■岡崎 信之(『100時間カレー』スーパーバイザー)
準備から完成まで、全ての工程を100時間を掛けて作る、こだわりの美味しさが評価され、日本最大級のカレーコンテスト『神田カレーグランプリ』で2回も優勝。その実績を引っ提げて、全国に店舗展開しているのが『100時間カレー』だ。ORIZON BLUE PARTNERSでは、そのFCチェーンに加盟。主に関西圏の商業施設内に出店している。今回は、ORIZON BLUE PARTNERSで『100時間カレー』のスーパーバイザー(以下、SV)を務める岡崎信之を取材。FC店を運営していく中で、どのように「自社らしさ」を発揮しているのか、語ってもらった。
「父の夢を一緒に叶えたい」という想いからです。私が幼い頃、父は「いつか小さな喫茶店を開きたいんだ」と、自分の夢を話してくれていました。そう語る父の目は輝いていて、とても楽しそうでしたね。だから私も、小学生時代から「飲食店について勉強して、父と一緒に喫茶店をやるんだ!」と。喫茶店を経営することを意識して、高校は商業科へ。卒業後は調理師学校に通いました。
調理師免許を取得した後は、レストランで8年働き、居酒屋で8年働くなど、色々な飲食のお店を経験。その後、規模の大きな飲食チェーンで、店長を任されるまでになりました。その頃、店舗マネジメントの面白さに気付くことに。それが、私がプレイヤー側からマネジメント側にキャリアアップする、きかっけになりましたね。
父がついに夢を叶え、喫茶店をオープンしたのです。私は飲食チェーンで働くかたわら、父の仕事を少し手伝うように。その中で、「大きな飲食チェーンのやり方を、父が営む小さな喫茶店に当てはめて運営するとすれば、どのようになるか」を考えるのが非常に面白くて。小さな喫茶店では実行できない手法も多かったですが、頭の中でシミュレーションするだけでも、戦略的にものごとを考える勉強になりました。
また、勤務先でマネジメントを任されたことで、アルバイトさんを始め色々な立場の人達の能力を活かして、成果を上げていくことにも面白さを感じました。父の喫茶店の場合は、「どうやって父のモチベーションを高めるか」を考えたり(笑)。
そうした思考と実践を繰り返す内に、「現場で働く人たちの声」が、店舗経営を軌道に乗せるためには非常に重要な要素だと気付きました。それをいかに吸いあげて上に届けるか。「それがマネジメントの一番、大事な役割なのではないか」とも考えるようになりましたね。
前職で私が携わっていたお店が、閉店することになってしまったのです。それで、やむなく転職することに。その時、知人が「面白い会社がある。アプローチしてみたら?」と紹介してくれたのが、ORIZON BLUE PARTNERSでした。とりあえず応募して、面接へ行って。会社についての説明を聞いて、「本当に面白い会社だな」と(笑)。
中華も和食もカレーもあるし、イートインもデリバリーもあり、オリジナル開発の業態もあればFCに加盟して運営している店舗もある。どんどん新しいことにチャレンジして、貪欲にそれぞれのノウハウを吸収。そこからまた、新たなものを生み出そうとしている。「ここなら私の強みを活かせる」と考えて、お世話になることを決めました。
FC店の運営を成功させることです。ちょうどORIZON BLUE PARTNERSが『100時間カレー』のFCに加盟して、店舗を立ち上げようとしていた時期。私は、前職と前々職で複数店舗のマネジメントを任され、成果を出してきました。特に、「アルバイトさんのモチベーションを高めて、店舗の業績をアップすることに繋げる」ということに注力してきた実績があります。
大半のFC店では正社員のスタッフさんよりアルバイトさんの方が多い。でも、マニュアル通りに業務を遂行することを求められるので、アルバイトさんのモチベーションが上がりにくいのです。それが悪い方に行き着いてしまうと、例えば、お店の評判がガタ落ちしてしまうようなSNSの炎上事件が起きてしまったり。それを避け、メンバー全員で楽しみながら繁盛店を作っていく。そうしたマネジメントが「この会社ならできる」と思いました。
売上が少し停滞気味だったのが、私が責任者として入り、一気に業績を伸ばすことができた店舗のことをお話しします。停滞の理由は、ざっくり言えば、働いている人たちの「慣れ」「マンネリ感」。そこで就任当初、少し強めに「皆さん全員、辞めていただいても良いですよ」と。もちろん、実際にそのようなことをするつもりはなく、ハッパをかけた訳です。また、「業績UPの改革に付いてきてくれた方には、それなりのリターンをします」とも伝えました。
その上で、私は、アルバイトさんも含めた現場の皆さんと、一緒に働きました。調理も接客も皿洗いも掃除も全て、私自身が率先してやりましたね。指示だけ出して働かない幹部の言うことなど、誰も聞いてくれないでしょう。同じ目線に立ち、仲間となることで、受け入れてくれるメンバーが増えてくるのです。
結果、メンバーのモチベーションが大きく向上。全員が意欲的に働いてくれるようになったことで、業績は急速にUPしました。そうした実績が評価され、私は現在、ORIZON BLUE PARTNERSが展開する『100時間カレー』全店舗の運営を任せてもらえるまでになったのです。
社内の風通しが非常に良いところですね。現場の人間の声を、本部側がしっかりキャッチしてくれて、素早く対応してくれます。トップダウンではなくビルドアップ。現場側の話を聞いてもらえるところに、やりがいを感じています。
例えば、「店舗の冷蔵庫が壊れた」と報告したら、翌々日に新品が届いたこともあります。「急なお休みが続出して、スタッフが足りません」と訴えると、その日から本部の方が応援に来てくれた。「店舗ごとにオリジナルのカレーを出したい」と提案すると、「どうぞ、やって下さい」と即答だったことも。
私の前職のような大きな会社の場合、似たようなケースで現場から本部にリクエストしたら、それが通るのに2週間も3週間も掛かっていたように思います。その点、ORIZON BLUE PARTNERSは「現場と本部が直結している」印象ですね。
主に2つあります。1つは、マネジメント力を更に磨いて、自分が統括するお店の数を増やしていくこと。もう1つは、新たな業態を企画提案して、自ら立ちあげること。その点、最近、私のマネジメントの下に「昼はカレー屋・夜は立ち飲み屋」という業態の店がオープン。「居酒屋の分野で何か新業態を開発したい」というのが私の夢なので、この店の業績をあげて、その中から新業態のアイデアを見つけ出したいと思っています。
募集要項をご確認の上、ご応募ください。