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【顧客×社長対談】
フードコートの過ごし方を変える、ラグジュアリーな韓国料理店を実現

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PROFILE

■能勢 慎也(株式会社イートスタイル 常務取締役営業本部長)
■西田 俊明(株式会社アルファ 代表取締役)

九州各地の商業施設内のフードコートに出店している韓国料理店『ビビン亭』。格子状のカウンターを内部から照らし出すお洒落な外観は、大衆的なお店が並ぶフードコートでは異色だ。この独特な店舗デザインについて、企画段階から参画。施工を引き受けて、実現に大きく貢献したのが、店舗内装の職人集団・アルファだ。今回は、『ビビン亭』を含め、多様な外食事業を全国で手掛けている株式会社イートスタイルの常務取締役・営業本部長の能勢慎也氏と、アルファ代表の西田俊明の対談を企画。『ビビン亭』の施工をアルファに任せた理由や、その成果について、語り合ってもらった。

「できない」とは言わない姿勢に感銘を受けた

──まず、能勢さんとアルファとの出会いについて、教えて下さい。

能勢 アルファに初めて施工を依頼したのは、当社代表の自宅ゲストハウスの工事でした。イートスタイルは全国で食に関わる事業を展開しているので、FC本部の方々や、デベロッパーなど、多くの方々とのお付き合いがある。「そうした方々を定期的にお招きして、親睦を深める場を作ろう」と。広大な敷地に、施設を作る計画を立てました。
 
そこで、ゲストハウスの工事を手掛ける施工会社を探すことに。私達はこれからも出店を拡大していきますから、良いパートナーになってもらえる施工会社を、常に探しています。今回は、店舗とは異なる建物ということもあり、「新たな施工会社を開拓するのもアリだな」と。その中で、当社と取引のある設計の方から、「若くて信頼できる施工会社の社長がいる」と、西田さんを紹介していただきました。
 
西田さんの第一印象は「ネガティブな発言を一切しない人」。一般的に、施工会社の方は、デザイン性が高かったり、納期が厳しかったりといった、難易度の高い工事については慎重です。「それは難しいですね」「予算オーバーの可能性が高いです」など、ネガティブな発言が多くなる。ところが、西田さんは「やりましょう」「何とか予算に収めます」と。ポジティブな姿勢が際立っていました。そこで、ゲストハウスの施工をお願いしたのです。

──西田さんは、ゲストハウスの案件をどのような想いで引き受けたのですか。

西田 イートスタイルさんは、アイスクリーム・食物販・ラーメン・串カツ・ステーキなど多様な飲食店を、2023年8月末時点で134店舗、全国に展開している。「ゲストハウスの施工をきっかけに、店舗のお仕事をいただけるようになれば、アルファにとって大きな取引で大切なお客様になる」という想いはありました。
 
ただ、能勢さんとの出会いの時、「やります!」とポジティブな発言をしていたのは、受注したいがための上辺だけのトークではありません。私達は現場で実際に手を動かす職人集団。ですから、デザインや納期などで何かリクエストがあった時、即座に、頭の中で「ここでこう作業して、こう段取りを組めばできる」とシミュレーション。その上での「やります!」なので、間違いなく、できることをお約束しているのです。

高級感のあるデザインの実現に企画段階から参画

──ゲストハウスの施工を成功裏に終えたことで、イートスタイルさんからアルファへ、多くの店舗内装工事が発注されるようになったのですね。

能勢 はい。ここ最近は、年間で数十店舗の施工をアルファさんに依頼しています。その中でも、本格的な韓国料理を提供している『ビビン亭』は現在ある11店舗を全て、アルファさんに発注。私達は様々なFCに加盟して飲食店を展開していますが、この『ビビン亭』は私達が開発したオリジナルの業態で、直接、運営しています。
 
コロナ禍で飲食業界が大打撃を受ける中、アフターコロナを見据えブラッシュアップした業態。“お手頃価格でありながら、外観や内装をお洒落な雰囲気にして「高級なお店で外食している感覚」も楽しんでいただく”というコンセプトです。これを実現するパートナーとしては、アルファさん以外、考えられませんでしたね。
 
西田 ありがとうございます。私達は、そうしたコンセプトを具現化する、デザインの企画段階から参画させていただきました。両者で話し合って決めたデザインの例を1つ挙げれば、正面カウンターに、格子柄を中から照らし出す内照式パネルを設置すること。他の店舗とは一味違う、ラグジュアリーな雰囲気を演出するためです。内照式の装飾は費用が掛かりますが、私達は職人集団でありながら、施主さんから直接、工事を受注している。中間マージンがないので、施主さんに対して、他よりも比較的、安く工事を請け負えます。その分、費用の掛かる装飾も可能になるのです。

志の高い人が集まったスペシャリスト集団

──「アルファに発注して良かった」と思う点を教えて下さい。

能勢 主に3つあります。1つは品質面で妥協しない姿勢。設計通りにはいかない場面があっても、快く調整に応じてくれる。私の経験上、「当初設計を変更したい」と元請け会社の担当者に言うと、露骨に嫌な顔をされたことも少なくなかった。下請けや孫請けで入っている職人さん達に指示を出し直すのが大変だからかもしれませんね。しかし、アルファは元請けの職人集団。設計変更に対しても柔軟に対応し、施主の理想に近づけようとしてくれる。その結果、コンセプト通りのラグジュアリーなお店が実現。お客様から大変、好評を博しています。
 
2つ目は、店舗で働くスタッフのことまで考えて、設計変更の提案をしてくれたこと。「スタッフの方々が動きにくい設計になっているので、変更したい」と。提案通りにして、オープンしたところ、スタッフからの評判は上々。退職者も少なく、人手不足のお店は今のところ、ありません。

──人手不足が深刻化している飲食業界で、それは素晴らしいですね。では、3つ目の点は何でしょう。

能勢 商業施設さんと良好な関係を築いてくれていることです。『ビビン亭』は商業施設のフードコートに出店しています。時に、工事を担当する職人さんの不注意や態度の悪さなどが原因で、隣のお店から苦情が来てしまい、トラブルに発展するケースも。それを仲裁するのは商業施設の担当者。ですから、担当者の方は現場の職人さんに対して、厳しい目でチェックしている。でも、アルファさんの現場では一度も問題が起きたことがない。
 
それどころか、商業施設の担当の方が、「ウチに入っている他のお店の工事も、全部、アルファさんにやってもらえたら良いのに」と。トラブルを起こさないだけでなく、いつも職人さん達が気持ち良く挨拶してくれるなど、好印象を持っていただいたことが、そうした評価に繋がっていると思いますね。

──職人さんと言えば、「腕は立つけれど無愛想」という人が多い印象もあります。アルファは、どうやって周囲の人に好印象を与える職人さんを輩出しているのでしょうか。

西田 私達が元請けで仕事を受注していることが大きいかもしれません。工事が完成して施主さんから「ありがとう」と直接、言っていただける。そういう経験を繰り返している内に、挨拶をしたり、周囲の迷惑を考えて行動したりするようになっていったのだと思います。
 
能勢 確かに。アルファさんに依頼した、ある工事現場に、私自身が出向いた時のこと。その場にいた職人さんに、設計の微修正について、思い付いたことを話したら、真剣に聞いてくれて、「こうしたら修正の目的が達成できますね」と。他社の現場だと「それは、私には分からないので、元請けの営業さんに聞いて下さい」と言われてしまうことがほとんど。アルファさんは、全員が高いレベルの仕事をこなそうとする志を持つ、スペシャリスト集団であると感じましたね。

施主の事業を成功させるパートナーになる

──今後、アルファにどのようなことを期待していますか。

能勢 『ビビン亭』の事業を成功に導いて欲しい。現在の11店舗は序章に過ぎません。社運を掛けて取り組んでいる事業なので、これから出店のペースを上げて、現在の3倍以上の店舗を出していく計画。アルファさんはこれから、どんどん会社の規模が拡大していくと思いますが、経営姿勢は変えず、イートスタイルの良きパートナーであり続けて欲しいですね。

──最後に、アルファはその期待にどう応えていくか、聞かせて下さい。

西田 店舗の施工を通じて、『ビビン亭』が提案する新しいフードコートの楽しみ方を定着させたいと思っています。単に、腹を満たすだけではなく、外食をしている楽しさを感じられるような場にしたい。そのためにも、既存店舗の成功事例を活かしながら、提案していくつもりです。『ビビン亭』に限らず、イートスタイルさんは多岐にわたって店舗展開されているので現状に甘んじることなく、常に改善や変革を意識しつつ、信用を積み重ねられるような仕事をしていきます。そして、弊社としてももっとお役に立てるように会社の規模を大きくしていきたいですね。

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