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どこかに忘れてきたもの

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過去最速で駆け抜けていった梅雨が、じめじめとした空気を置き去りにしていきました。
湿度の高い日本の夏に辟易しながらも、楽しくブログを書いています。

こんにちは、新入社員の渕上です。
本日は、上司から言われて心に響いたことについてご紹介したいと思います。

ところで、皆さんは東久邇宮成彦(ひがしくにのみやなるひこ)をご存じでしょうか。
彼は太平洋終戦後に初めて総理大臣となった人物で、在職期間はたったの54日です。

在職期間の短さ以外にこれといって特徴がないため、歴史の教科書にも辛うじて載っているというような人です。

そんな東久邇宮成彦が、私の小学生時代に一躍ブームになったことがありました。
歴代総理大臣の名前をすべて覚えるという遊びが流行っていた時に、
「東久邇宮成彦」という口に出した時の語感の面白さが、当時小学生だった私たちを一瞬で魅了したのです。

今思えば、なぜ皆があそこまで東久邇宮成彦に熱を上げていたのかはわかりませんし、そもそも内閣総理大臣の名前を覚えることが遊びとして成立していたのも不思議なことです。
ですが、当時の私たちは間違いなく、好奇心に満ち溢れていました。

教科書に総理大臣の名前がずらっと並んでいればそれを覚えようとし、
車のナンバープレートを見れば、左側の数字と右側の数字を掛け算してみたりもしました。

しかし、大人になった今では、そんなことをしなくなったように思います。

子供のころはわからないことがあると
「なぜ?」「なぜ?」と聞いて回っていたのに、今では自分で適当な理屈をつけて、
一人で勝手に納得することもあるような気がします。

好奇心を持ち続けるのは、疲れるのです。

物事を徹底的に調べつくそうという好奇心は、いつの間にか自分を誤魔化すだけの
怠惰な心に置き換わってしまったのでしょうか。

本題に戻りますが、直属の上司は
「興味を持って仕事に取り組め」と言います。

興味を持っているかいないかで、仕事に対する理解度が変わってくる。
それによって、仕事の精度も変わってくるということです。

思えば、以前に比べて好奇心が衰えているように感じていた私にとって、この言葉は非常に印象に残りました。
常に様々な方向へアンテナを立てて、好奇心を発揮していくこと。
それこそが、いい仕事をするために必要なことなのだろうと、最近は感じています。

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