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【飲食事業専門家】
ローカルからグローバルへと、飛躍に挑戦する外食店を応援します

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PROFILE

■中筋 堂雄(飲食事業専門家)

都市在住のエキスパート人材が、自らが持つ知見やノウハウを提供。地方企業の成長を支援する「スキルリタ―ン」が広がりつつある。著名なラーメンチェーンのアメリカ進出を成功させるなど、飲食ビジネスで豊富な経験のある中筋堂雄も、その一人、地方の老舗企業に向けて成長支援サービスを提供しているFBマネジメントが手掛けるスキルリターン事業で活躍中だ。今回は、地方の外食店のFC化プロジェクトに携わっている中筋を取材。FBマネジメントのスキルリターンに参画する魅力について語ってもらった。

まず厨房で皿洗いをして信頼を獲得

──まずは、中筋さんが現在、FBマネジメントのスキルリターン事業として携わっているプロジェクトについて、概要を教えて下さい。

地方の老舗レストランを、フランチャイズチェーン化するプロジェクトです。ステーキとサラダバーがメインのお店で、地元の方々にとても愛されていて。でも、オーナー経営者の方は日々の業務に追われ、目先の利益を確保するのに精いっぱい。「成長戦略が描けず、事業を拡大できない」という悩みを抱えていたのです。そこで外部の知恵を借りることになり、FBマネジメントのチームが成長支援を担うことに。私もその一員として、スキルリターンの形でプロジェクトに携わることになったのです。
 
私がこのお店のさらなる成長のために企画したのが、フランチャイズチェーン化。それに、「海外にチェーン店を出すことも視野に入れましょう」と提案しました。このお店が提供している料理の味は、万人に受け入れられる。そう考えたからです。
 
現在は、フランチャイズチェーン運営を担う組織作りを進めているところ。本社に「加盟店開発」「店舗運営サポート」「スタッフ教育研修」といった機能を持たせる予定です。また、海外進出を見すえて、進出先の言葉がわかる人材の採用も推進しています。

──1軒のレストランを運営していた会社が大きく変身する、巨大なプロジェクトなのですね。しかし、大きな変革には抵抗があったのではないでしょうか。

そうでもないですよ。それは、私が伴走型のコンサルティングを徹底しているから。スキルリターンとはいえ、現地に行き、私自身が実務に携わることを心掛けています。例えば、プロジェクトのスタート時、私はまずお店のキッチンに入り、皿洗いに従事。その後、調理業務やホール業務も経験させてもらいました。
 
その上で、「このメニューのこの素材は、OEMで外部から仕入れましよう。一方、この素材については、各店舗で仕入れたほうがいいでしょう」など、具体的にアドバイス。机上の空論ではなく、私自身が実地に経験して「こうすればできる」と判断した施策を提案するので、受け入れられやすいのだと思います。オーナー経営者さんからは、「中筋さんがいなければ、このプロジェクトは、とても実行できなかった」と評価していただきました。

アメリカでラーメンブームを起こした

──お店で皿を洗う「飲食業コンサルタント」は、めったにいないと思います。では次に、中筋さんが飲食分野のエキスパートになるまでのキャリア・ヒストリーを聞かせて下さい。

私は、アメリカの大学を卒業した後、日本のラーメンチェーンに現地採用で就職しました。私が渡米してアメリカの大学を卒業した時期と、その企業の海外進出の計画が持ち上がっていたタイミングがちょうど重なったことで、現地採用1年目から海外の第1号店になる米国店の開業に携わることが出来ました。アメリカで学生生活を送る中で、伊丹十三監督の日本映画『タンポポ』が大ヒットしていたのと、寿司・天ぷら・そば・うどん・ラーメンなどの日本食が受け入れられる現実を直接肌で感じていたことが、「日本で実績のある本物のラーメン店がアメリカに上陸する」と打ち出せば成功する。そうした勝算があったのも、現地採用でジョインした大きな要因でした。
 
結果、お店のオープンと同時に、アメリカで空前のラーメンブームが巻き起こり、大変な繁盛店に。その成果を評価していただき、海外店舗をマネジメントする本社の経営戦略本部に異動しました。その後は、シンガポール、韓国、オーストラリア、フランスなど、合計で約100店舗もの海外出店を手掛けたのです。そうした拡大路線の成功もあって、ラーメンチェーンは株式上場。会社の発展に大きな貢献ができたことで、自信がつきました。

コロナ禍で低迷した外食産業の復興に貢献したい

──そのまま勤務先をさらに大きくしていく役割を担う道もあったと思います。なぜ、独立したのですか。

コロナ禍がきっかけになりました。みなさんご存じの通り、コロナ禍は外食産業を直撃。多くの企業が業績不振に陥りました。「外食産業を復興させることに貢献したい」という想いが募り、ラーメンチェーンを退職。より多くの外食企業の成長に貢献するため、経営コンサルタントとして独立することを決意したのです。その後は、これまでに培った知見やノウハウを活かして、海外進出・上場支援・業態開発・商品開発など、様々な側面から、外食企業の成長支援を手掛けています。
 
また、独立を決めたのには、もう1つ理由があります。「経営に直結する仕事で、成功体験をたくさん積みたい」という想いがあったことです。実は、私は地元で複数の事業を経営している創業70年近くのオーナー企業の息子。親の背中を見て育ってきたので、将来的には地元に戻って家業に携わる予定です。その前に、今のうちから企業経営を成功に導く仕事を多数、経験しておきたい。そう考えたことも、独立の背景にありましたね。

トップに直結する案件だからやりがいが大きい

──FBマネジメントの「スキルリターン」事業を通して携わっている案件には、どのような特徴がありますか。

まず、オーナー経営者が直接、関わっているプロジェクトに携われること。FBマネジメント以外の会社を通して引き受けた案件の場合、経営企画部の役員などとやり取りすることが多い。それでは何を提案しても意思決定が遅いですし、一度は決まったはずの方針が変更になることも。その点、FBマネジメントの案件は、経営者に直接、提案するので、OKでもNOでも、その場で意思決定してもらえます。そして、オーナー経営者の意思決定ですから、誰にも覆せない。ですから、とてもやりやすい。
 
また、経営者と深い信頼関係を築くことができるので、凄く頼りにしていただけることが大きなやりがいにつながっています。例えば、「こんなことを相談できるのは、中筋さんだけなので」と、社長の後継者選びについて、助言を求められたこともあります。
 
また、FBマネジメントの顧客は老舗でありながら、経営者に高い成長意欲がある企業が多い。良い伝統は残しつつ、古い体質を変革して“文明開化”を巻き起こすような仕事ができるので、コンサルタントとしてはとてもやりがいがある環境ですが、こうした顧客を自分自身で開拓するのはとても難しい。その点も、FBマネジメントのスキルリターンに参画することのメリットだと思います。

──最後に、今後、スキルリターンの仕事でどのようなことを成し遂げたいか、目標を教えて下さい。

地方にたくさんある、老舗飲食店の海外進出のお手伝いをしたい。そのことによって、日本の外食産業の発展に貢献したいと思っています。日本の食文化は、世界に誇れるもの。ですが、外食産業の社会的地位は決して高いとは言えません。トヨタやホンダの車が世界で売れたことで、「日本の自動車産業は世界でも超一流」という評価が確立したように、外食でも、もっと海外進出の成功事例を増やし、外食産業に対する世の中の意識を変えていきたい。そうした目標を達成した上で、家業を継ぎ、経営者として成功したいと考えています。

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