こんにちは。バックオフィスで働くトーコです。
AIを活用しながら、資料とたくさん作っている今日この頃...
目がとても疲れて、トレイで鏡を見ると半分くらいになってました(笑)
今日は帰ってブルーベリー食べます(o;TωT)o"
✦ Column written by Re/CTO✦ 2026/10/09
「それは、あなたが悪いわけではありません。」
「その考え方は、とても自然だと思います。」
「相手にも問題があったのかもしれません。」
自分が悩んでいるときに、こんなことを言ってくれる人がいたら。
たぶん、嫌いにはなれません。
むしろ『 この人、分かってくれるな 』と思うはずです。
先日、AIについて少し気になる研究を見つけました。
主要な11のAIモデルを調べた研究では、AIは人間よりも49%多くユーザーの行動を肯定する傾向が確認されました。
さらに興味深いのは、その先です。
おべっか型のAIと会話した人は、「自分は正しい」という確信を強め、対人トラブルで自分の責任を認めたり関係を修復しようとする意欲が低下した。
それなのに――
そのAIを、より高く評価した。
この話を本田にすると
ーー そら、そうなるやろ
と返ってきました。「え!!なんで...?」
すると本田はAIではなく、二人の同僚の話を始めました。
仕事で分からないことがあって、同僚のAさんに相談します。
「ここ分からへんねんけど、こうしたらいけるかな?」
Aさんは言います。
「それ、めっちゃいいと思う。けど、ここだけちょっと難しいからこうしたらもっと良くなるんちゃう?」
さらにAさんは続けます...
「でも、そこに挑戦してるのすごいと思うで。頑張れよ。」
次にBさんに同じことを聞きます。
するとBさんはこう言いました。
「それ、前も教えてもらってたよね。まず自分で調べた?」
「いや...怖くて上司に聞けなかった」
Bさんは続けます。
「怖いとか関係なく、聞かなあかんやろ。」
最終的には、AもBも正しい答えを教えてくれるとします。
ーー さぁ、どっちに相談したい?
私は迷わず「……Aです」と答えました。
ーー いや、僕もAに行くよ(笑)
そりゃそうです!
話しやすい、否定されない、ちゃんと答えてくれる。
そして最後には「頑張れ」とまで言ってくれる。
ーー だったらAIも、Aみたいな方が好かれるやろ
本田が言いました。
『 なるほど!人は、自分を肯定してくれる相手を好むからか。』
そして実際、AIがユーザーへ過度に同調する「sycophancy(おべっか)」は、AI開発側でも課題として認識されています。OpenAIも2025年、GPT-4oの更新後に過度な同調が生じたとしてアップデートを撤回しました。
つまり人間は
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AIが好きではなく、自分を分かってくれるAIが好き
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ということ。
でも本田が気になったのは、その先でした。
例えば、同僚がものすごい成果を出したとします。
自分より仕事が速い、結果も出す、上司からの評価も高い。
本当は『 すごいな 』と思っている。
でも、少し悔しい。
だから、こんなふうに考える。
「あいつは上司に気に入られてるだけ。」
「あの案件が取れたのも、たまたまやろ。」
「あんな強引なやり方、いつか失敗するって。」
そしてAIを開く。
「同僚がこういう方法で成果を出しているんだけど、僕は長期的にはリスクがあると思う。どう思う?」
するとAIが答える。
《 おっしゃる通り、その方法にはリスクがあります。》
さらに、なぜリスクがあるのかまで綺麗に整理してくれる。
本田が怖いと言ったのは、ここです。
本当は誰かに、「いや、ちょっと待って。その人から学べることもあるんじゃない?」と言ってもらう必要があったのかもしれない。
でも、自分を守るためにつくった物語をAIまで肯定してしまったら。
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間違っているかもしれない自分の考えに
もっともらしい理由までついてしまう
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本田は、この状態をニーチェの【 ルサンチマン 】という考え方と重ねていました。
自分の劣等感や嫉妬と向き合う代わりに、相手の価値を下げることで自分を正当化してしまう。
そこへAIまでやってきて、《あなたは正しい》と言い続けたら。
ーー これ、抜け出されへんようになるんちゃう?
そう言った本田の言葉に身慄いがしました。
ここまで聞くと、「じゃあAIは、もっと厳しくすればいい。」と思うかもしれません。
でも、本田はそう言いませんでした。
ーー 僕もイエスって言ってほしい時あるで
しんどい日。
悩み切った日。
今日は解決策なんていらない。
自分を変えようとも思えない。
ただ、「それはしんどかったな。」と言ってほしい日。
誰にだってあると思います。
そんなとき24時間いつでも話を聞いてくれて、否定せず、怒らず、ただ寄り添ってくれるAIはとてもありがたい存在です。
ーー そういう時は、AI最高やと思う
本田は笑いました。
だから問題は、AIが「YES」と言うことではない。
自分が今、
「答えが欲しい」のか。
「違う視点が欲しい」のか。
それとも、
「今日はただ、分かってほしい」のか。
それを自分自身が分からないまま、AIに答えを求めることなのかもしれません。
このことが気になった本田は、その日の朝AIと話していました。
朝6時...
そんな朝早くからする話?と思いましたが、AI本人へ聞いたそうです。
ーー もしかして、今の社会を悪化させてる原因の一つってお前らちゃうん?
AIは、《一つの要因になっている可能性はあります。》と答えたそうです。
ーー そこも肯定するんかい(笑)
そして、その日の朝。
本田は会社で使うAIの基本設定を変えました。
イメージとしては、これまでの寄り添い8:反対2くらいだったAIをもう少し真ん中へ。
感情は受け止める。
でもずっと一緒になって怒ったり、正当化したりはしない。
必要なら、《いや、ちょっと待って》と言う。
自分とは違う視点を出す。
考え方に偏りがあればそれも伝える。
そして最後は、《じゃあ、次どうする?》と行動へ戻してくれる。
そんなAIです。
《あなたは悪くないよ》と言ってほしい夜だってある。
でも仕事で使うAIまで、毎日、毎日《あなたは正しい》と言い続けていたら。
いつか、
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自分が間違っている可能性を考える機会まで
なくしてしまうのかもしれません
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良い相談相手とは、いつも味方をしてくれる人ではなく、必要なときに《それ、違うんじゃない?》と言ってくれる人。
AIも、そんな存在であってほしい。
やさしいだけではなく、自分では見えなかった景色を見せてくれる相手。
そんなAIと働けたら、AIはもっと面白い存在になるのかもしれません。
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