■甲能 大輔（甲能大輔公認会計士事務所 代表）
■吉村 康（株式会社T-ONE 営業部 次長）
福岡市の中小企業・商店を対象に、経済産業省の「IT導入補助金」を活用したDX推進コンサルティングを提供しているT-ONE。2021年9月設立の若いベンチャー企業にも関わらず、地元密着の姿勢が顧客に支持され、既に約300社の経営を支援した実績を持つ。今回は、T-ONEの経営支援を受けた甲能大輔公認会計士事務所・甲能大輔代表と、同事務所へのコンサルティングを担当したT-ONE営業の吉村康との対談を企画。T-ONEの地域貢献への想いと、それを顧客がどのように評価しているのか、語り合ってもらった。
地域密着の経営方針に好感を抱いた
──最初に、それぞれの自己紹介を兼ねて、お二人の出会いのエピソードを聞かせて下さい。
甲能 「柔軟でフットワークの軽い、経営支援会社が福岡にありますよ」。そう私自身のお客様から紹介されて、吉村さんとお会いしたのが最初です。かなりの期待感を持っていましたね。というのも、経営支援会社の中には、自社で扱っている商品・サービスを売りつけることばかり考えているところもある。そうではなく、幅広い商品・サービスの中から、顧客の課題解決につながる最適なものを選んで提案してくれる。「そんな会社があったらいいのに」と、常日頃から思っていたからです。
実際、吉村さんにお会いしてみると、明るくて優しいお人柄。そこに好感を持ちましたし、提案内容も凄く良かった。T-ONEさんは地域密着という経営方針で、吉村さんご自身も、「地元経済の発展に貢献したい」という強い想いを持っておられるようでした。だからこそ、顧客に対して親身になって、課題解決のための提案をしていただけるのでしょうね。
吉村 ありがとうございます。甲能さんにお会いした時は、紹介者の方と一緒に事務所オフィスへお伺いしました。実は、会計士という職業に対して“お堅い”というイメージを持っていたので、かなり緊張したことを覚えています。ですが、実際に会ってみると、紹介者の方から事前に聞いていた通り、「優しく、気さくで、話しやすい方」だという印象を持ちました。
確かに「地域貢献」への想いは強いかもしれません。福岡の中小企業や商店のDX推進を支援することは、日本経済全体の発展にもつながると思っていますから。福岡はアジアの交流拠点。外国人観光客によるインバウンド需要の可能性は非常に大きく、私の仕事はそれに対応できる体制を整備することにつながる。経済産業省の「IT補助金制度」を活用すれば、極めて低コストでDXを推進できるので、私達の仕事には大きな価値があると思っています。
SNSによるリモート商談の仕組みを導入
──吉村さんの情熱が、甲能さんの心を動かしたわけですね。では、T-ONEの支援によって、甲能さんの公認会計事務所では、どのようなITを導入したのか教えて下さい。
甲能 SNSを使って集客から商談まで、リモートでできるITツールを導入しました。というのも、私は今後、海外のお客様をターゲットにしていきたいと考えているからです。さきほど、吉村さんがインバウンド需要の可能性を語ってくれたのと正反対の話で申し訳ないのですが（笑）。少子高齢化が進む日本経済の先行きは、かなりの困難が予想され、今の円安傾向は一過性のものではないでしょう。そうなると、「海外で稼ぎ、日本で暮らす」というスタイルが理想的です。
2年後くらいには「日本に住みながら、海外の仕事を請け負う」形をつくりたい。そこへ向けてのファーストステップとして、リモートで商談できる仕組みを整えたわけです。「IT導入補助金」を活用したことで、そうした仕組みを非常に低コストで導入できました。
──吉村さんが、そうしたITの導入を甲能さんに提案した背景を解説して下さい。
吉村 最初にお話を伺った時は、「公認会計士事務所のWebサイトを改善・更新したい」というご要望でした。しかし、詳しくヒアリングしていく内に、甲能さんがWebサイト改善で実現したいのは、「リモートで集客・商談する仕組みを整えたい」ということだと分かってきました。
T-ONEには、SNSの活用によって集客から成約までをリモートで行うITツール導入のお手伝いをして、事業拡大に成功したお客様の実績が豊富にあります。そうした成功事例をご紹介したところ、「ウチでもやってみたい」と。最適なご提案ができて、嬉しく思っていますね。
T-ONEの営業はスピード感がある
──「T-ONEに依頼して良かった」と思ったエピソードをシェアして下さい。
甲能 「うわさ通り、フットワークが軽く、仕事が早いな」と。今回、DX推進をお手伝いいただいて、T-ONEさん・吉村さんの仕事ぶりに感銘を受けて。私自身のお客様の支援もしてもらいたいと、6社ほど吉村さんに紹介したのです。その翌日、その6社に「吉村さんという若手の営業がご挨拶に伺うので、よろしくお願いします」と連絡を入れたら、6社全てから「もうご連絡があって、お会いする日程を決めましたよ」と。そのスピード感には驚きました。
吉村 そう言っていただけると凄く嬉しいです。甲能さんからご紹介いただいたのに、モタモタしていたら甲能さんの面目が立たない。ですから、直ぐにご連絡しました。私は今26歳。甲能さんからみて若造なのに、これほど温かく接していただいていることに感謝しています。
──最後に、甲能さんは今後のT-ONEに期待することを、吉村さんはその期待にどう応えていくかを、それぞれ教えて下さい。
甲能 これからも福岡の中小企業の経営を助けて欲しいですね。DX推進の成功事例をたくさんつくって、福岡から日本経済が発展していけるようなコンサルティングをどんどん進めていくことを期待しています。
吉村 はい、頑張ります！ 私がすべきことは、「IT導入補助金」の存在と有用性を1人でも多くの経営者に知らせていくこと。そのためには、とにかく足を使って地元の中小企業・商店を回っていくつもりです。その結果、大きな社会貢献につながるはず。それがT-ONEで営業に携わる、やりがいだと感じています。
