社長、今日も語ります
トーコの取材ノート

AIが書いた文章は、なぜ心に残らないのか

〜 AIが進化するほど、人間くささは価値になる 〜
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こんにちは。バックオフィスで働くトーコです。
風邪が流行っているっぽいです。
トーコの周りの大人でも、風邪をひいている人が多いです(ll゚Д゚)
みなさんも気をつけて!

✦ Column written by Re/CTO✦ 2026/07/17

本田と話をしていたときのこと

突然、本田がこんなことを言いました。

ーー 最近ある資料を見て、読むのをやめた

私は少し驚きました。
「内容が悪かったんですか?」そう聞くと、本田は首を横に振りました。

ーー いや、内容じゃない。文章はきれいだった。構成も整っていたし、誤字もなかった。でも、途中で読むのをやめた

少し間を置いて、本田が続けます。

==================
そこに、その人がいなかった
==================

最近、AIで作られた資料や文章を見る機会が、本当に増えました。

ChatGPTで出力した文章をそのまま貼り付けた資料。
NotebookLMが作った要約を、そのまま配布した資料。

きれいです、読みやすいです。
でも、不思議と心に残らない。

「なんでこんな違和感があるんだろう。」

その理由が知りたくて、少し調べてみました。
すると海外では、「AIが作ったと分かった瞬間に評価が下がる現象」についてさまざまな研究が進んでいました。

今回はこの現象を分かりやすくするために、私はこれを『 AI嫌悪 』と呼びながら話を進めたいと思います。

でも、調べれば調べるほど思ったのです。

本当に嫌われているのは、AIなのでしょうか?

私は、そうではない気がしています。

人は、文章を読んでいるのではない

人は何を読んでいるのだろう...

そう考えたとき、一つの答えにたどり着きました。

==================
人は文章ではなく「思考」を読んでいる
==================

例えば、人が文章を書くとき。
最初は「A」が正しいと思って書き始めます。
でも途中で、「いや、待てよ。」と迷う。
そして、別の角度から考える。
少し否定する。
そして最後に、自分なりの結論へたどり着く。

この「迷い」や「揺らぎ」が、その人の文章になります。

ところがAIは違います。
AIはその迷いをすべて終えたあとで、結論だけを書きます。
だから美しい。だから論理的です。

でも、どこか物足りない。

読んでいて、「この人は、なぜそう考えたんだろう。」とは思えない。
それは、完成品だけが目の前に置かれるからです。

人間は、"偏り"でできている

私は昔から「中庸」という考え方が好きです。
どちらか一方ではなく、全体のバランスを見ながら考える。

でも、これも一つの偏りです。
つまり、人は誰もが何かしらの思想を持っています。
攻める人、慎重な人、数字を信じる人、感覚を信じる人...

そして、その偏りが、その人の文章になります。
同じテーマを書いても、人によって結論が違うのはそのためです。

でも、AIは違います。
最も多くの人が納得する答え、最も無難な表現、最も誤解されない言葉。

いわば「平均点」を出すのが得意です。
だから読みやすい。
でも、その人だけの「癖」がありません。
私は、この癖こそが人間らしさだと思っています。

少し矛盾していてもいい。
少し話が寄り道してもいい。

その揺らぎの中にその人が考えてきた時間がある。
だから、人は文章に心を動かされるのだと思います。

AIを使うことが問題なのではない

誤解してほしくないのですが、私はAIを毎日使っています。
ChatGPT、Claude、NotebookLMも使います。
だからAIを否定したいわけではありません。
私が気になるのは、「AIを使ったこと」ではなく、「AIをそのまま出したこと」です。

例えば...

✍︎ ChatGPTの文章をそのままWordへ貼り付ける
✍︎ NotebookLMの資料をそのまま配布する
✍︎ 営業トークを、そのままコピーして共有する

そういう資料を見ると、私は一瞬で分かります。
「あ、貼ったな。」と..

すると、その瞬間に「この人は、真剣にこのことを考えたのかな。」という疑問が生まれてしまいます。
もちろん、AIで下書きを作ることは悪いことではありません。
むしろ、積極的に使うべきだと思っています。

でもそのあとに...
自分の言葉へ直す。
自分が使ういつもの表現へ変える。
レイアウトを整える。
背景を書く。

その一手間だけで、文章には体温が戻ります。
私は、その最後の一手間こそが送り手の誠意なのだと思っています。

AI時代だからこそ、人間くささの価値は上がる

これからAIは、もっと賢くなります。
きれいな文章は、誰でも書けるようになります。
見栄えの良い資料も、数分で完成するでしょう。
だからこそ、価値が上がるものがあります。

それは、人間くささです。

ここで言う人間くささは、人それぞれ違うと思います。
私にとっての人間くささは、『 思考の偏り 』です。

癖でもいい。
哲学でもいい。
何かを信じ続ける姿勢でもいい。

誰にでも、その人だけの「偏り」があります。
そしてその偏りこそが、その人にしか書けない文章になり、その人にしか作れない資料になり、その人にしか伝えられない言葉になります。

AIは、それらを真似ることはできても、その人の人生に触れたわけではありません。
だから私は、AIを使うことよりも自分らしさを磨くことの方が、これからはずっと大切になると思っています。

最後に...

AIは、完璧な文章を書くことはできます。

でも人の心を動かすには、いつも少し不完全な文章です。

だから私は、AIに任せるところは任せ、必ず最後だけは、自分の言葉で語りたいと思っています。
AIが進化するほど『 人間くささ 』は、きっと価値になると私は思うからです。

だからこそ、これからはもっと「あなたにしか書けない文章」を書いていきませんか?
そうみなさんに問いたいと思います。

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AIが進化するほど、人間くささの価値は上がる
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私は、そう信じています。

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