こんにちは。バックオフィスで働くトーコです。
2週連続でコラムをお休みしてしまって、反省です...
こんなに体調が大変なことになるとはですΣ(゚ω゚ノ)ノ
みなさんも体調には気をつけてくださいませ☃
✦ Column written by Re/CTO✦ 2026/10/01
社長(以下 本田)にそう聞くと、ほとんど間を置かずに答えました。
ーー 最終的には、案件を取りに行ってる
思っていたより、ずいぶん現実的な答えでした。
『 そこは、“ 新しい出会いを求めて ”とかじゃないんですね 』
ーー いや、会社がお金払って出展してるんやから、最終的には仕事につながらなあかんやろ(笑)
正論です(o;TωT)o"
ただ、本田の話はここで終わりませんでした。
ーー でもな展示会で初めて会って、その場で仕事くださいって言って仕事になるかっていうと、ほとんどならへんやん
確かに...
では、何のために展示会へ出るのか。
本田は三つの段階があると言います。
まず、知ってもらう。
次に、記憶に残る。
そして最後に、「こいつら、なんかすごいな」と思ってもらう。
案件になるのは、そのずっと先。
だから展示会では、いきなり契約を取りにいくのではなくその入口をつくっているのだそうです。
展示会を歩いていると、とにかく積極的に声をかける会社があります。
『 少しだけいいですか! 』
『 名刺交換だけでも! 』
通路ギリギリまで出て、とにかく一人でも多く接点をつくる。
本田は、それ自体を否定しているわけではありません。
ーー 会社から『今日は名刺100枚取ってこい』って言われたら、担当者は取るやろ。だから、その人が悪いわけじゃないと思うよ
問題は、その先です。
100枚集めて、その100人に何が残ったのか。
実際、2026年の展示会出展経験者214人を対象にした調査ではこんな結果がありました。
出展目的のトップは「新規リードの獲得」(61.2%)でした。
一方、展示会後の最大の課題は「獲得したリードが商談・成約につながらない」(37.4%)
さらに63.6%が費用対効果について、「どちらともいえない」と回答しています。
別の調査でも
「名刺は集まったが、商談や契約にはほとんどつながらなかった」(23.21%)
「フォローアップの体制が整っておらず活用しきれなかった」(20.15%)
名刺はある、でも関係は残っていない。
本田が感じていた違和感は、数字にも少し表れていました。
もちろん、好印象に残った会社もあるそうです。
インテックス大阪で見かけた製造業DX系の会社。
一人の担当者が、縦長のディスプレイを使ってずっとセミナーのように説明していたそうです。
でも、ただ製品説明を繰り返しているわけではありません。
来場者が来ると、『 何を困ってるんですか? 』と聞く。
相手が答える。
するとその場で画面を操作しながら、『 だったら、こういう使い方ができますよ』と説明を変える。
ーー 見てて、めちゃくちゃうまいなと思った
何がうまかったのか。
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自社の商品説明をしているのに
聞いている人はいつの間にか“ 自分の会社の話 ”として聞いている
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ただ、本田は笑いながら付け加えました。
ーー でもあれ仕組みじゃなくて、あの人がめちゃくちゃ上手かっただけやと思う(笑)
実はこれも、来場者側の調査と重なります。
2026年に展示会出展者536人、来場者1,089人を調べた調査があります。
ここには、出展者が当日注力していることの上位は
「積極的な声かけ」(42.7%)
「ブースの見栄えや演出」(37.5%)
「名刺やリード情報の獲得」(27.4%)
でした。
一方、来場者が「期待以上だった」と感じたブースは
「開発者やエンジニアから直接話を聞けた」(49.1%)
「他社では聞けない事例やノウハウ」(42.2%)
「自社の課題に合わせた具体的な提案」(34.3%)
☘ 出展する側は、“ どうやって人を集めるか ”を考えている
☘ 来場する側は、“ 自分にとって意味のある話が聞けるか ”を見ている
少しだけ、見ているものが違うのかもしれません。
本田も、最初から今の展示会スタイルだったわけではありません。
そもそも、株式会社システムデバイステクノロジー。
ーー 長いやろ(笑)。一回聞いて覚えられる人なんて、ほぼおらん
社長本人が言っています(笑)
しかもOEM開発会社は世の中にたくさんある。
普通に立って、普通に会社説明をして、普通に名刺を渡しても埋もれる。
そこで本田が考えたのが、
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社名なんて覚えてもらわなくていい
何か一つ覚えて帰ってもらおう
────────
ということでした。そこで最初にやったのが、スマホ対応手袋。
私が『なんで手袋だったんですか?』と聞くと、
ーー 10月で、これから寒くなるから
理由は、思っていたより単純でした。
前年は約50枚だった名刺交換が、その年は2日間で約300枚に。
さらに翌年、営業の電話をすると『 ああ、手袋配ってた会社ですよね。今も使ってますよ 』と言われたそうです。
その時の打ち合わせ参加率は25%。
12月の展示会でもう一度手袋を配ると、今度は2日間で約500枚。
その後はBluetoothデバイス。
AIが話題になれば、AI活用カード。
そして現在は、金色の靴、エプロン、垂れ幕。
『 なんか、だんだん祭りみたいになってません?』
ーー せやで!気づいた?!ほぼ祭り(笑)
でも、やっていることには一貫した理由があります。
記憶に残ること。
手袋の会社。
金色の靴の人。
AIカードを配っていた会社。
それだけでも、何も残らないよりはいい。
でも本田が次に欲しくなったのは、「あの会社、なんかすごかったな」という記憶でした。
だから今は、75ページの『DX化成功企業の共通点』という冊子を配っています。
パンフレットも変える。
大型テレビではAIを使った映像を流す。
AIで作ったゲームも置く。
そして...そこから話が始まったら、相手の課題を聞く。
つまり、知ってもらう・記憶に残る・専門性を感じてもらう。
この三つを、一度の展示会でできないか。
今はそこに挑戦しています。
今月の展示会では、もう一つ変えるそうです。
本田は、これまでは少し後ろに立ち、興味を持ってくれた人と深く話すスタイルでした。
でも今回は、もっと前に出る!!!
こちらから話しかけるらしいです!
『 足が痛くなるあの金の靴、大丈夫なんですか?』と聞くと、
ーー 中敷き入れたから大丈夫
そこは対策済みでした(笑)
ただ、名刺を集めるために前へ出るわけではありません。
本当に困っている人がいたら、話を聞きたい。
案件を持っている企業でもいい。
「一緒に提案しませんか」というパートナー企業でもいい。
会社に座っているだけなら、一生会わなかったかもしれない人たちと出会える。
それが、本田にとっての展示会です。
余談ですが...
来場者1,089人を対象にした、2026年の調査では76.7%の方が
展示会で見た製品・サービスを、帰った後にWebやAIで追加調査した経験があると回答していました。
つまり展示会は、会場を出た瞬間に終わるわけではありません。
むしろ、帰った後に「あの会社、なんやったっけ?」と思い出してもらえるか。
そこからが、本当の勝負なのかもしれません。

今回本田の話を聞きながら、少し不思議に思っていました。
金色の靴を履いて、ゲームを置いて、AI動画を流して。
ものすごく「目立つこと」を考えているのに、本田がずっと話していたのは目立つことではありませんでした。
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その先にいる一人と、ちゃんと出会えるか
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そのために、まず足を止めてもらう。
そして、帰ったあとにも思い出してもらう。
展示会でもらった名刺は、いつか整理されてしまうかもしれません。
でも、
「あの会社、ちょっと面白かったな。」
「あの人、一回相談してみたいな。」
そんな記憶は、案外長く残るのかもしれません。
だから今回のタイトルは、『名刺交換を、出会いと呼ぶには早すぎる。』
展示会から持って帰ってほしいのは、名刺だけではなく、誰かの記憶なのかもしれませんね。
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