INTERVIEW
飲食店と引っ越し屋で、ダブルワークをしていました。飲食店は寿司・刺身を担当する厨房仕事。新規オープン店だったので人手が足りず、週6～7日、シフトが入っていましたね。フリーターではありましたが、ダブルワークのかいもあって、月40万円ちょっと、稼いでいました。ヒマがあれば働いている。そういう感じでした。
働くことは好きでしたし、楽しい職場だったので苦ではありませんでしたが、「そろそろ定職に就きたい」という気持ちがありました。そこで転職活動を開始。人と接することが好きだったこと、そして働いたら働いたぶんだけ稼げる、ということでタクシー業界を選びました。
5社ほど採用面接を受けましたが、「ワイエム交通は、日本交通グループのなかでドライバーの平均売上額が高い」という話を聞いたからです。立地がよくて駅から近く、雨が降ってもぬれずに出勤できるのも魅力的でした。
入社は2018年の8月、ちょうど2年になります。前職時代は休みがまったくありませんでしたが、いまは出勤日が月13日、自由にできる時間がたくさんあります。休日はゴルフやサッカーをしたり、スポーツ観戦をしたり、趣味の時間にあてています。
2019年10月、車イスの乗降に関する覆面調査があり、たまたま私のタクシーに調査員が乗車されました。そのときの対応がよかったらしく、国土交通省から表彰を受けました。さらには新聞社に話が行き、インタビューを受けました。いつもの練習通りやっただけなので、自分としては「特別なことをした」とは思っていませんが、日ごろの同僚たちとの訓練がみのりました。
総支給額で50万円代の後半、手取りで50万円弱くらいだと思います。その月は1日1日の売上平均がよかったのだと記憶しています。長距離が多かったのではなく、回数をたくさん稼ぐことができ、ムダ走りがなかったので数字がよかったのだと思います。ダブルワークしていた時代より、収入はいまのほうが圧倒的に上です。1年目から年収で100万円以上、違いました。
表彰していただいたこともあり、車イスの方など、障がいをもたれている方たちへのサービスを、いま以上にていねいにやっていきたいですね。それと…、じつは私の紹介で来月、知人が当社に入社してきます。知人にヘタな姿は見せられないので、しっかり数字をつくり、知人が困ったときにはアドバイスできるような存在になりたいと思っています。
