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【国際人材派遣/メンバー対談】海外で活躍したいベトナム人と、ニッポンの製造現場を支える仕事です

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PROFILE

■ライフサポート 吉川 貴則(国際人材事業部 チームリーダー)
■ライフサポート リエン (国際人材事業部 コーディネーター)

日本の名古屋とベトナムのハノイにオフィスがあるライフサポートは、国内のメーカー向けにベトナム人エンジニアを派遣・紹介している。グローバルに視野を広げて社会の課題解決を志す、大東自動車グループが立ち上げた会社だ。今回は、同社で顧客企業向けの営業を担当する吉川貴則と、ベトナム人エンジニアのフォローを担当するリエンによる対談を企画。世界を舞台に活躍できるライフサポートの仕事のやりがいについて、2人に語り合ってもらった。

来日後の生活をフォローするのも仕事

──最初に、自己紹介を兼ねて、それぞれの現在の業務内容を教えて下さい。

吉川 国内のメーカー向けに、ベトナム人エンジニアを派遣・紹介するサービスの営業を担当しています。今、継続的にお取引のあるお客様は約20社。派遣と紹介の受注の割合は半々で、愛知県・岐阜県・三重県の東海3県が中心。しかし、これから更に製造現場の高齢化・人手不足は深刻になっていくのは確実なので、私達のサービスに対するニーズはどんどん増えると予想しています。ですから、今後はお客様が全国に広がっていくはず。今は、私自身が車を運転して、移動できる範囲で営業していますが、今後は飛行機での移動などが増えていくでしょうね。

また、ベトナムから日本にやって来る人財を派遣・紹介するサービスに携わっているため、ビザの申請や住む家の賃貸契約のフォローといった仕事も発生します。その点は、国内人財の派遣・紹介を手掛ける会社の営業担当とは違うかもしれません。先日は、「家賃が格安のアパートを借りたところ、水回りでトラブルが起きた」という相談があって。不動産会社との交渉に奔走しました。そういう時は「自分の仕事は何だっけ?」と思うことも(笑)。

でも、そうした努力の結果、エンジニアさんが気持ち良く働いてくれて、それによってお客様の満足度も高まる。ですから、しっかりフォローするようにしていますよ。

リエン 私の場合、吉川さんがアプローチしたお客様へ派遣・紹介するベトナム人エンジニアを集める仕事を担当しています。じっくり人財を探せる案件の場合、ライフサポートが提携しているベトナムの教育機関と連絡を取って、ふさわしいエンジニアを見つけ出して、案件とのマッチングを図ります。一方、急を要する案件の場合は、既に日本に来ていて、他の製造現場で働いているベトナム人エンジニア向けの求人メディアに情報を配信。転職を呼び掛けることもしていますね。

いずれにせよ、仕事を紹介する際には、ミスマッチが起こらないように、事前にしっかり説明することを大事にしています。例えば、残業時間について。今、日本では長時間労働に対する社会の目が厳しくなっていて、多くのメーカーが残業を少なくしようと努力しています。日本人のエンジニアであれば、たいていの場合、長時間労働を敬遠するので、それで良いのですが、ベトナム人エンジニアは違います。

ベトナム人が日本に活躍の場を求める最大の理由は、「稼ぎたい」から。むしろ、「沢山、残業したい!」と思う人が多いのです。ですから、残業時間については、お客様の工場で、実際にどれくらい残業が発生しているのかの実態を調べて、それを元に、正確な情報をベトナム人エンジニアに伝えるようにしています。「事前に聞いていたよりも残業が少なく、期待していた程稼げない」と、直ぐに退職して欲しくないですから。

ベトナム人の同胞の活躍を支えたくて入社

──国内の製造現場の実情と、ベトナム人エンジニアの求めるもの。両方に精通しなければできない、非常に専門的な仕事をしているのですね。お二人は、どのような経緯で、ライフサポートにジョインしたのでしょうか。キャリア・ヒストリーを聞かせて下さい。

吉川 前職は、子供向けのスポーツインストラクター。「誰かの役に立てる仕事を」という想いから選んだ仕事でしたが、思った以上に体力を消耗して。「長く続けられないのでは」と不安を感じて、転職を考えました。そこで、大東自動車グループの求人を見つけました。その時は、介護業界向けの外国人人財の派遣・紹介サービスの営業担当者の募集でしたね。

「誰かの役に立てる仕事」であり、「グローバルビジネス」「人材ビジネス」「介護業界」の3つの領域の専門知識が身につく。それが魅力で、入社を決めました。その後、エンジニアの派遣・紹介サービス部門へと異動になり、現在に至ります。営業先が介護施設から工場に変わりましたが、どちらの業界も人手不足。私達がお役に立てることは沢山あるので、やりがいは変わりませんね。

リエン 私はベトナム出身で、大学時代は日本に留学。日本語を身につけました。卒業後は帰国して、日本企業のベトナム拠点で、ベトナムの人財を日本企業に紹介する仕事に就いていました。コロナ禍が起きる前で、ベトナムの若者が日本で働くことが、ちょっとしたブームになっている時期。語学力を活かして、そのサポートをすることに、やりがいを感じていました。

でも、“ベトナム人を日本に送り出す”仕事をしている中で、“その後”のことが気になるようになって。勇んで日本へ旅立ったものの、慣れない生活・おぼつかない言葉に、苦労しているベトナム人が非常に多い。日本語ができ、人財ビジネスの経験がある私が日本でサポートすれば、よりベトナム人の活躍に貢献できるのではないか。そう考えて、「日本で働きたい!」と思うように。

その時に、知人の紹介で、大東自動車グループの加藤社長とお会いする機会があって。ライフサポートの事業内容は、私が考えていた役割を果たすのにぴったり。それに、加藤社長のお人柄に魅力を感じたこともあって、入社を決めました。

──「人の役に立ちたい」という想いが入社へと繋がった点では、共通していますね。では続いて、入社後、一番、やりがいを感じたエピソードをシェアして下さい。

吉川 では、「3ヶ月の間に5名のエンジニアを確保しなければならない」と焦っていらしたお客様のことをお話しします。お客様が求めていたのは、「理学や工学の知識があることを証明する“技術ビザ”を持っていること」「プログラミングができること」「日本語がある程度、できること」というエンジニア。3つの条件を全て満たす人財であれば、どこも欲しがる。中々、ハードルが高いご要望です。しかし、私達はベトナム現地の教育機関と提携しているので、条件を満たす人財にアプローチすることは可能です。

ここで私が重視したのは、「スキルがマッチするだけでなく、人柄の面でもマッチする人財をご紹介すること」でした。お客様の工場は、少数で運営しているので、コミュニケーションに難のある人財が定着するのは難しい。人財の募集を担当するリエンさんには「スキル条件を満たした上で、素直でコミュニケーション力の高い人」をリクエスト。結果として、お客様の条件を満たし、長続きしてくれるエンジニアをご紹介できました。お客様には、とても喜んでいただけましたね。

リエン では私は、他の人財会社を通して日本の製造現場で働いていた、ベトナム人エンジニアの方とのエピソードを紹介します。「契約内容と実態がひどく違っていて、ちっとも稼げない」という不満を抱えていて、ライフサポートに相談して来た方。「今度こそ、沢山、稼げる会社に入りたい。ライフサポートさんなら、きっとそういう職場を紹介してくれますよね」と。

でも、私は「入社当初の給料の高さよりも、社内コミュニケーションが取りやすく、成長を見守ってくる職場の方が良いですよ。結果的に、沢山、稼ぐことができるはずです」と、アドバイスしました。日本には人財をじっくり育てる会社が多い。そういう風土の中で、スキルを高めて、給与を段々と上げていくことができるからです。

結果、本人が希望していた給与額を満たしていませんでしたが、福利厚生が充実していて、日本語の学習環境がある企業を紹介。入社後、エンジニアの方からは「とても働きやすい環境。長く続けられそうだ」と連絡をもらいました。お客様の側も「とても活躍してくれている」と、ご満足いただけているので、大きなやりがいを感じましたね。

メンバーの意見が通りやすい職場です

──国内のメーカーとベトナム人のエンジニア、双方に満足してもらえる仕事なのですね。では次に、ライフサポートの職場風土について教えて下さい。

吉川 経営陣や上長と「距離が近い」と感じます。意見や提案を言いやすい環境だと思います。私自身、様々な提案をしていますが、却下されたことがありませんし、提案したその場で「やってみよう」と決定してくれることが多い。例えば、先日、名古屋で開催された『ものづくりワールド』に、「会社として出展したい」と提案。「製造現場を支える様々な機器やサービスを扱う会社が出展するので、私達もやるべきだ」と考えての提案でしたが、予算がかかるにも関わらず、直ぐにゴーサインが出ましたね。

リエン 人間関係がとても良い職場だと思います。例えば、誰か困っている人を見かけたら、声をかける習慣がある。実際、少し前に、私自身の待遇面のことで悩んでいたら、吉川さんが相談に乗って下さって。うまく上長に話を通して下さったお陰で、問題は直ぐに解消してもらえました。とても感謝していて、私も困っているメンバーに対しては、同じようにサポートしたいと思っています。

──働きやすそうな環境なのですね! 最後に、それぞれの今後の目標を聞かせて下さい。

吉川 現在、派遣と紹介を合わせて、ライフサポートに在籍している人財は65名。これを、100名にまで増やすのが直近の目標です。そのためには、営業体制を強化しなくてはいけない。2023年4月から営業リーダーに就任したので、これから入社していただける方を含め、営業メンバーのサポートに力を入れていくつもりです。

リエン 1人でも多くのベトナム人に、日本で活躍してもらうことが目標です。日本で働いているベトナム人の多くは、本国にいる家族へ仕送りしています。同じベトナム人として、その苦労がわかる。だからこそ、「そうした方々の支えになりたい」という強く想っています。

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