鍋谷 響(法政大学法学部/インターン)
2021年4月、鍋谷響はデジタルマーケティング企業で、社会人としての第一歩を踏み出す。普通なら「果たしてビジネスの世界で通用するだろうか」と、不安になるところ。しかし、彼は自信にあふれている。「必ず即戦力として活躍してみせる」と。その裏には、IDEATECHでインターンとして働いた経験がある。「“作業”ではなく“仕事”をさせてもらい、ビジネスの本質をつかめた」というインターン経験の詳細を、鍋谷本人に語ってもらった。
いまはIDEATECHの学生インターンとして、『リサピー』の仕事に携わっています。『リサピー』はお客さまの商品・サービスに関連する調査を行い、その結果をメディアに取り上げてもらうことで、商品・サービスのマーケティングに役立てるサービス。僕の業務は、担当するお客さまに向けて、「どんな調査を行ったらいいか」という企画を立案して、お客さまに向けてそれをプレゼンし、採用していただくことがメイン。
たとえば先日は、障がい者雇用支援を行っている会社さんのPR戦略を立案しました。コロナ禍でリモートワークが普及してきているので、その会社さんは障がい者のリモートワーク雇用の支援にチカラを入れています。そこで、「障がい者を雇用している企業の人事担当者に、マネジメント上、どんな課題があるかをアンケート調査しましょう。そして、その課題はリモートワークにすれば解決する、というロジックをつくりましょう」と提案したんです。実際、たとえば車イスを使っている方を雇用するとき、オフィスでのスペースの確保がけっこう大きな課題になっています。リモートにすればオフィスに来てもらう必要がなくなる。「リモートワーク雇用のほうが、より障がい者に活躍してもらえる」というロジックを、アンケート調査結果という確かなエビデンスをもとに展開することで、サービスが受注しやすくなるはず──。そのように、お客さまにプレゼンしたところ、採用していただけました。
企画を考えたり、プレゼン資料を作成したりといった仕事のすべてを任されています。お客さまにご提案する前に、IDEATECH社長の石川さんや役員の競さんに中身をチェックしてもらいますし、「どうしても、いい企画が出てこない…」というときに、おふたりに相談することはありますが、基本的にはすべて、自分ひとりで業務を進めています。
最近は、『リサピー』事業全体の売上やコストをITツールで管理して、「今月はあと2件、受注が必要」といった社内提言をする役割や、新たな学生インターンを採用するときの募集要項の文面作成や応募者の書類選考も担当。競さんの面接に回すかどうか僕が判断しています。たまに、「学生の僕がやっていいのか?」と思うことがありますね(笑)。
じつは、僕にとって、インターン経験はIDEATECHで3社目です。はじめは社員500名規模のデジタルマーケティングの会社。大学2年生のとき、「就活にそなえて、なにか武器をもっておこう」と考えて。事業内容とか業務内容とかは深く考えず、たまたまご縁のあった、その会社でインターンをはじめたんです。そこでデジタルマーケティングのおもしろさを知って、就職先としてもデジタルマーケティングの会社を志望。3年生のときの12月に、希望通りの会社から内定をいただきました。
就活終了を機に、1年半続けたインターンを辞め、Webメディア運営会社でインターンをはじめました。「これから、広告をメディアに出す仕事をするわけだから、メディア側のことも知っておこう」と。でも働きはじめてすぐ、「毎日やるほどの仕事ではないな」と思って。ほかの会社のインターンも同時並行でやってみようと思ったんです。「社会人になるまであと1年。どうせなら、いままでやったことがなくて、この先もあまりやりそうもない、エキサイティングなことを経験したい」と考えて、企画の仕事ができるIDEATECHのインターンを選んだんです。
IDEATECHでのインターンは、ほかの2社でのインターン経験とはまったく違いました。IDEATECHでは、だれからも指示はもらえません。フロントに立たせていただいて、お客さまと直接、やりとりして、企画を自分でゼロから考え、自分でお客さまに提案する。「どんなタスクを、いつまでにこなすか」ということ自体、自分自身で考えるんです。ほかの2社では、「与えられた作業をいかに効率よくこなすか」ことだけを考えればよかった。それはそれで学べることはありますが、「勉強させてもらっている」感覚はあります。IDEATECHでは勉強ではなくて、「仕事をさせてもらっている」という実感がありますね。
2021年4月から、デジタルマーケティングの会社で、社会人としてスタートを切る予定です。IDEATECHでのインターンを経験できたおかげで、不安は少ないですね。正直、「いま、自分には少なくとも新卒2年目以上の実力がついているはずだ」という自信がありますから。同期入社のみんなの実力がレベル1とかレベル5ぐらいだとしたら、自分はレベル50ぐらいかもしれない(笑)。
いざ、実際に仕事がスタートしたとき、「あ、これやったことがある」「これはこうすればうまくいくやつだ」みたいな感じで、余裕をもって仕事に取り組めるので、目の前のことでいっぱいいっぱいにならなくてすむと思うんです。ですから、先輩たちのやり方をみて学ぶとか、次のステージへ自分がステップアップするための時間をつくることができ、早く成長できるんじゃないかと期待しています。「5年目には同期のなかで、いちばん稼ぐ人になっている」という目標があるので、必ず達成したいですね。
そこから先の目標としては、自分の存在意義を確立したい。「この分野、この領域のことなら、鍋谷響」みたいな、自分にしかできないことをつくりあげたいと思っています。
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