たとえば、2歳児くらいになると、自我が出てきて“イヤイヤ期”に入る。そうした時期の子を、つきっきりでひとりの保育士が対応していると、いっこうにイヤイヤがおさまらないことも。そんなとき、対応する職員が入れ替わると、それだけでお子さんの気分が切り替わり、おさまるケースがあるんです。

当園では、職員同士が以心伝心というか、自然にフォローするような習慣ができている。日常的に、ほかの職員の様子を見ながら仕事をしているので、「替わって!」とか「手伝って!」とサインを出さなくても、誰かがスッと入ってきて、対応を替わったり、手伝ったりする。だから、保育士はつねに仲間がそばにいる感覚があり、安心して仕事ができるんです。

尾前 確かに、職員同士の連携のよさを感じることが多い。たとえば行事のとき、その準備や実行に、保育士それぞれの役割分担がある。でも、私の担当する作業が進んでいなくて…。そうしたら、役割を変更してくれたり、ほかの先生がフォローしてくれたりして、なんとかやりとげることができたんです。今年はコロナの影響で行事は夏祭りだけでしたけど、すごく達成感がありましたね。

石川 私も、ふだんのちょっとしたことで、職員間の連携が取れているのを感じますね。たとえば、困ったことがあって、誰にも聞こえないようにボソッと「困ったな…」とつぶやいたら、その様子をほかの先生が見ていてくれてフォローしてくれたことがありました。言葉は聞こえなかったはずなのに、気持ちをわかってくれたんだと思います。それに、笑いが多い職場なので、仕事をするのが楽しいですよ。

有休の希望が通らなかったことはない

ほかに、「働きやすさ」を感じることがあれば、シェアしてください。

鎌田 なにごとも職員同士、保育士歴とか入職歴とか、正職員かパートかとか、そういうことに関係なく、みんなで話しあって決めているところ。オープニングから、理想的な保育の方法や園の運営ルールを話しあいで決めてきた。試行錯誤しながら、つねに新たな意見を集めながら、うまくいかなければ変えていったんですよ。ですから、これから入職してくる先生も、どんどん意見を出してほしいんです。

尾前 働きやすさといえば、有給休暇の取得について、個々の希望を尊重してくれるところがありがたいですね。いままで希望が通らなかったことがないくらいだし。スタッフの配置にゆとりがあるので、融通がきくからでしょうね。休憩時間もしっかりとれますし、とても助かっています。

石川 うちの園は、「休憩時間はしっかりと休む」「持ち帰りの仕事は禁止」がルールですから、オンオフの切り替えができるのが魅力ですよね。

最後に、みなさんの今後の目標を聞かせてください。

鎌田 職員同士の連携がうまくいっていることや、柔軟に運営ルールを改善していくことが魅力の園なので、今後もこうした方針は守り続けてきたい。それと、園に絵本が約400冊あって、読み聞かせだけでなく、絵本のストーリーに基づいた創作活動などを行っているのが特徴なので、そうした強みをさらに磨いていきたいです。

尾前 私は、入職してまもなく4年になります。パートという限られた業務時間のなかで、愛情をこめたていねいな保育を心がけたい。あとは、保護者の方のお迎えに対応することがあるのですが、自分では「上手に対応できていない…」と感じているので、この点を改善したいですね。

吉田 私は「よい保育はよい環境から」と思っています。ですから、保育士同士の連携について、さらに磨いていきたいです。そして、誰に対してもあたたかく接していくことが大事だと思っているので、その点を意識していきたいです。

石川 子どもたちにとって、保育士は大人のお手本にならないといけません。そのためにも、職員が働きやすい環境で保育することが大事だと思っていますので、課題が出てくれば改善していけるように、自ら意見を出して変えていきたいと思っています。

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