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【TOPインタビュー】
「仲間と一緒に観光業界を変える」。自らを変えた社長が目標に再挑戦

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PROFILE

ホ ヨンジュ(代表取締役)

「観光立国」を目指す日本。しかし、その担い手である観光業界は人手不足が深刻化し、外国人観光客の“おもてなし”に手が回らない現状がある。変な商社は、ホテルや旅館などの仕入れ業務のDXを推進することで、この人手不足問題を解決しようとするベンチャー企業だ。今回は、同社代表のホ ヨンジュを取材。「実は、つい最近まで『私は“社長の器”ではない』と悩み、廃業を考えたことさえあります」というホに、その危機を乗り越え、観光業界の変革を目指して再スタートを切るまでの軌跡を語ってもらった。

業界の古い商慣習に変化を起こしたい

──最初に、変な商社は何を目指すベンチャー企業なのか、聞かせて下さい。

観光業界に根強く残っている、アナログな商慣習を変革することです。変な商社のビジネスの一つは、ホテルや旅館に向けて、歯ブラシやタオルなどアメニティ類を納めること。実は、ホテルや旅館がこうした品々を仕入れる時、今でもファクスや電話で連絡し、大変な手間が掛かっています。そこで私達は、ホテルや旅館に、独自に開発した仕入れ業務の一元管理ツール『Rakuder』を導入していただいています。
 
これを使えば、アメニティのストック状況をシステム上で把握でき、仕入れる数量やスケジュールを自動的に計算。そして私達のような商社側とシステム上でやり取りでき、アメニティの仕入れ業務に関わる負担が劇的に低減できる。従業員がバックヤード業務に掛けていた時間を、宿泊客への“おもてなし”に振り向けられるので、ホテルや旅館の収益力を大幅にアップできます。私達はこの『Rakuder』を普及させていくことで、2030年までに年商500億円を達成。観光系の商社の中でNo.1になることを目指しています。

日本を代表する起業家のもとで学んだ

──ワクワクする壮大なビジョンですね! では、そうした世の中に変革を起こすベンチャー企業を、ホさんが立ち上げた経緯を聞かせて下さい。

私は韓国出身で、日本にできた国際大学への進学をきっかけに、日本でのビジネスに関心を持つようになりました。ただ、韓国には徴兵制度がある。就職する前に軍隊に入り、厳しい訓練の毎日を過ごしました。でも、その中で「目的を持って行動すること」の大事さを学べたと思います。入隊中に「人生の目的を明確にしよう」と考えて。「10年以内に起業して、20年以内に変革を起こすような大きな仕事をする」という目標を立て、手帳に書き込みました。
 
除隊後、新卒で日本の大手総合旅行会社に就職。そこで働く中で、観光業界の商流の問題点に気づいて。また、その旅行会社を創業したベンチャー起業家のもとで経営について学ぶこともできました。そうした知見や経験を基盤に、予定通り、軍隊時代から10年が経過する前に、変な商社を立ち上げたのです。
 
“変な商社”という社名には、「変革を起こす会社」「変化をもたらす会社」という想いを込めています。でも、創業から3年~4年が経過した頃、「まず変化しなければいけないのは、社長である私自身ではないか」と思うようになりました。

「私は“社長の器”ではない」とまで思いつめた

──何が起こったのでしょう。

売上が低迷し、仲間の多くが離職してしまったのです。その原因の全ては、経営者としての私の未熟さ。コロナ禍によって、私達のお客様であるホテルや旅館の売上が激減し、私達のビジネスにも大きな影響がありました。経営者としての私がするべきことは、新しい市場を開拓するとか、生産性を大きくアップさせるとか、局面を打開するための手を打つことだったはず。
 
でも、私は仲間達に売上目標を達成するようにハッパを掛けるばかり。これでは、仲間が「ついていけない」と思うのも無理はありません。仲間を失い、売上も失い、「私は“社長の器”ではない」。そう思いつめて。会社を畳んでしまうことさえ、頭によぎりましたね。

変化こそ若手が成長する機会です

──どのようにして危機を乗り越えたのか、教えて下さい。

まず、そのような状況にあっても会社に残ってくれていた仲間と、話し合うことから始めました。それぞれ会社のあり方について、課題を指摘してくれました。「私自身が変わらなければ」。そう考えて、仲間が指摘してくれた課題を一つひとつ、解決する手を打っていったのです。
 
例えば、「観光業界のDXを推進して、業界に携わる人たちの働き方改革に貢献する」という事業目的を、改めて明確にしました。「自分の仕事が、社会をより良い方向に変えていくことに繋がるのだ」という、やりがいを持って働いてもらいたかったからです。
 
また、より公正な評価制度を導入。それまでは「今よりも営業成績の数字を上げる」ことだけにフォーカスしていたのを、「何をどれだけ頑張れば評価されるのか」を明確化したのです。結果、多くの仲間が、より頑張ってくれるようになりました。個人単位からチーム単位で営業成績を追う仕組みに変えたこともあり、それまで社内にあったギスギスした空気はなくなりましたね。
 
他には、それまでは私の前職の旅行会社のオフィスに間借りしていたのを、東京・練馬区に自社オフィスを構えたこと。「大きな会社の知名度を借りよう」という甘えを捨てて、自立する道を選んだのです。私自身の意識を変え、会社を変える手を打っている間に、コロナ禍が終息。私達のお客様の売上が回復するにつれて、変な商社の業績も再び上がっていきました。

──内部における変革が進んでいる時に、外部環境も好転し、経営危機を乗り越えることができたのですね。では、そうやって再スタートを切った、変な商社では、どのような人材が活躍できるのでしょうか。

成長意欲が高く、新しい変化を仲間と一緒に起こそうとする人です。変な商社は、そうしたタイプの方に、最適な環境を提供できます。というのも、これから10年足らずの間に、十数億円の年商を500億円に急拡大させようとしている会社だからです。当然、組織も事業も業務も、数年で大きく変わっているはずです。「前例」とか「これまでのやり方」といったことは何も通用しない。変化を恐れず、未知に挑戦する意欲のある人が新しいやり方を創造していくのです。そのダイナミックな仕事を経験することで、人は大きく成長するはずです。
 
一方で、挑戦するに当たって、地道な努力を怠らないことも大事。ホテルや旅館向けの営業は、泥臭い仕事の連続だからです。「観光業界を変える」「観光業に携わる人達の仕事を楽にする」といった大きな志を胸に、地道な作業に取り組める人が活躍できます。

IPOを視野に入れています

──最後に、求職者に向けて、メッセージをお願いします。

変な商社は、2023年6月、約6億円の資金を調達。『Rakuder』に、お客様のDXに役立つ新たな機能を加える開発に投資するためです。これにより、企業成長に更に弾みが付くと考えています。その上で、3年後を目途に株式上場を果たし、成長カーブの角度を更に上げていきます。こうした計画の実現のために、私達の組織を更に“変”えてくれる方に参加して欲しいのです。是非、私達と一緒に、大きな夢を実現しましょう。沢山の方からの応募を心よりお待ちしています。

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