鈴木 美穂(マーケティングテクノロジー事業部/コンサルタント)
企業のマーケティングテクノロジー支援やデータ基盤構築を手掛けるエクスチュア。本社は東京・渋谷にあるが、鹿児島にもサテライトオフィスがある。代表の原田が鹿児島出身であることから、「地元経済の活性化に貢献したい」と開設された。その鹿児島オフィスで、ITコンサルタントとして顧客のマーケティングテクノロジー支援に携わっているのが、鈴木美穂だ。グローバル企業が世界各地で運営するWebサイトの改善を、鹿児島から支援することもあると言う鈴木に、仕事のやりがいや組織風土などについて、語ってもらった。
エンジニアと二人三脚でプロジェクトを推進
ITコンサルタントとして、顧客企業が運営するWebサイトを分析して、改善施策を提案するのがメインの仕事です。具体的には、データを目的に応じて利用しやすい形に格納するための“データマート”の設計、データの可視化、計測値の不具合の調査、定期レポート作成などを行っています。多くのユーザーが利用するサイトを運営している企業がお客様となるため、必然的に大企業の顧客が多いですね。
例えば、様々な製品をグローバルに展開している企業さんで、国ごとにユーザー向けのWebサイトを運営しているケース。どの国でも同じような商品ページやFAQなどのサポートページが用意されているのですが、データ分析をしてみると、国や地域ごとにアクセスの多いページや問い合わせ内容も全く違います。ですから、地域特性やいわゆる「お国柄」のユーザー特性も考慮して、国や地域ごとにサイト改善に向けた分析環境の構築をしています。
一つのプロジェクトには必ず、ITコンサルタントとエンジニアがいて、二人三脚というか、伴走しながらプロジェクトを進めています。例えば、サイト改善についてITコンサルタントが仮説を立てて、検証するための施策も立案、それに基づいてエンジニアが必要なツールやコードの実装を行う流れになります。どうすればお客様のためになるか、常にエンジニアと相談しながら進行していきます。話し合いをスムーズにするためにも、私達ITコンサルタントはエンジニアと同様に幅広いIT知識が要求されます。
「数字から課題を見つける」のがエクスチュア流
いいえ、それが全く違うのです。私は文系出身。英語が好きで外国語大学の大学院へ進み、研究者になるか、海外文化に触れる仕事に就くか、迷った末に就職を選択。コーヒーの販売を手掛ける会社に就職して、しばらく東京で働いていました。でも、家庭の事情で、故郷の鹿児島に帰らざるを得なくなって。実家から通える範囲で働けるところを探していたのです。
その時、エクスチュアに勤めていた友人から話を聞いて、興味を持ったのがきっかけでした。英語を役立てつつ、マーケティングやデータ分析の領域で活躍できそうな環境に惹かれました。それで、ちょうど社長の原田さんが鹿児島に来るタイミングで、面接の時間を取っていただき、入社することが決まりました。
とにかく、経験を積みながら覚えるしかなかったです。最初の頃は、トレーニングも兼ねて、Adobeのツールを使ってレポートの作成をしていました。データの数字から分かることを書き出し、サンプルのレポートを参考にしながら仕上げるようにして。
実は、“数字から分かることを書き出す”というこの方法は、初心者がデータの仕事に取り組む訓練として、原田さんが発案したもの。最初はまごつきましたし、“数字を読む”なんて全くできませんでしたが、慣れてくると数字が示しているものの裏側を探ったり、数字の変化の因果関係を調べたりすることが楽しくなってきて。自分で追求し切れないことは、先輩や友人に聞くようにしていました。その習慣は入社5年目の今でも続けていて、そのお陰でスキルアップできたのだと思います。
顧客から「鈴木さんがもう一人欲しい」と
今まで作成された200近くある膨大なデータ分析のレポートを1つのデータマートで賄えるようにする、大掛かりなプロジェクトを経験した時です。私を含め5人のチームで進めたのですが、私が顧客と折衝するフロントに立たせていただいた。200ものレポートを全て確認することからスタート。それぞれ用途が異なるデータを、どう組み合わせたら最適な格納ができるかを考え、データマートを設計しました。
こう言葉で説明すると簡単に聞こえるかもしれませんが(笑)。実際は気が遠くなるような膨大な作業量。でも、だからこそ、無事に終わった時は達成感があり、自信が付きました。難関を突破すると、力が付き、自己成長を実感するものなのかもしれませんね。特に嬉しかったのは、お客様の担当の方から「鈴木さんのような人がもう一人いれば、また大きなプロジェクトをお願いするときも助かるんですけどね」と言っていただいたことです。とても光栄で、誇らしかったですね。
そうですね。社歴だとかIT業界での経験年数とか、そういうことに全く関係なく、機会を与えてもらえる。プロジェクトの進行でもそうで、何をするにも意見を出し合って進めていくような風土があります。一言で表せば民主主義。他人の意見を尊重し、認めようとしてくれるから働きやすいですね。
例えば、今、私は鹿児島で働いていて、東京本社の仲間と距離がある。そこで「メンバーの交流機会を増やしたい」と原田さんに相談したことがありました。そうしたら、すぐに社員旅行の企画がスタートして。みんなで旅行に行き交流を深めることができました。今はコロナの影響で行けないけれど、落ち着いたらまた社員旅行をしたいですね。他にも、鹿児島のオフィスについて「メンバーと交流できる空間が欲しい」と話したら、原田さんは「お金は出すから計画書を提出して」と。オフィスをリノベして、掘りごたつや畳がある部屋を作りました。ここまで柔軟で働きやすい環境はなかなかないと思います。
マーケティングテクノロジーの“テクノロジー”の部分の理解を深めること。エンジニアの仕事が自身でも対応できるくらい、オールマイティに対応できるITコンサルタントになりたいんです。手始めに今、JavaScriptを独学で勉強しています。コンピュータ言語って、かつて私が大学院で研究していた外国語と構造は同じ。そう考えれば、プログラミングも覚えられる気がしています。来年ぐらいには、簡単なプログラミングは自分でできるようになるのを目指しています!
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