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【運営責任者・座談会】子どもたちも先生たちも、笑顔にあふれている園です

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PROFILE

■中:得 喜成(社会福祉法人愛成会 理事長/認定こども園こもれびのもり 園長)
■右:大下 裕子(カリーナ保育園おかまち 園長)
■左:髙山 眞由美(認定こども園こもれびのもり 主幹保育教諭)

大阪府豊中市で愛成会が運営している「幼保連携型認定こども園 こもれびのもり」「カリーナ保育園おかまち」。2つの園に共通するのは、子どもたちのにぎやかさ。じつにのびのびと、楽しそうにかけまわっている。それを見守る、保育士をはじめとするスタッフも笑顔があふれる。今回は、2園の運営責任者である理事長、園長、主幹保育教諭の3名に集まってもらい、独自の運営方針が生まれたいきさつや、求める人財像などについて、語りあってもらった。

 はじめに、愛成会が運営する園の基本理念をお話ししましょう。「大人になっていく子どもたちの将来を見すえて健全な心身をはぐくむこと」。これは多くの園が掲げている理念と、そんなに変わらないと思います。私たちがいちばんこだわっているのは、その目標へのアプローチ方法。4年前に「育児担当制」を導入しました。0歳~3歳までの乳児については、食事・排泄・睡眠の生活面を担当の職員が第2に母になり丁寧に関わっています。

大下 育児担当制を導入している園は、まだまだ少ないですね。多くの場合、年齢別の担任制になっていて、乳児でありながらも一斉保育をしています。当園では、少人数制保育でいつも同じ職員がかかわり愛着関係を深く結び丁寧に関わっています。早く早くとせかしたり、みんな一緒にという保育ではなく一人一人の成長や発達に合わせて保育しています。

髙山 年齢別担当制の園と比べて、いちばん違うのは、先生たちの姿勢でしょう。まず、ものすごく端的にいうと、やさしくなる。年齢別の場合、「この年齢だったら、こういうことができていなければいけない」という基準があって、日々の保育でも「みんな一緒に座らせてご飯を食べさせて、トイレに行かせて、決まった時間に寝させて…」と、子どもにルールを押しつけることになりがち。でも、育児担当制の場合、「子どもたちがいま、なにに興味があるのか」をちゃんと見て、それに子どもが取り組むのを見守るスタンス。子どもをやさしく包容する保育なんです。

 確かに、先生たちの姿勢が違いますね。先生たち自身が、保育のやり方について、自分で考え、どんどん変えていっている点も、愛成会の園の特徴だと思います。「この年齢の子どもには、こうするのが決まりだから」という、しばりがないぶん、「いま、この子に必要なことはなんだろう?」と、考えながら取り組む必要性があるからでしょうね。

髙山 育児担当制だと、先生たちの成長も早くなると思います。保育の基準やルールがはっきりあると、それを熟知している先輩の先生に、新人の先生はついていくという姿勢になりがち。でも、当園では1年目の先生にも“自分の担当の子ども”がいる。当然、責任感がめばえるし、「こんなことしてあげたい」という想いが出てきます。そこで「自分で考えて保育をしよう」「そのために、もっと勉強しなきゃ」と。どんどん自己成長していくんです。

大下 できる先輩のマネをするのに比べ、自分なりの保育を追求するのは、大変なことかもしれません。でも「目の前の子どもの姿を認めて、『それでいいんだよ』といってあげる」保育ができるので、園児たちも、先生たちも笑顔が増えるんです。多くの園では、列を外れてしまう子をしかったり、「ちゃんとしなきゃ」「できる子を育てなきゃ」となったりしがち。そういう保育ではないので、たぶん、笑顔の量ではどこの園にも負けていないと思います。

新人保育士でも、子どもと深くかかわれる

髙山 育児担当制の場合、子どもが自分を律する意識をはぐくんでいくための「最初のアプローチ」が否定ではなく受容なんです。子どもが「やらない」といったとき、しかってしまうのが、否定から入ってしまうやり方。当園では、たとえば、遊んでいる最中にごはんの時間になっても、子どもが「もう少し遊んでいたい」となったとき。私たちは「ごはんの用意をして待ってるから、来たくなったらきてね」と返します。

大下 そうすると「この人は自分を否定しない」という信頼関係ができるんですね。そのほうが、子どもは「ここでいいや」と納得できるところで遊びをやめて、自分で手を洗って席につくようになるんです。そっと「食べようね」と誘ってあげるけれど、遊びをじゃまするようなことはしない。そうしているうちに、自分を担当している先生が給食のエプロンを着はじめたら、「ごはんの時間だな」と意識をしはじめるようになるんです。自分で納得して次の行動に移るようになれば、3〜4歳になったころには、先生の声かけひとつで「自分で切り替えられる子」に育っていくんですね。

髙山 愛情をかけたぶん、子どもとのつながりが深くなるので、1年目の先生であっても、「子どもが本当にかわいい」とよくいっています。子どもと本当につながったときの、先生としての喜びがあるんだと思います。

 ひとつつけくわえておくと、育児担当制であっても、「自分ひとりでやらなければ」というわけではありません。フリーの先生たちがサポートしますし、クラス担当の先生であっても手があいたときは「ほかのクラスの子もみます」という風土があります。

「めざす保育」が同じ先生たちに責任者をお願いしました

だいぶ後半になったけど、自己紹介をしておきましょうか(笑)。

髙山 私は学校を卒業後、5年半ほど私立の幼稚園で勤め、いったん出産退職をしています。でも、夢にまで見るほどこの仕事がしたくて復帰しました。前職では25年以上お世話になり担任から主任、園長までやらせてもらいました。あるとき、得先生に「理想の園をつくりたい」というお話をうかがって。私が学んできたことと同じ理想をもっているとお聞きしました。そこで、「お力になれたら」と一緒にやらせていただくことになったんです。

大下 私も似たような経歴ですね。学校卒業後に近くの園で6年間勤めて、夫の転勤で渋々辞めることに。その後、保育園のパートを再開して。そのうち「正職員になってみないか」とお声がけをいただいて、14年間、勤めました。それから前職は豊中の幼保連携型の園に移り、園長を務めました。そこで得先生から「小規模園をするから来ていただけませんか」と。「あなたが思ってる保育をしてくれたらいい」とまでおっしゃっていただいて、「私の年齢でこんなありがたい申し出はないな」と感じて、お世話になることにしました。

 私は豊中市の保育園連合会の役員をしていて、おふたりにも一時期、その活動を手伝ってもらっていたんです。その仕事をするなかで、「向いている方向が一緒で、すばらしい人柄の方々だ」と。それで、ヘッドハンティングさせてもらったんですよ。

そんな理事長の自己紹介もお願いします。

 私はもともとサラリーマンでした。父親が愛成会理事長で、引き継ぐことになったんですが、一般社会から入ってきたぶん、なにもかもおどろきの連続でした。「なぜ保育業界では、こんなことが当たり前になっているの?」と疑問に思うことがたくさんあったんです。一般常識とあまりにもかけ離れているな、と。妙なルールがいろいろとあって。

 でも、保育業界の活動にかかわるようになり、魅力的な先生たちや園を紹介してもらったり、研修に行ったりしているうちに、世界観が変わりました。やりたい保育が見えてきたんです。必要のない非常識をこわしながら、理想の保育を実現したい。その2つの原動力でいまは動いていますね。

髙山 確かに、いい意味で守るべき伝統がない。理事長が元サラリーマンで業界常識を疑っている人だからこそ、新しい保育ができるんだと思います(笑)。

チーム保育がしたい方を歓迎します

先生たちは、この先、どんな先生に来てほしいですか。

髙山 子どもが好き、人が好きな先生ですね。子どもたちに対してはもちろん、職員間でも、お互いをやさしく肯定的にみてあげられる関係を築けるといいなと思います。あとは、熱心な方でしょうか。熱心だといろんなことを吸収できると思います。「これをやったら子どもの笑顔が浮かぶ、これいいよね!」と前向きになれる方だといいですね。

大下 「子どもが好き」にくわえて、「子どもが好きだから、どうしてあげたいか」を考えられる方だといいですね。うちは保育士の先生だけでなく、看護師や給食の先生も、保護者さんも含めてみんなが子どものことを思って動く「チーム保育」をしているので、人の気持ちをわかってあげられる先生がいっぱい集まってくれています。これをずっと継続していきたいですね。

 相手のことを思いやれる方に来ていただきたいです。「子どもにはやさしいけれど、大人に厳しい人」ではなくて、職員間でも思いやりをもって接する人。当園は「これで完成!」とはずっとならないと思うので、理想とする園づくりはずっと続けていきます。私たちが理想としている保育に賛同したいただける方に、ぜひ仲間になってもらえたら、うれしいですね。

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