■ほめちぎる教習所伊勢 白山 裕之(教習部第4係)
■ほめちぎる教習所伊勢 脇岡 大輔(安全センター講習担当)
18歳を迎えたタイミングで入校するケースが多い自動車教習所は、少子化の影響を受けやすいビジネス。ところが、若年人口の減少が深刻化する日本で、受講者数を増やし続けている教習所がある。三重県伊勢市の『ほめちぎる教習所伊勢』だ。同校は、指導員が 受講者を“ほめちぎる”ことでモチベーションを高め、免許取得を導くユニークな指導法が有名になり、入校希望者が後を絶たない。このため、指導員を積極的に採用し、更なる拡大を目指している。そこで今回は、ほめちぎる教習所伊勢で指導員を務める白山裕之と脇岡大輔による対談を企画。“ほめちぎる教習所”で働くやりがいについて、語り合ってもらった。
白山 指導員として、個人の受講者向けに教習を行っています。教習は1回50分で、繁忙期には1日当たり11回の教習を受け持つことも。ほめちぎる教習所伊勢では、入校から卒業まで、一人の指導員が担任となり、受講者を徹底的に“ほめちぎる”指導をしています。そのため、受講者の方はポジティブに教習を受けてくれるので、途中で辞めてしまうことなく、免許取得に至る確率が高い。また、受講者の方と指導員が、深い信頼関係を築くケースが多いのです。
私自身、先日、担任を務めた18歳の女性の方が、卒業後に学校を訪れ、「先生のお陰で免許を取れました!」と報告してくれました。その方に限らず、教習の中で、私は良く、「免許を取って、ご両親を喜ばせましょう!」などと、受講者のご家族のことを話題にします。運転時にご家族のことを思い出し、「家族を悲しませないために、安全に運転しよう」と気を引き締めてもらうためです。私は校内で5名の指導員をサポートするリーダーを任されていて、こうした指導法をシェアすることで、教習のクオリティ向上に努めています。
脇岡 私の場合、法人向けのサービス「安全センター講習」を担当しています。運送・配送業務を行っている企業や社用車を保有している企業などがお客様で、運転業務に就く方向けに安全運転の講習を行うもの。他に、幼稚園の自転車講習や、事故を起こした運転者の方に対して、再び事故を起こさない様に再度、教習を受けていただく「特別指導講習」もカバーしています。
特別指導講習では、当校の“ほめちぎる”指導方針が非常に効果的。というのも、多くの場合、事故を起こした方というのは、道路交通法のルールがきちんと身に付いていない。例えば、「停止線があるのに徐行して通り過ぎる」とか。そうした違反事項を一つひとつ、指摘して改善してもらう時、「ダメじゃないですか!」と怒るのではなく、「危険な場所でスローダウンするのは良いですね。次は、止まってみましょう!」といった具合に伝えることで、違反しない運転が身に付いていくものだからです。
白山 私の場合、前職は商工会議所の経営指導員です。地域の小規模事業者に対して、経営に関してアドバイスしていました。その後、転職を考えた時、「指導するスキル・経験」を活かせる仕事として、自動車教習所に注目。その中でもほめちぎる教習所伊勢に決めたのは、受講者の方を“ほめちぎる”という方針に共感したこと。
前職で経営指導に当たる中で、「ちゃんと努力していることを周囲に認められることで、人は成長する」と実感する機会が多くあったからです。また、採用面接の時、職員の人達がとても楽しそうに仕事をしているのを見て、「働きやすそうな職場環境だ」と感じたこともポイントでしたね。
脇岡 私の前職は、製薬会社です。工場勤務だったのですが、夜勤もあって体力的に厳しかった。「このままではキャリアアップできない」と危機感を覚えて。転職することに。ほめちぎる教習所伊勢は、父の勤務先であり、私自身、車の免許を取る時に通った教習所だったので、良く知っていました。
そして、偶然にも父が定年退職を迎えた年に求人募集があって。何か運命的なものを感じました。それに、「人に教えることで自分も成長していける」と思ったこともあって応募。父と入れ替わる様な形で、入社しました。

白山 資格の取得が自己成長の証しであり、やりがいになっています。私は普通車から始まって、バイク、トラックなど、車の種類ごとに指導資格を取得して、教えられる範囲を広げてきました。中でも、バイクの指導資格を取ったことは、自己成長に繋がりました。
バイクは普通車に比べて、事故が起きた時、大きな怪我に繋がる確率が高い。安全運転への意識をしっかり持ってもらう必要があるのですが、「指導員が助手席に座って指導する」ということができない。だから、受講者が走行していない時、事故事例の話を織り交ぜながら、安全について話す時間を多く取りました。そうした私の姿勢に共感してくれたのか、私が担任を務めたバイク教習の受講者が、普通二輪の免許を取得した後、「今度は大型二輪の免許を取得したいので、もう一度、白山先生に教わりたい」と。指導員としての自信が付きましたね。
脇岡 では、私も「脇岡先生の教習をもう一度、受けたい」と受講者の方に言っていただけた経験をお話しします。以前、一般の方向けの教習をしていた時、女子高生の方を指導しました。でも、 中々、上達しなくて。それでも、私は失敗を責めず、努力を認めて教習を続けた結果、なんとか卒業。それからしばらくして、その方は、私が法人向けの安全講習を行っていることを知り、自主的に受講を希望してくれたのです。
「自分の運転が大丈夫なのか知りたかったので、脇岡先生の講習を受けにきました」と。実は講習の担当は私の意思では決められないのですが、その時は偶然にも私が担当することに。実際に講習が始まると、とても安全運転でした。時間が経っても安全運転に対する意識を持っていただけている。そのことに、「自分も役に立っているのだ」と思えて、大きなやりがいを感じましたね。

白山 人間関係は非常に良いと思いますね。というのも、私達は受講者の方々に対して「努力を認める」「失敗を許容する」「相手を尊重する」という姿勢で接していますが、指導員同士でも同じように接しているから。風通しが非常に良いので、若手でも意見が言いやすい環境だと思います。
実際、指導員の制服について、20代の社員から「ランチに外へ出る時にオシャレに見えるように、色を変えて欲しい!」というリクエストが出て。経営陣が受け入れて、赤から紺に変わりましたね。
脇岡 休憩時間に、指導員同士でおしゃべりしている姿を、受講者の方が目にして、「先生同士、仲が良いのですね!」と言っていただけることも。プライベートでも仲が良く、私自身、休みの日に同僚と一緒にツーリングに行ったり、ゴルフに行ったりしています。
仲が良いのは、“出世競争”がないからかもしれません。様々な車種の指導資格を取得し、指導できる領域が広がると給与が上がっていく仕組みなので、全ては自分の努力次第。また、お互いに資格試験の合格に繋がる情報をシェアした方がメリットが大きいので、コミュニケーションも密になる訳です。
白山 最近、ほめちぎる教習所伊勢の隣の敷地でドローン操縦の教習所がスタートしたので、そこと連携して、実習中の車の動きを、ドローンで上空から撮影してもらう構想があります。それを受講者に見せれば、安全な走行ができているか、一目瞭然になり、より深い教習ができるからです。
脇岡 「ドローン操縦の教習所」という最先端を行く学校が隣接されたことで、ほめちぎる教習所伊勢の知名度も上がっていくことを期待しています。双方の受講者が増える結果に繋がれば良いですね。
白山 指導資格をもっと取っていきたい。更には、指導資格だけでなく、受講者の受講修了を認める役割を担う、技能検定員の資格取得を目指しています。より仕事の幅を広げて、成長していきたいですね。
脇岡 法人向けの「安全センター講習」で実績を積むと同時に、マネジメントにも携わりたい。今は講習担当は私一人なので、メンバーを増やし、組織として対応できるように、体制を作り上げていきます。

募集要項をご確認の上、ご応募ください。