■後藤 紀之(マーケティング/セールス部 チーム リーダー)
■マラサンドラ スプルティー(プロダクト部 開発者)
■スミト サブジャニ(ソリューション部 エンジニア リーダー)
■廣瀬 千景(コーポレートデザイン部 日本語講師)
■川島 一絵(コーポレートデザイン部 チームリーダー)
来日インド人エンジニアが、茨城県つくば市に立ち上げたITベンチャー・VeBuIn。インド人エンジニアの高い技術力を武器に、受託開発や自社開発プロダクトによって日本企業の課題を解決し、支持を集めている。同社のオフィスには、インド人や日本人が集い、極めて国際色豊か。今回は、英語と日本語が飛び交う職場で働くVeBuInのメンバー5名に集まってもらい、座談会を企画。日印の文化が融合した同社のカルチャーについて、語り合ってもらった。
日本語が達者なインド人エンジニアを育成しています!
後藤 私はメディア系のお客様が運営する、スポーツの試合をリアルタイムで配信するWebサイトのリニューアルプロジェクトに携わっています。一般のユーザーが利用するサイトで、親しみやすい内容ですので、VeBuInのインターンとして活躍してくれている学生さんにも手伝ってもらっています。ですから、インターン生のマネジメントも私の仕事です。
スプルティー 私は自社開発のITプロダクト『SmartFlow』を担当。お客様である日本企業が経費精算などの社内業務を効率化するツール開発に携わっています。お客様とは、日本語でコミュニケーションをするので、エンジニアとしての知識や技術だけではなく、語学力ももっと高める必要がある。ですから、今は日本語の勉強にも力を入れているところ。社内外ともに優しく教えてくれる方が多いので、とても助かっています。
スミト 私の場合、教育現場のお客様に向けて、職員さんの業務負担を軽減するためのシステム構築に携わっています。例えば、学生の部活動の入部届・退部届をデジタル化して管理できるようになるシステムです。私もスプルティーさんと同じく、日本語が少し上達したので、最近はお客様との打ち合わせにも参加。システムの仕組みを日本語で説明できるようになりました。お客様に納得していただけた時は、大きなやりがいを感じていますね。
廣瀬 今回の座談会、スプルティーさんとスミトさんには日本語で話してもらっていますが、二人とも凄く日本語が上達しましたよね。私は、お二人を含めたVeBuInの外国籍のエンジニアの方々に日本語を教えています。インドと日本では全く異なるので、宗教や習慣を尊重しつつ、日本語を学んでもらえるようにすることを大事にしています。今日のスプルティーさん・スミトさんのように、メンバーの日本語が上達した姿を見るのが、やりがいを感じる瞬間ですね。
川島 私の場合、給与計算など経理業務を担当しています。特に力を入れているのは、日本の給与支払い慣行や税制度について、外国籍のメンバーに対して一つひとつ丁寧に分かりやすく説明すること。また、私から外国籍のメンバーに「何か困っていることはない?」と話し掛けるようにしています。例えば、先日は年末調整の手続きをサポート。12月の給与支払い時に還付金が戻ってきた外国籍のメンバーから「ありがとう!」と非常に喜んでもらえました。
経営理念に共感してジョインした
後藤 私の場合、実家が経営していた文房具メーカーで働いていた時、生産管理システムの構築に関わったのをきっかけに、ITに興味を持って。それでシステム開発会社に転職。エンジニアとして経験を積み、次のステージへ進むことを考えた時、VeBuInに出会いました。インドの優秀なエンジニアが在籍しているので「最先端のシステム開発に携われそうだ」と思ったことと、「共感がすべての始まり」という経営理念に共感したことが入社の決め手でしたね。
スプルティー 私はインドの大学でITを学んだ後、新卒でVeBuInに入社しました。元々、学校で論理的思考法のフレームワークを学んだ時、「これは有用だ!」と。それを活かせるITエンジニアの道に進むことにしたのです。それに、インドの同世代の間では、ITエンジニアが憧れの職業の1つでしたから。就職先としてVeBuInを選んだ決め手は、日本という海外で働くチャンスがあることでした。
スミト 私は中途入社で、前職もエンジニアです。元々、日常でスマホやPCを使う中で「ITって凄い。社会の役に立つものを作り出せる」と思ったことで、エンジニアという職業へ。VeBuInに転職を決めた理由は、「イノベーションを起こして、より良い社会の実現を目指したい」という理念を聞いて強く共感したこと。それに、前職はオフショア開発に特化していたので、携われる業務の範囲が限られていた。「プロダクトを自社開発している企業へ転職して、エンジニアとしてもっと成長したい」という想いもありましたね。
廣瀬 私の場合、前職はファッション通販サイトを運営する大手企業。でも、子供が生まれた後、子育てとの両立が難しく、退職することに。その後、時短勤務で働ける職場を探している中で、VeBuInの日本語講師の求人を見つけたのです。実は私は以前、教員を務めたことがあって。「経験が活かせる」と思いました。それに、人事の方に面接していただいた時、「子育てにとても理解がある方だな」と。「ここなら長く働ける」と思って決めました。
川島 前々職でも前職でも経理業務に携わっていました。その前々職時代、現在のVeBuIn役員の川﨑さんや採用責任者の伊藤さんと一緒に働いていて。そのご縁があって、お二人から「川島さんの経理の経験を活かして、VeBuInを支えて欲しい」とお誘いを受けたのです。尊敬していたお二人からお誘いただいたのが嬉しかったことと、「スターアップ企業を支える」という貴重な経験が積めると思ったことが、ジョインを決めた理由です。
インドのお祭りや日本の行事を一緒に体験
後藤 オフィスに出社するだけで、まるで留学しているかのような感覚が味わえます。インド人と日本人が活発に交流して、異文化の理解と認識を深めている。それだけではなく、ITベンチャーとして、世の中にイノベーションを起こすことを目指しているので、異文化交流の中から、新たに「共通の価値」を生み出そうとしているのが、大きな特徴かもしれません。
スミト 異文化交流で言えば、インドの新年を祝う「ディワリ」という行事を、11月つくば市のオフィスで開催。日本人メンバーと一緒に、社内に祭壇をつくって、メンバーの健康や幸せを願いながら共に食事して、楽しく過ごしました。一方、私が日本の文化で「面白い!」と感じたのは、正月に行う「書き初め」。「1年の抱負を文字にして自分で書く」という日本の習慣がとても興味深かったですね。
スプルティー 「異文化を受け入れる」ことは、ビジネスにおいても良い効果があると感じています。メンバー同士、お互いを尊重しながらパートナーとして支え合う関係構築の良いきっかけになるから。パートナーの足を引っ張りたくないと思えば、「自分の責務を全うしよう」というプロ意識も強まる。そうしたプロ意識の強い人が集まっている会社だと思います。
廣瀬 メンバー同士が感化され合って、それぞれ成長するスピードが速いのがVeBuInの良いところですね。日本語を学ぶ時のインド人エンジニアもそうですが、日本人メンバーにしても、受け身の姿勢ではなく、自分から学んだり、吸収したりしようとする強い意思を感じます。切磋琢磨しながら自己成長と業務改善を続け、理想を追い求めている人が多いですね。
川島 確かに、どんどん業務を改善していく風土があります。ただ、勝手に進めていく訳ではなくて、その業務に関わるすべての関係者がコミュニケーションをとって、変化させた時のリスクを予測して、前もって対策を考える。ですから、改善を進めていくスピードが速い。新しいことにチャレンジするのを好み、好奇心旺盛な人に最適な会社だと思います。
後藤 より大きなプロジェクトの経験を積んでいきたい。そのためにも、メンバーのマネジメントに力を入れていくつもりです。
スプルティー 『SmartFlow』を極めること。将来的には自分からお客様に最適な導入方法を提案できるようになりたいです。
スミト お客様の課題を把握した上で、システム開発できるようになること。そのためには、よりコミュニケーションスキルを高めたいですね。
廣瀬 中級・上級レベルの日本語を教えられるようになりたい。その上で、将来は「インドで日本語を教えてみたい!」という夢があります。
川島 VeBuInの経営基盤を支えて企業成長に導くために、新しい領域の仕事にもチャレンジしようと考えています。
募集要項をご確認の上、ご応募ください。