リスト株式会社 人事部 人事労務課
富澤 真生(とみざわ まいき)
日本大学を卒業後、2022年にリストグループへ入社。
新卒時はリストインターナショナルリアルティ株式会社にて不動産仲介営業を担当。
武蔵小杉支店、町田支店での営業経験を積んだ後、2025年1月より採用チームへ異動。
※2025年11月取材当時
野球に打ち込みながら大学生活を送り、コロナ禍で自身の将来と向き合う時間を得た富澤さん。就職活動では「やりたい仕事が分からない」という壁にぶつかりながらも、自分なりの就活軸を見つけ、リストへの入社を決断した。営業としての挫折と成長を経て、現在は人事として学生の進路選択にも関わっている。今回は富澤さんのこれまでの歩みと、就活で大切にしていた考え方について話を聞いた。
自分の将来について真剣に向き合う期間
旅行に行くことが好きで、国内外問わず新しい場所と自然を求めて多くの場所に足を運んでいました。国内は富士山登頂をはじめ北は北海道、南は沖縄まで。海外はハワイ、ロサンゼルス、台湾、韓国など色々な文化に触れる機会があったと思います。
また、小学校から続けている野球やアルバイトにも勤しみ、充実した大学生活だったと思います。
ところが、コロナの影響で3年生以降は全力で楽しむことができなかったんです...。自宅で過ごす時間がかなり多くなり、やりたいことをやり切れずに終わった悔しさと悲しさが残ります。
3年生以降で大学に行ったのは卒業式くらいでしたし、もちろん卒業旅行もできませんでした。好きなことを制限されるのは辛いですね。
そうですね。ただ、振り返ってみれば、コロナは決して悪い一面だけではなかったとも感じているんです!3年生はちょうど就活の時期ですから、ここでしっかりと将来について考える時間や自分を見つめ直す機会を作れたことは良かったですね。もしこの時「なんとなく」で仕事を選んでいたら、私もすぐに会社を辞めてしまっていたかもしれませんから。
野球以上に情熱を注いで働きたい!
勤めている人が親族に多数いた金融業界をメインに、他にもなんとなく身近に感じた商社やメーカー、不動産などを見ていました。就活初期は「働く」ことに実感がわかなかったので、「とにかく行動してみよう!」と、片っ端から説明会やインターンシップに参加をしていましたね。ところが、行動量は増やしているはずなのになぜか納得感は全然得られず。具体的に興味を持てる仕事が見つかりませんでした。
そうなんですよ。ただ、友人と就活の話をしていたある日、原因に気付きました。私自身、自分の理想の将来像やなりたい人物像がイメージできていないから何を見ても心動く瞬間がないんだと。そこで将来どんなことをやりたいか、どんな大人・社会人になりたいかを徹底的に考えてみました。
早い段階でここに気付けたのは良かったと思います。そこで自分なりに深く色々考えたのですが、結局のところやりたい仕事や行きたい業界の結論は出ませんでした(笑)。アルバイト経験はあるとはいえ、社会で働いたことが無いのに将来やりたい仕事を想像するのは難しかったです。
そんな中、最終的に辿り着いた答えとしては「野球以上に情熱を注いで働きたい」でした。
自分の人生を振り返ると、小学生の頃から野球に捧げてきたと感じるんです。もちろん辛いこと、大変なこと、理不尽だと感じることもたくさんあり、何度も辞めたいと思いました。でも、逃げずに野球に打ち込んできた。だからこそ楽しいこともたくさんあり、最高の仲間もできて充実した生活を送ってこれたんだと気付いたんです。
そう気付いたからこそ、「やりたい仕事は分からないけれど、やるなら全力で働きたい。それが叶う会社を探そう!」と、一つの就活軸が定まったと感じています。

むしろ鶏口となるも、牛後となるなかれ
就活軸が定まると、企業の「見え方」が大きく変わりました。就活を始めたての頃は、自分が知っている会社、有名な会社が魅力的に映るじゃないですか(笑)?大手に入れたらかっこいい!みたいな。加えて、「やりたい仕事」を探さなきゃいけないと思い込んでいた部分があったからこそ、どうしても会社の事業内容に目がいっていました。
ただ、自分にとって大切なのは「仕事への取り組み方」だと分かったので、入社後具体的にいつからどんな仕事を任されるのかを中心に話を聞くようになりました。
そうですね。話を聞いていくうちに、企業の規模で若手の働き方が変わる印象を受けました。やはり大手は人材育成が手厚く、環境が整っています。ただ一方で、年功序列の要素も強いですし、人数が多いからこそ要職に就くまで時間がかかりそうだと感じました。
ベンチャーだとまさにその逆ですよね。成長できるかどうかは自分次第で保証が無い、けれども望めばチャンスはいくらでも転がっていると感じました。
ただ、これはどちらが良い、悪いといった単純な話ではないと感じていて。
直感的に「かっこいいな」と思った社会人の方々には共通点があって、それは若手のうちから、成功だけでなく失敗も含めて、自分で意思決定しながら経験を積んできた人たちだったんです。
そう考えると、どれだけ早く、どれだけ多く打席に立たせてもらえるかが大切だなと感じました。そのときに思い浮かんだのが、「鶏口牛後」という考え方です。
はい。たとえば高校野球に置き換えて考えてみてほしいんです。
甲子園常連の強豪校に入って、一生懸命努力したけれど、結果的に3年間ベンチ入りできずに終わるケースも、残念ながらありますよね。
一方で、まだ実績のない弱小校に入って、キャプテンとしてチームを引っ張りながら、「初の甲子園出場」を本気で目指す。
どちらが正解かは人それぞれですが、少なくとも自分にとっては、後者のほうが圧倒的に面白そうだと感じましたし、成長できるイメージが湧いたんです。
若手にチャンスが多い、まさに成長中の会社だと感じました。営業では若手から成績上位に入る人も多く、1年目から独り立ちできる点も魅力に感じました。また、実際に会った社員が仕事に誇りを持ち、楽しそうに社会人生活を送られているところを見て、自分もこうなりたいと感じたんです。不動産営業と聞くと、厳しいイメージもありましたが自分の直感を信じて決断しました。
周りに支えられ成長する
現実を突きつけられましたね(笑)。これまでの人生経験から、ある程度のことは頑張ればなんとかできると思っていたのですが、社会人はそんなに甘くありませんでした。
営業の初歩である電話対応がとても苦手で、新人の電話ロープレのテストでは下から2番目でした。同期が隣でアポイントを獲得している中、私は話すことに精一杯という状況で率直に悔しかったです。
そうですね、野球を頑張ってきた自分ならもっとできると思っていました(笑)。もちろん、できていない現状には納得がいかず、乗り越えるためにとにかく色々な人に助けてもらいました。先輩はもちろんのこと、ライバルでもある同期にも積極的に教えを請いました。続けた結果、1年目のうちに一人でお客様の接客に立てるレベルとなり、大変なこともありましたが成長を実感できましたね。
いえ、独り立ちはできたものの、成績はかなり伸び悩みました。自分なりに努力はしているものの、どうしても結果がついてこなくて。3年目の3月時点では全体でも最下位を争うほどで、本当に悔しくてたまらず。
そこで4月の1on1面談(※)時に「本気で頑張るのでもう一度一から教えてください。一人前の営業マンになりたいです。」と打ち明けました。それから上司も自身の売上を作る時間を割いて私の商談に付き添ってくれ、良くなるよう毎回フィードバックをくれました。
※・・・月に1回所属長と行う面談。日々の業務のことだけでなく、中長期的な仕事に対する悩みや、将来的にやりたいことを相談する機会にもなる。
一生懸命やっている人には本気で向き合ってくれる先輩が多い会社だと1年目から感じていました。私も言ったからには最後までやりぬく覚悟で愚直に向き合い、今まで以上に「なぜ?」を考えながら細部にこだわって仕事を進めてきました。
結果として3年目の6月の売上では月間3位の成績を収め、年始に立てた上半期(1月~6月)の目標としていた売上をなんとか達成することができました。

自分で見つけた「答え」を大切に
元々採用や人事の仕事に興味があったわけではなく、これまでの営業を通じて「人」の大切さを学んだことが大きいです。不動産仲介という仕事は自社商品を持たない仕組みのため、会社やサービスで差別をすることが難しいんです。
だからこそ、お客様の最終的な決め手は必ず「人」です。そこから少しずつ「人」そのものにより深く関わる仕事がしたいと思うようになりました。不動産売買と同様、新卒での就活は一生に一度の経験であり、未来ある学生の意思決定に関わる仕事に魅力を感じました。
とにかく目の前の学生の未来が明るくなることを意識しています。これまでの進路選択においては学校の偏差値や部活動のレベルなど明確な基準がありましたが、就活では判断材料が多く決断に迷います。
結果として多くの方が大手企業や人気のある会社に入ることが「正解」で、安心という考えになる気がします。
...、かく言う私自身も始めはそうでしたからね(笑)。
でも、世間の「正解」が自分にとっての「正解」になるかどうかは、一度立ち止まって考えてみてもいいと思うんです。
私自身、先ほどお話しした通り、就活軸が定まる前後で会社の見え方が大きく変わる経験をしました。私の場合は20代から全力で仕事に取り組んで、いち早く活躍することを重点に考えた会社選びをしましたが、誰しも合う、合わないはあるはずです。
その例え話が適切かどうかは分かりませんが(笑)、一般的に「良い」とされるものが本当にそうなのか、自分にも当てはまるのかを徹底的に考えるようになりましたね。
そうやって、自分で見つけた就活軸に沿って会社を選んだからこそ、苦しい場面でも頑張れたし、「この選択をして良かった!」と心から言えるのだと思います。
だからこそより多くの人に、自分の進んだ道に自信を持てるようになってほしいと感じるんです。
世間体や条件を第一に考えることも良いのですが、せっかくの一度きりの人生です。長く働くのであれば、明るくワクワクするような理由で決断できた方が社会人生活も楽しく過ごすことができると思います。ぜひ一緒に本気で向き合い、良い選択をしましょう!
