長谷 由紀(執行役員 兼 フィオレンテマネージャー)
◆入社年:2008年
◆出身:大阪府
◆趣味:日本文化にふれる
百貨店をはじめ、さまざまな場所にあるコスメブランドショップは、美しさを求めるお客さまでいつも賑わう、華やかな職場。そこへ経験豊富な美容部員を提供しているのがフィオレンテだ。有能なスタッフを揃え、多くの支持を集めている。そのフィオレンテを統括するのが長谷由紀。彼女自身が外資系ブランドで美容部員として活躍、フィオレンテでの登録スタッフの経験もある。それを活かし、スタッフ採用の面接をこなし、最適な職場を紹介し、適切なケアをする。そんな長谷の八面六臂の活躍の裏には、華やかな職場の裏側で起きた、艱難辛苦の経験があった。
九死に一生を得た体験から使命にめざめる
ーー 長谷さんが「美容で働く人の未来を守りたい」と思うようになった背景を教えてください
「休んだほうがいい。あなたの命はあなたしか守れない」
この一言がなかったら、私は今ここにいなかったと思います。当時、外資系ブランドで現場に立っていた頃、先輩がそう言ってくれました。
今でも“命の恩人”だと思っています。
―― そのとき、どんな状況だったのでしょうか?
コスメ業界に入って2年弱経った頃、体調が急激に悪くなりました。お腹が張って、貧血がひどくて、立っていられない日が増えていったんです。実はその前から婦人科系の不調はあったのに、「大丈夫」と言われてしまって、どこかで自分も油断していた。それでも現場は人手不足で、『 休む=誰かに迷惑がかかる 』
だから「休みます」と言えず、限界の状態で働いていました。
―― 結果は…
卵巣がんでした。手術をして、抗がん剤治療をして。しんどかったですね....
でも同時に、生きていられることに感謝する毎日でもありました。そのときに強く思ったんです。
「命に関わる状態でも休めない働き方って、おかしい」って。
女性特有の体調変化はどうしても起きます。結婚・出産だけじゃなく、婦人科系の病気、貧血、ホルモンバランス、立ち仕事や冷えによる不調…。それを“ 気合い ”で乗り越える前提の環境だと、長く続けられない。
だから私は、女性が不安を抱えずに働ける場をつくりたい。それが私の使命になりました。

マネージャー就任までの歩み
―― 闘病を経て、フィオレンテに関わるようになった経緯を教えてください
治療が終わっても、体調がすぐに元通りに戻るわけではありませんでした。
それでも私は、美容の仕事が大好きで。「もう一度、現場に立ちたい」という気持ちは消えなかったんです。
ただ、当時の自分にフルタイムは難しい...
どうしたら続けられるんだろう、と調べていく中で知ったのが 「業務委託」という働き方でした。体調が安定している時期に働ける。フルタイムではなく、月に数日からでも現場に立てる。そんな働き方があることを知って、初めて「これなら続けられるかもしれない」と思えたんです。そのタイミングで出会ったのがフィオレンテでした。

―― そこから雇用形態も変わっていったのですね
はい。最初は業務委託スタッフとして現場に立ち、少しずつ仕事の幅が広がっていきました。
フリーとして働くのは簡単じゃない。条件が厳しい。だからこそ、当時の私には「業務委託」という選択肢が必要でした。その後、契約社員としてフィオレンテ側の業務にも関わるようになり、最終的に正社員になりました。
現場を知っているからこそ、スタッフ側の不安も、クライアント側の期待も分かる。その両方をつなげる立場で、フィオレンテの仕事を続けていきたいと思うようになりました。
―― そしてマネージャーへ?
はい。フィオレンテの母体であるシステムデバイステクノロジーで、現代表の本田が就任したタイミングで、私がマネージャーを任されることになりました。
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美容部員・メイクアップアーティストは「技術職」なのに、環境が追いついていない
―― マネージャー就任後、長谷さんがいま一番変えたいことは?
私はフィオレンテを通じて、美容業界を大きく変えたいと思っています。理由はシンプルで、業界の雇用条件や働く環境が、技術に見合っていないと感じるからです。
美容部員やメイクアップアーティストって、私は“ 技術職 ”だと思っています。たとえば、お客様の肌状態や生活背景から悩みの原因を読み取り、改善につながる提案をする。骨格や表情の特徴を見て、その人がいちばん魅力的に見えるメイクを組み立てる。これは知識と経験と観察力が必要な仕事です。
それなのに、結婚・出産を機にキャリアが“リセットに近い形”になってしまう人が多い。時短勤務が難しくて復帰ができない。立ち仕事や冷えが重なって、婦人科系の不調につながる人も少なくない。『技術職なのに、続けにくい』ここが大きな矛盾だと思っています。

スタッフの皆さんへの感謝。プロ意識が高い集団であることが誇り
―― フィオレンテはすでに評価も高い印象があります
ありがたいことに、フィオレンテで働いてくださっている方たちは、プロ意識が高いです。クライアントからの評価も本当に高い。これはもう、スタッフのみなさんのおかげです。心から感謝しています。私が目指しているのは、「頑張っている人が、ちゃんと報われる状態」を当たり前にすること。
そして、プロとして働く人が誇りを持てる業界にしたい。そのために、私たちは仕組みをつくり続けて行きたいと思っています。

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