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【TOPインタビュー】「やりたいことがある」「やりたいことがない」。どちらの人にも居場所になる会社をつくった

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PROFILE

代表取締役
松川 梓

Shelterの創業者である代表の松川梓は、前職の大手通信系企業ではトップクラスの成績をあげた「営業・マーケティングのプロ」だ。一方で、元ラガーマンであり、仲間を大切にし、仲間とともに目標に向かって熱い想いをぶつけていく人情家でもある。そんな松川が、いま現在の仲間、そしてこれから出会う仲間のために立ち上げたのがShelterだ。自身の人生を振り返りながら、どんな人と一緒に、どんな未来を築いていきたいのかを語ってもらった。

“2浪2留”からの人生の大逆転劇

Shelterとは、避難所という意味ですね。命名の理由を教えてください。

いま、道に迷っている人、挫折した人。そんな人たちが、ここに来ることで道をみつけたり、再起のチカラをやしなって、もういちどチャレンジできる。Shelterという会社を、そんな場所にしたいと思ったのです。

私自身、就職するまで、だいぶ回り道をしました。高校・大学とラグビーに熱中。熱中しすぎて、大学に入るまで2年、浪人をしてしまった。さらに、大学では2回も留年。“2浪2留”ともなると、さすがに就活では苦戦しました。しかし、ようやく、ある大手通信系企業に入社した…というより、ひろってもらえた。そこからばん回するのに、大変な苦労をした経験があるのです。

どんな苦労があったのですか。

それまでスポーツにそそぎこんでいた情熱を仕事に向けたんです。夜遅くまでの残業や休日出勤もいといませんでした。なにしろ、会社の同期は全員年下。みんな若い。自分はまわりより遅れをとってしまっている。それが、ちょっとした衝撃で。でも、落ち込んでばかりもいられない。4年ぶんの借りを返さなきゃいけません。

仕事はアウトバウンドマーケティング。一般のお客さまに電話をかけ、商品やサービスをご案内するもの。入社した会社は大企業だったから、「お客さまにどう話したらよいか」というトークスクリプトが確立されていて、ある程度、努力すれば、誰でも必ず一定の成績を残せたんです。そのうえで、それ以上の努力と自分なりの工夫があれば、もっと高い成績を上げられる。私は人一倍努力した結果、トップクラスの成績を記録。おかげで、29歳でエリア拠点長にもなり、4年ぶんの負債をすべて返済できた気がしたんです。

いま、アウトバウンドマーケティングをShelterのコア事業にしているのは、松川さん自身の経験がもとになっているんですね。

ええ。この仕事であれば、どんな目標をもっている人であっても、あるいは目標が見つかっていない人であっても、一定の成績が上げられる。必ずしもフルタイムで働く必要はないから、子どもの世話や親の介護といった事情のある人にも働く場を提供できる。

「役者になる」「芸人をめざす」といった夢を追いながら、それまでの生活費をかせぎたい人。「自分がなにをやりたいのかわからないが、とにかく働かなければいけない」という人。私のように、回り道をして社会に出るのが遅れてしまったが、スタートを切りたい人。どんな人でも、この仕事であればすぐに成果を出せて、生活を安定させられるんです。

確かに、雨風をしのげる避難所として機能していますね。

はい。しかも、それだけではありません。お客さまとお話ししながら、商品やサービスを売り込んでいく仕事を通して、どんな仕事をするにしても必要なスキルであるコミュニケーション能力やマーケティング能力、そして営業力といったチカラが身につく。だから、ここでの仕事を起点に、自分なりのキャリアを築いていくことができるんです。避難所に備蓄されている水や食料を得てチカラを回復し、旅人が再び歩き出すように。

ワンフォーオール・オールフォーワン

ほかに、避難所として機能を果たすために、会社経営において工夫していることはありますか。

たとえば、明るい雰囲気の職場づくりを意識しています。長い時間、ひとつの場所にメンバーが一緒にいる仕事ですから、「自分のことを認めてくれない上司がいる」「成績が上がらないことを責められる」といった風土だと、ものすごくキツいんです。すぐ辞めてしまう。

だから、すべての人の個性を許容し、成績が上がらないときこそ明るくはげましてやり、社員の意見をしっかり聞く。そういう職場であるように心をくだいています。私自身、上からモノを一方的にいうような態度はしないように心がけています。一人ひとりのメンバーの声を聞き、個性を把握し、尊重しながら、成績を上げ、キャリアアップができるように助言するスタンスです。

ベンチャー起業家のなかには、「オレのいう通りにしろ!」というタイプも多いです。

昔はそれが良いと思っていました。じつは、そういうマネジメントスタイルは、大学時代、ラグビーをやっていたときに築きあげたものなんです。大学で在籍したラグビー部は、地域リーグの三部。レベルはそれほど高くない。私は高校で本格的にプレーしていたので、ほどなくチームの中心になれました。キャプテンに指名されると、「オレについてこい!」「オレの指示通りに動け!」というスタイルでチームを引っ張ろうとしたんです。

でも、そのやり方には限界がありました。キャプテンシー、リーダーシップというものをはき違えていたんです。ラグビーに限らず、団体スポーツはエースひとりのチカラだけでは決して強いチームにはならない。自分がトライできなくたって、縁の下の力持ちとなる存在が欠かせない。いろいろな役割が必要。誰しも強み・弱みをもっている。一人ひとりの強みを伸ばし、弱みをみんなでおぎないあう。いわゆる、ワンフォーオール、オールフォーワン。それがラグビーの精神だと気づきました。

それで、どんなリーダーシップに改めたのでしょう。

私中心のチームから、一人ひとりが自分の考えを主張し、個性を発揮しながら一丸となるチームに変えていきました。まず、チームのみんなを集め、「オレの悪いところも含め、思っていることをなんでもいってくれ」。そういって、みんなの意見を集めました。それらの意見を取り入れながら、練習のやり方や作戦の決め方を改めていったんです。すると、試合に勝てるようになっていきました。ついには、地域リーグの入れ替え戦に勝利し、創部以来初のリーグ昇格を果たすまでに。

社会人になる前に「チームをまとめ、ひとつの目標に向かって突き進むように動かしていく」自分なりのスタイルをつくりあげられたことは、前職時代も、そしていまShelterを経営するにあたっても、おおいに役立っています。

なるほど。だとすれば、“2浪2留”の回り道にも意味があったわけですね。

ははは。そういうことにしておいてください(笑)。

あなたがやりたい事業をどんどん実現していく

Shelterは設立以来、順調に業績を伸ばしていますね。今後、どのような会社をめざしていくのか、ビジョンを聞かせてください。

アウトバウンドマーケティング事業で得られた収益を、今後、新規事業に投資していきます。とはいっても、新規事業については現時点で、私には確固たるプランがありません。いまのメンバー、そしてこれから入社してくる人たちと一緒に、どんな事業を手がければいいか考えていきたい。私にはない感性や視点で、私を助けてほしい。さまざまな個性の人たちに集まってきてほしい。「こういうショップを開いてみたい」「こんなアプリを開発してみたい」という人。ニューヨークの海外拠点や、未経験者からSEやWEBデザイナーになれるプログラミングキャンプ、従業員が福利厚生として使える飲食店運営や、ヨガ教室もこういった従業員から生まれた案です。そういう夢を実現することで、次々に新しい事業を生み出していくのです。そうしてShelterを事業家集団にしていきたいですね。

最後に、「やりたいことができない」「やりたいことが見つからない」と悩んでいる人たちに向けて、メッセージをください。

そうですね…。私が小さいころの話をさせてください。小学生のときの先生の言葉で、とても印象に残っているものがあります。「自由な校風の高校がある。制服はないし、文化祭は生徒が自主的におこなっていく。きっと君の性格にあっていると思う」。

じつは中学時代、私は少しグレかけた時期があったんです。でも、その先生の言葉がずっと頭に残っていて。そこは県内トップクラスの進学校なので、相当に勉強しなければ入れない。「あの学校に入るんだ」。その一念で、立ち直れたんです。猛勉強の結果、ギリギリで合格することができた。その高校の存在、そしてそこを奨めてくれた先生の言葉。それが、グレかけていた私の“Shelter”だったんですね。それがなければ、いまの私の人生はなかった。

いま、なにをしていいのかわからない人。仕事上の失敗があって、自信を失っている人。「いまのままでは、満足のいくキャリアを歩んでいけそうもない」と思っている人。そういう人が自分の新たな可能性を見つけられる場所に、Shelterがなれれば、と思っています。中学生のときに道に迷いかけた私が立ち直れたように、多くの人がキャリアを立て直せる場所をつくれたら、これ以上、うれしいことはありません。

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