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【訪問看護リハビリステーション対談】
高齢者の「自宅で暮らしたい」を叶えるエキスパートを一緒に目指しましょう

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PROFILE

ひまわり訪問看護リハビリステーション守山 大川 美和子(看護師/管理者)
ひまわり訪問看護リハビリステーション守山 吉田 友絵(作業療法士)

大東自動車グループが、名古屋市内の名東、守山、昭和の3つのエリアで運営している「ひまわり訪問看護リハビリステーション」。地域の高齢者や障がい者が、病院ではなく、住み慣れた場所で療養できるように、看護師や理学療法士、作業療法士・言語聴覚士が自宅を訪問。支援する役目を担う。「自宅で暮らしたい」という高齢者・障がい者の想いを叶えると同時に、病院に掛かる負荷を減らして医療体制の破綻を防ぐ、社会貢献度の高い仕事だ。今回は、『ひまわり訪問看護リハビリステーション守山』の看護師・管理者の大川美和子と作業療法士の吉田友絵による対談を企画。「自宅療養生活を支えるエキスパート」として働くことのやりがいを語り合ってもらった。

国による在宅医療推進でニーズが高まっています

──最初に、自己紹介を兼ねて、お二人の業務内容を教えてください。

大川 私は看護師として、自宅療養を必要としている利用者の方を対象に、訪問看護を行っています。例えば、主治医の先生が作成した訪問看護指示書に基づき、利用者の方の健康状態をチェックした上で、療養指導を行い、時には点滴注射や床ずれによる創傷処置など、看護師に認められた医療処置まで幅広く対応しています。
 
最近は、国が在宅医療を推進していることから、訪問看護の需要が高まってきています。そのため、私は現場への訪問の仕事に加え、新規の利用者の方との契約の手続きをしたり、利用者の方のご家族に訪問看護についての説明をしたりする機会が増えていますね。また、在宅療養に入る前、病院を退院する時のカンファレンスに携わることも。主治医の先生や看護師が利用者の方を囲むような形で話を進めるので、ガチガチに緊張してしまう方も多い。そこで私は、例えば、「自宅療養が始まったら、いっぱい外に出て散歩しましょうね」と声を掛けたりして、緊張を和らげ、笑顔になっていただくように努めています。
 
同時に、ステーションの管理者を兼任していて、今は13名のメンバーと一緒に、より良いステーションにするために頑張っているところです。
 
吉田 私は作業療法士です。利用者の方のご自宅へ伺い、例えばご自分でトイレに行ったり、お風呂に入ったりできる様にトレーニングをするなど、日常生活ができるようにサポートするのが仕事。また、福祉用具が必要な場合には、利用者の方に合った福祉用具を選定することもあります。
 
例えば、脊髄を損傷してしまい、車椅子生活を余儀なくされた50代の女性の方。最初は、介助してもらわなければベッドから車椅子に移乗することもできない状態でした。気持ちも落ち込んでいらして、「自分にはリハビリなんて無理」と。そこで、脊髄損傷からリハビリに成功した方のYouTube動画を、一緒にスマホで見ることから始めました。約1年間、そうして回復した人の姿を眺める中で、「私もやってみようかな」と言っていただけて。
 
それから2年程、リハビリを続けた結果、今では一人でベッドから車椅子に移乗できるようになったばかりか、車椅子でコンビニまで買い物に行けるようになりました。

──それは、サポートした側にとっても嬉しいことですよね! では続いて、それぞれ、『ひまわり訪問看護リハビリステーション』に入職するまでの経緯を聞かせて下さい。

大川 私の場合、叔母が看護師で、従妹も医療関係の仕事をしていて。特に高校時代に従妹から「看護師は人のために役立つ仕事だし、やりがいがあってキャリアが積める仕事」と聞いて、看護学校に進むことを決めました。卒業後は大学病院を皮切りに、介護施設などを経験。そして、前職でも訪問看護師の仕事に携わっていました。
 
そこで一緒に働いていた方が、先に『ひまわり訪問看護リハビリステーション』に転職していて。その方から「一緒に働きませんか」とお誘いを受けたのです。訪問看護師の経験が活かせる仕事でしたし、キャリアアップできる可能性があると思い、入職を決めました。
 
吉田 私も、一足先に『ひまわり訪問看護リハビリステーション』に転職していた、前職時代の同僚の誘いを受けて、入職しました。元々、中学生の頃から「医療もしくは福祉の仕事に就きたい」と思っていて、色々と調べて行く中で、作業療法士の仕事に興味を持ちました。高校卒業後は専門学校へ進んで資格を取り、卒業後は回復期のリハビリテーションを行っている病院に就職。そこで7年程、経験を積んだ後、同じ系列の病院に異動して通所リハビリを5年ほど担当し、その後は訪問リハビリの作業療法士として働いてきました。
 
でも、社歴が長くなってくると、現場業務よりマネジメントの仕事が増えてきてしまって。現場の仕事から外れたくなかったので、転職を考えるように。そのタイミングで、『ひまわり訪問看護リハビリステーション』からお誘いを受けたのです。決め手は、面接を担当していただいた大川さんが、とてもフランクに話して下さったこと。「きっと“働きやすい職場”に違いない」感じたことで、入職することにしました。

最期の瞬間に夫婦の絆を深める手伝いができた

──では続いて、入社後、一番、やりがいを感じた仕事のエピソードをシェアして下さい。

大川 それでは、奥様が医師から「余命はあとわずか」と告げられてしまった60代のご夫婦のことをお話しします。ご主人は当初、「妻の辛い姿を家で見届けることはできない」と仰って。でも、病院に入院してしまうと、残り少ない人生を、ご夫婦で一緒に過ごすことができません。そこで私は、家族で過ごす時間が大切だと伝え続けました。その甲斐あって、ご主人も自宅療養を決意。最期の瞬間まで、ご夫婦で過ごし、私も立ち会ってお看取りしました。
 
ご主人からは、「大川さんのお陰で、不安が和らいだ」と仰っていただけました。ご家族の死に当たって、不安やストレスを受けとめることは簡単なことではありません。そのような時、私達のような「自宅療養のエキスパート」が寄り添うことで、現実と向き合う勇気が生まれる。それにより、ご夫婦の絆を深めることができたので、大きなやりがいを感じましたね。
 
吉田 私からは、60代男性の方のケースを紹介させて下さい。私はその方に、車椅子生活になる前は、どのような日常生活を送っていらしたのか、ヒアリングしました。その方は“無計画な旅行”を好んでいて、思い立った時に、当てもなく旅に出て、そこで様々な思いがけないことに出会うのを楽しんでいらっしゃった。でも、今は、ご家族が旅行に連れて行ってくれるのだけれど、「予定通りの旅なので全く面白くない」と。ご家族に気を遣って、今まで口に出せなかったことを私に話せて、とても気が楽になったそうです。
 
ヒアリングによって“心のリハビリテーション”が行えた。実は、これは作業療法士の重要な役目なのです。「立つ」「座る」など、身体機能のリハビリテーションを行うのが理学療法士。一方、作業療法士の役目は、心のケアをして、「服を着る」「箸を持つ」などの日常生活のリハビリをお手伝いすること。旅行好きの利用者の方も、“無計画な旅行”をするという目標を持って、自分自身で日常の作業ができるように努力するようになってくれました。「作業療法士としての仕事ができた」と実感できましたね。

月の残業は5時間程度の働きやすい職場です!

──大きなやりがいを感じられる仕事なのですね。では次に、ステーションの労働環境や職場風土の特徴を教えて下さい。

吉田 ワークライフバランスが図りやすい職場だと思います。今はコロナの影響もあって、訪問先での仕事が終わると直接、帰宅しているので、残業はほとんどありません。月の残業時間は5時間程度です。
 
大川 職場の人間関係が良好だと感じています。「元気がない」と感じるメンバーを見掛けたら、私から「何かあったの?」と声を掛けるようにしていますし、悩みを一人で抱え込まないように、風通しの良い職場になるように心掛けています。

──お二人とも、医療や介護の分野での経験が豊富です。大東自動車グループという民間企業が運営していることについて、何かメリットは感じていますか。

吉田 病院に勤務していた時と比べて、特に違いを感じるのは、発言しやすいこと。病院は「決められたルールを守る」が大前提。自分から何か意見して変えていこうという発想自体がありませんでしたから。
 
大川 それは同感です。例えば、コロナの感染が広がった時、ステーション内での感染防止策として、私から大東自動車グループの加藤社長に「利用者の方の自宅訪問については、ステーションに立ち寄らず、直行直帰する」というルール変更を提案。すると加藤社長は、直ぐ理解してくれて、ルール変更を即決してくれました。

──最後に、それぞれの今後の目標を聞かせてください。

吉田 今でも初めて聞く疾患に出会って戸惑うことがあるので、もっと病理学や臨床医学などの知識を深めたいと思っています。そうすることで、利用者の方との信頼関係を築き、地域社会に対して貢献していきたいですね。
 
大川 私の叔母は現在91歳になりますが、長く看護師の仕事に就いていました。その叔母から、私は「看護師は、いくつになっても勉強が必要だ」と教えられてきました。その教えの通り、更に医療に関する知識を深め、1人でも多くの利用者の方の役に立ちたいと思っています。

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