[参加者]※左から
■堀井 みちか(入職3年目)
■中川 郁実(入職5年目)
■川上 育香(入職3年目)
■西山 のどか(入職6年目)
入職3〜6年目と、経験を積んだ保育士4名に集まってもらい、「こもれびのもり」ではどのような働き方をしているのか、語りあってもらいました。
堀井 いま担当している3歳の男の子。なにかイヤなことがあると、すぐ保育室を出ていってしまう子だったので、最初はかなり悩みました。でも、観察していくうちに、「〇〇ごっこ」みたいな、なにかになりきるのが好きだということが見えてきて。「今日はどんなんで帰る?」「バナナになる!」「それでいこ!」って、バナナになりきった状態でノリノリで帰ったり(笑)。ほかの子どもたちまで巻き込んで、みんなで並んでバナナになって帰っていきました。
この園では、保育室を飛び出してしまうような問題行動があっても、それをしかったりしないです。それよりも、なにが好きなのか、なにに興味があるのかを見定めて、それに取り組めるようにサポートしていきます。信頼関係を築けているのは、「こもれびのもり」独特の保育方針のおかげだと思います。
西山 「こもれびのもり」は乳児は育児担当制だから、時間をかけて、ひとりの子どもと関係を築いていけます。でも、最初に担当するときは、当然、ゼロから関係をつくらなければならないですから‥。私はここに入職して4年目に、その壁にぶつかりました。1年目から3年目までは同じクラスのもち上がりだったのですが、4年目は初めて受け持つ子ども達のクラスの担任になったんです。
そのクラスにひとり、イライラしてしまいがちな男の子がいて‥。友だちや大人に手を出してしまったり、保育室を飛び出してしまったり、ということがなんどもありました。、同僚の先生にクラスのほかの子をみてもらって、その子に1対1で向きあう時間をつくるようにしたんです。「少しでも心を開いてくれたのかな、関係を築けたのかな」と。これは、チームワークがあるからこそできたこと。同僚の先生のほうから「私がほかの子をみとくから、その男の子のところへ行ってきていいよ」と声をかけてくれました。
川上 確かに、それはありますね。この園の先生はみんな、自分の担当外の子どもをみることに積極的。でも、私は入職3年目に入ったばかりのころは、まだまだ余裕がなくて…。1~2年目は同じクラスのもち上がりだったのが、今年からはじめての子たちを担当することになって、しかも、ひとり担任。書類仕事に追われていました。でも途中から「書類はあとにして、子どもと向きあう!」と、時間を自分でつくるようにしたんです。クラスの子たちがなにが好きなのかを探ろうと、いろんな制作の時間をもうけました。そのひとつに、折り紙をやったところ、ひとり、どうしてもうまく折れない子がいて、泣いてしまったんです。
「できないのがつらいなら、やめさせようかな」「私が手伝って、完成させてあげようかな」──。選択肢はいろいろあったんですが、本人が「がんばりたい」という様子だったので、そのまま続けてもらいました。結局、そのときはできずじまい。でも、翌日になって、その子が「家でこれやったの!」と。家で完成させた折り紙を見せてくれたんです。時間をつくって子どもと向きあい、子どもの気持ちを尊重できたことが、とてもうれしかったですね。
中川 子どもと向きあう時間を、自分なりにつくれるのは、この園のいいところですよね。私の場合、自分をうまく出せないタイプの5歳の子のことが印象に残っています。なかなか心を開いてもらえなかったので、同僚の先生たちに相談したりしながら、向きあうよう努めて。
たとえば、朝、「なんだか表情が違うな」と思ったら「なにかあった?」と、気持ちを話しやすいように、はたらきかけたり。なにも話してくれないことが多いですが、そんなふうに聞いてくれる大人がいるだけでも違うかな、と。それを1年続けることで、だいぶ変化がありました。いっときは本当に荒れていたのですが、卒園時には少し性格がおだやかになってくれたんです。
西山 ずっと幼稚園教諭をめざしていたんだけど、学校から実習に行くなかで「保育園は幼稚園より長い時間を過ごす場所だから、やりがいのある仕事かも」と思うようになって、保育園を志望しました。「こもれびのもり」を見つけたのは、ある就職フェア。会場内で、「こもれびのもり」の園長先生が「うちの園に見学来てね」と声をかけてくださって。調べたら家から近くて、雰囲気がよさそうだったので決めたんです。
堀井 私も就職フェアがきっかけ。「こもれびのもり」のブースがウェルカムな雰囲気があったので話を聞いてみたら、自宅から自転車で来られる場所だし、「1回、見学に行ってみよう!と思って。見学のときに子どもたちがリトミックを楽しそうにしていた姿が印象的でした。実際、子どもと遊ばせてもらって、「こんな楽しいところで働いてみたい」という気持ちが強くなったんです。
川上 私も就職フェア! 「岡町にある園」というのを見て「最寄り駅じゃないか、行くしかない!」と(笑)。電車通勤が苦手で「通いやすさ」を重視していたので。それで、「こもれびのもり」のブースへ行ってみたんですけど、iPadで「保育園の様子の写真があるから、自由に見てね〜」という感じで、いい印象があった。後日、見学に行って、園舎がすばらしくきれいで、それが決め手になりました。
中川 私はこのなかではただひとり中途入社組。ここの前にいた園が、なかなか帰りにくい園だったので、定時であがれるところを探していて。ここに見学に来たとき、園長先生をはじめ、先生たちが楽しそうに話していた様子が印象に残って。みんなが楽しく働いている雰囲気があったし、ここならプライベートも確保できそうだなと感じて決めました。
西山 実際、ここは定時で帰れますよね。先輩が残って仕事をしていたとしても、帰りづらい雰囲気はまったくないです。
中川 この園は勤務時間内で、できることを精一杯、協力してがんばるスタイル。チームワークがとてもよく、先輩たちがていねいに教えてくれる職場ですね。
西山 職場の人間関係は、本当にいいよね。困ったことがあると、自分の仕事が終わった先輩が来て「こちらで半分もらうから、一緒にやろう」といってくれるような園です。こちらの様子を察して入ってきてくれるし、こちらからもSOSを出しやすい。休日に一緒に出かけるくらい仲がいいです。
川上 そういう西山先生に、私は助けてもらった思い出があります。ある子が外で遊んでいるときにケガをして、病院に行かなければならなくなって。「私がちゃんとみてなかったからだ…」とすごく落ち込んで、保育にも集中できずにいたんです。そうしたら西山先生がなにもいわずに入ってきてくれて、給食などの作業を手伝ってくれて。その後、病院から戻ってきた子どもの顔を見たら少し安心できたので、「ここからは私ひとりでやれます」と申し出たら、西山先生が「もうちょっとゆっくりしていていいよ〜」といってくれたんです。
西山 「こもれびのもり」には、「全員で保育をしよう!」という方針があるから。ふだんから手が空いてるときはちょくちょく、ほかの先生の様子を見に行っていたんですが。そのときもちょうど、のぞいたら「川上先生がすごく落ち込んでいるぞ!」と思って。「いまいろいろ声をかけられても、しんどいだろうな」と思ったから、手伝うだけに徹したんです。
川上 本当にありがとうございました!
堀井 私も周囲に助けてもらった経験は無数にあります! 1年目に0歳児を担当したとき、お母さんの後追いをする子がいて、毎日泣かれて、すごく悩んでいたんです。でも先輩がいつも「大丈夫?」「しんどいよね」と共感してくれたり、「次こうやってみる?」「どんなんがいいかな」とアドバイスをしてくれたりして。しだいにその子への対応ができるようになっていきました。
川上 私はいままでずっと先輩の先生たちに助けられてきているので、これからは教えてもらったことを、少しでも伝えていける先生になることが目標です。最近は少しだけ心に余裕が出てきたと感じるので、もっともっと気持ちに余裕のある先生になって、いろんな遊びを提案していきたいです。
堀井 私は自分も子どもも楽しく、みんなで一緒にひとつのことをやっていける先生になることが目標です。鬼ごっこひとつをとっても、自分が楽しくないと子どもも楽しくないと思うので。なんでもよりそって、そして楽しみたいですし、逆に落ち込んでいるときはちゃんとそばにいてあげて。子どもたちが保育園の生活を心から楽しめるような先生でありたいです。
中川 私も子どもの気持ちによりそいながら、かかわっていくことが目標です。子どもだけじゃなく、保護者の方とも朝の送迎やお迎えのときにたくさんコミュニケシーションをとって、保護者の方の気持ちにもよりそえる保育士になりたいです。
西山 私は、この仕事をめざすきっかけになったのが、自分自身が幼稚園に通っていたとき、私によりそってくれた先生がいたこと。その先生のようになることが目標です。一人ひとりによりそって、子どもたちにあこがれられる先生になれたらと思います。
https://hikoma.jp/aiseikai/job_offers
たくさんのご応募お待ちしております!
募集要項をご確認の上、ご応募ください。