エクスチュアは「関東ITソフトウェア健康保険組合(ITS)」に加入しています。
「関東ITソフトウェア健康保険組合」は関東圏内のIT企業のみが加入できる健康保険組合で、「ITS」または「ITS健保」と呼ばれています。
ITS健保は福利厚生が充実しており、すごく魅力的な健康保険組合なのですが、
なんといっても加入条件がとても厳しいことで有名です。
以下で、その厳しい条件や、魅力について以下で詳しくお伝えします!
関東ITソフトウェア健康保険組合の加入基準
ITS健保に入るにはたくさんの基準がありますが、一部抜粋します。
・現在 関東圏内または新潟県、長野県、山梨県のいずれかの全国健康保険協会に加入して1年以上経過している
・被保険者が20名以上いる
・標準報酬月額 118千円(8等級)以下の被保険者がいない
かつ標準報酬月額の平均が、(事業所の平均年齢+2)×10,000円を下回らない
(例)平均年齢30歳の場合…(30歳+2)×10,000円=320,000円 → 標準報酬月額の平均が320,000円以上必要
・被保険者の平均年齢が関東ITソフトウェア健康保険組合平均(令和5年現在:37.5歳)に比べ著しく上回らない
・扶養率が関東ITソフトウェア健康保険組合平均(令和5年現在:0.47)を著しく上回らない
要するに、
関東のIT企業であることはもちろん、設立から1年以上経過していて平均年齢が若く、扶養率は半分ぐらい。
そして、給料がそこそこ高い企業であること、が求められるという事です。
最終的には業績も含めて総合的判断をしたうえで加入が認められます。
いかがでしょうか?
これだけ見ると結構ハードルが高いなぁ…という印象を持ちますよね。
エクスチュアも一度、審査が通らず加入できなかった過去があります。(年齢面で…)
では、IT企業が関東ITソフトウェア健康保険組合に加入すると、どのようなメリットがあるのでしょうか?
関東ITソフトウェア健康保険組合のメリット➀保険料が安い
事業主、被保険者共に、一般保険・介護保険料の合計が協会けんぽと比べると安く、負担が少なくなります。
協会けんぽでは、一般保険料は全国平均が【会社側5%+被保険者側5%】で10%となっていますが、
ITS健保では、【会社側4.25%+被保険者側4.25%】となっており、
会社、従業員共に保険料の負担額が少なくなります。
(一般保険料と同様に、介護保険料率も負担額が少なくなります。)
関東ITソフトウェア健康保険組合のメリット➁付加金の給付
病気やケガ、出産、死亡に際した場合、「健康保険」では一定の給付が行われます。
この給付額は法律で決められていますが、ITS健保ではこの給付金に上乗せして支払われる「付加給付」制度があります。
給付の対象とされるものはたくさんありますが、いくつか抜粋してご紹介します!
1.病気やケガで高額な医療費がかかったとき
2.治療用装具をつくったとき
弾性着衣等を購入したとき
小児弱視等の治療用眼鏡等をつくったとき
3.病気やケガで働けないとき
4.出産した時
同一人が、同一月に同一保険医療機関等(入院・外来+調剤別)で、自己負担額2万円以上を支払った場合、
その2万円を控除した額が戻ってきます。
例1:同一月にA病院で3万円支払った場合
【A病院:3万円 - 2万円 = 1万円】が戻ってきます。
例2:同一月にA病院で3万円、B病院で4万円支払った場合
【A病院:3万円 - 2万円 = 1万円】と 【B病院:4万円 -2万円 = 2万円】の計3万円が戻ってきます。
ITS健保への申請は不要です。
保険適用の受診や入院であれば自動で計算されて、2~3ヶ月後に会社宛てに振り込まれます。
会社には支給決定通知書が届きます。
事前に担当者に話しておくとスムーズです!(経験談)
また、高額療養の限度額適用認定と混同されがちですが、違います。
限度額適用認定とは、「限度額適用認定証」を保険証と併せて医療機関等の窓口に提示すると、1ヵ月 (1日から月末まで)の窓口でのお支払いが自己負担限度額までとなる制度です。
これはITS健保への申請が必要です。
※保険外負担分(差額ベッド代など)や、入院時の食事負担額等は対象外
例えば、【A病院で1ヵ月の保険適用の総医療費が70万円 適用区分:ウ 自己負担:3割】だった場合
限度額適用認定証を提示すると
【80,100円 + ( 700,000円 - 267,000円 ) × 1% = 84,430円】つまり、自己負担限度額の84,430円を窓口で支払います。
限度額適用認定証を使用しなかった場合は
700,000円 × 0.3 = 210,000円 を窓口で払います。
しかし、どちらの場合も「1か月で同一医療機関での支払いが2万円以上」に該当するので、最終的な負担額は2万円に変わりありません。
窓口での支払額に差がでるだけで、どちらの場合も後日2万円を控除した額が戻ってきます。
色々書きましたが、要するに、
同じ病院、同じ月に2万円以上を払ったら、2万円を超えた分は返ってくる!しかも申請不要!
窓口で一時的な負担を減らしたい人は限度額適用認定証をITS健保に申請、取得して提出!
とだけ覚えていただけたら幸いです。
この制度のおかげで、私は入院・手術費が計2万円で収まり大変助かりました。
(ただ、同一月でないといけないので病院側に月を跨がないように交渉しました…笑)
・治療用装具をつくったとき
医師が治療上必要であると認めて、医師の指示により装具製作業者が作成したものの場合、実際払った金額の7割が給付されます。
※小学校就学前の乳幼児は8割。70歳から74歳の方は8割(一定以上所得者は7割)
「治療のため」の装具が対象のため、日常生活や職業上必要とされるものや、美容を目的としたもの、症状固定後に装着したものは対象になりません。
・弾性着衣等を購入したとき
下記の疾患の治療のため、医師の指示に基づき弾性着衣等を購入した場合、実際払った金額の7割が給付されます。(上限あり)
・鼠径部、骨盤部若しくは腋窩部のリンパ節郭清を伴う悪性腫瘍の術後に発生する四肢リンパ浮腫または原発性の四肢リンパ浮腫
・慢性静脈不全による難治性潰瘍
一度に購入する弾性着衣は、装着部位毎に2着を限度とします。
※小学校就学前の乳幼児は8割。70歳から74歳の方は8割(一定以上所得者は7割)
・小児弱視等の治療用眼鏡等をつくったとき
小児の弱視、斜視及び先天白内障術後の屈折矯正の治療に必要であると医師が判断して、処方した眼鏡及びコンタクトレンズが支給対象となり、実際払った金額の7割が支給されます。(上限あり)
※小学校就学前の乳幼児は8割
対象年齢は9歳未満で、斜視の矯正等に用いるアイパッチ及びフレネル膜プリズムについては支給対象外です。
上記に関しては申請が必要であったり、申請する際の条件や給付の時効などもあるため、
詳しくはITS健保のHPでご確認下さい。
https://www.its-kenpo.or.jp/hoken/situation/case_07/index.html
業務災害以外の病気やケガで療養のため仕事を休み、その間給与等が支払われない、または給与が減額されたためその支給額が傷病手当金の給付額より少ないとき、傷病手当を受けることができます。
次の3つの条件がすべてあてはまる場合に給付されます。
1.療養のため労務不能であること療養は病気やケガで医師の指示による療養中であれば、入院、通院は問いません。
労務不能とは病気やケガのために今まで従事していた仕事に服することができない場合をさします。
2.連続する3日を含み4日以上仕事を休んだとき労務不能となって休み始めた日から、連続した3日間は待期期間となります(待期期間は有給でも構いません)。
4日目から給付の対象となります。待期期間を含めて申請してください。
3.休んだ期間について給与等がもらえないこと短時間でも就労した場合、その日は給付の対象となりません。一部の報酬が支給されているときや、有給を取得し会社から給与の全部または一部が支給されるときは、傷病手当金と報酬等の日額を比較し、傷病手当金の日額より少ないときは、その差額を支給します。
こちらも色々な条件や申請、計算等があるため詳しくはITS健保のHPでご確認ください!
https://www.its-kenpo.or.jp/hoken/situation/case_07/byouki_kega.html
被保険者、被扶養者が出産した場合いずれも
妊娠4か月(85日)以上の分娩について「家族出産育児一時金」として1児につき「90,000円」が支給されます。
(早産、死産、流産、人工妊娠中絶のいずれについても支給の対象となります。)
法定給付の500,000円にプラスで90,000円貰えるため、合計で590,000円給付されるという事です。
※産科医療補償制度対象分娩でない場合は578,000円
こちらについては直接支払制度を利用した場合しなかった場合、海外で出産した場合などで、
条件や給付金、提出資料などが変わってくるようですのでITS健保のHPでご確認ください。
https://www.its-kenpo.or.jp/hoken/situation/case_03/hihuyou.html
いかがでしたか?
かなりITS健保の分厚い手当に少しでも魅力を感じでいただけたなら幸いです。
しかし!ITS健保の魅力、まだまだあります!
関東ITソフトウェア健康保険組合のメリット➂福利厚生がすごい
ITS健保の魅力その➂福利厚生がすごい、です。
2つの直営健診センターを所有しており、さらに全国各地の契約健診機関で充実した健康診断を受けられます。
被保険者はもちろんのこと、年齢により受診項目は変わりますが扶養内のご家族も受診できます。
さらに、なんかすごいお寿司屋さんやレストランで格安でご飯が食べられたり、
スポーツクラブやゴルフ場が半額で利用できたり、市販薬が安く買えたり、
なんかすごいホテルや旅館に意味が分からない価格で宿泊できたりします!
他にも、ディズニーランドやUSJに半額以下で行くことができるイベントなどもあります。
私もいくつか利用させていただいたのでまた別の記事でご紹介させていただきます!
募集要項をご確認の上、ご応募ください。