アパレルメーカーに勤務していました。メインの仕事は営業と生産管理です。大学を出てから30年近く、アパレル業界で働いてきたのですが、「会社を辞めて、これから長く続けられる仕事を探したい」と思いはじめて。しかし、50代になると転職しようとアプローチしても書類ではねられてしまいます。そんななか、中高年でもOKなタクシー業界に関心をもちました。クルマを運転することが嫌いではなかったことも大きかったですね。
正直にいうと、家が近いからです。マイカー通勤ができる距離だったので「ここがいいな」と。2019年9月に入社しました。じつのところ、タクシー業界のことをなにも知らずにワイエム交通に決めてしまったんです。日本交通グループであることを知ったのは、入社してからです(笑)。
うれしかったことは、これまでずっといいお客さんに恵まれていることです。はじめて乗務した日のことを、いまでもおぼえています。表参道でクルマを停めて休憩していたとき、女性のお客さまが「日交さんですよね。横浜までお願いします」と声をかけてくださいました。その方は、途中で「コンビニへ寄ってください」といわれ、私のためにコーヒーとお茶を買ってきてくださり、「がんばってください」といわれて。私の前職と同じアパレル業界の人だったので、車中ずっと、会話がはずみました。
さらにその日の夜、銀座を流していたら手が上がり「千葉の八千代台まで行ってください」。ビギナーズラックというか、あまりにでき過ぎだったので、「新人の心が折れないように」と会社が仕組んだヤラセではないかと疑いましたよ(笑)。ロングのお客さまを乗せるとやはりうれしいですね。
反対に、苦労したのは、道をまだおぼえきれていないことです。私が目的地へのルートがわからずにモタモタしていると、怒ってお降りになったお客さまもいらっしゃいましたね。申し訳なかったといまでも思います。
手取りで40万円ちょっとだと思います。年末年始の繁忙期でした。アパレル時代は役職手当がついていたので、いまよりもう少し収入がありました。大学生と高校生の子どもがいるので、「もっとがんばらないと」と思っています。コロナ禍が終息してお客さまが増えれば、売上はだいぶ上がると思います。そうなれば、前職時代の収入を超えるだろうと。
カッコいいドライバーでいたいと思います。どんな行先をいわれても、すぐにパッとルートがひらめいて、お客さまに提案できるドライバー。また、接客がちゃんとできて、お客さまに喜んでもらえるドライバーが目標です。「運転手さん助かったよ」という、うれしい言葉を、もっともっといただけるようになりたいと思います。
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