INTERVIEW
つくば住生活を知る

【TOPインタビュー】
カーボンニュートラル社会の実現は、茨城の住宅の窓リフォームから始まる

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PROFILE

前島 聡一(代表取締役社長)

「2050年までにカーボンニュートラルを実現する」。日本政府が掲げた、この野心的な目標の達成に、地方から貢献しようとしている企業がある。茨城県の住宅リフォーム会社、つくば住生活だ。窓の高断熱化を得意領域とする同社は、既存住宅の冷暖房に関わるエネルギー消費を劇的に下げ、温暖化ガスの削減に寄与することを使命としている。今回は、壮大なビジョンを、地域に密着した地道な活動を通して実現しようとする、つくば住生活代表の前島聡一を取材。社会や地域に貢献しようとする志について語ってもらった。

国の政策とインフレの進行が市場拡大を後押し

──つくば住生活は、一般住宅のリフォーム工事の中でも、「窓のリフォーム工事」を得意領域としていますね。最初に、この分野には、どのような将来性があるのか、解説をお願いします。

「これから大きく伸びていく」と断言できます。というのも、現在、政府が既存住宅の窓リフォームを強力に後押ししているからです。例えば、経済産業省と環境省が合わせて1,000億円という巨額の予算を投入。断熱性能の高い窓へリフォームする工事について、1戸当たり最大200万円を補助する「先進的窓リノベ事業」を推進しています。
 
こうした動きの背景には、日本政府が「2050年までにカーボンニュートラルを実現する」と、国際社会に向けて約束したことがあります。地球温暖化にストップを掛けるため、CO2の排出量を削減。「今から27年後には、大気中のCO2量の増加をゼロにする」という野心的な公約です。これを達成するカギになるのが、実は一般住宅の“窓”。というのも、湿気の多い日本では、従来、通気性の高い住宅が主流でした。しかし、外気の影響を遮断できていないため、エアコンが普及するようになると、冷房するにせよ暖房するにせよ、大きなエネルギーを費やすことに。そこで省エネのために、高断熱の住宅が求められるようになりました。
 
そして、住宅の断熱性能を高める上で最も重要なのが、窓の断熱化。室内の冷気・暖気のかなりの部分が、窓から外へ出ていきますから。窓の断熱化を進めることが、温暖化ガス排出を減らす切り札なのです。それを進めるために、新築の住宅であれば、「断熱性の高い窓でなければ建ててはいけない」といったルールを設けるのも可能。しかし、既存の住宅には適用できない。そこで政府が補助金を出すことで、既存住宅の「窓の高断熱化リフォーム」を促すことになったのです。

──なるほど。2050年までに、多くの既存住宅の窓リフォームが、国策として推進されるので、つくば住生活の事業も拡大していく見通しなのですね。

その通りです。しかも今、ウクライナ戦争などの影響で、エネルギー価格が高騰。多くの方が、冷暖房費を下げることに関心を持つようになりました。「補助金を使って安く窓をリフォームすることで、光熱費を下げられるのなら、やってみよう」と。この点も、私達の事業拡大の追い風になっていますね。

家の断熱性能への意識が高いエリアで事業展開

──「カーボンニュートラル社会の実現」と「家庭の生活支援」という、2つの大きな社会貢献に繋がる事業を展開しているのですね。そうしたビジョンを掲げつつ、事業を展開するエリアとして、茨城県の南部・西部地域に軸足を置いていますが、この地域の特徴を教えて下さい。

当社は石岡市に本社オフィスがあり、つくば市と筑西市にも拠点があります。いずれも、つくば山のふもと。元々は農耕地帯でしたが、高度成長期以降、都市化が進行した地域で、今、その住宅のリフォームが必要な時期を迎えている。当社事業のニーズが大きいエリアです。
 
それに加えて、特につくば市は、研究学園都市として発展してきたので、研究者や大学教授といった方々が多い。そのため、家の断熱性能についても、関心が高い傾向にあるエリア。私達が一般のお宅へ営業する時と違って、窓の断熱性について、数字で説明した方が喜ばれることもありますね(笑)。また、企業所属の研究者がつくばでの研究期間を終えたり、海外からの研究者や留学生が帰国したりして、家の住まい手が頻繁に変わるケースが多いのも、つくば市の大きな特徴。そのたびにリフォームの需要が発生するので、今後も市場ニーズは高いまま推移すると考えています。

工事スタッフでもコミュニケーション能力は必須

──地球温暖化を防ぐための事業を、市場ニーズが大きいエリアに根差して展開しているのですね。では次に、つくば住生活では、どのような人財が活躍しているのか教えて下さい。

当社には、「工事スタッフ」「営業スタッフ」「事務スタッフ」という3つの職種があります。1つ目の「工事スタッフ」というのは、窓のリフォーム工事を手掛ける、いわゆる“職人さん”。活躍しているのは、モノづくりへのこだわりがあり、コミュニケーション能力の高い方ですね。例えば、工業高校を卒業後に当社へ入社した30代の男性。施主さんや元請けの工務店さんに対して、「どの製品を使い、どう施工すれば窓の課題を解決できるのか」を熱心に提案している。そのため、工務店さんから「彼にお願いしたい」と“指名”される程、頼りにされています。
 
2つ目の「営業スタッフ」は、元請けになる工務店さんへの営業がメインになるので、「専門知識を身につけよう」という向学心の高い人が活躍しています。建築関係のプロを相手に営業できるだけの知識が必要な仕事ですから。特に、当社は住宅設備業界の大手、LIXILの販売パートナーとなっているので、営業担当者にはLIXILの「窓マイスター」という資格の取得を、会社としてサポートしています。実際、20代でも、資格取得者であれば、お客様からエキスパートとして認めてもらえるので、営業として十分に活躍できますよ。
 
3つ目の「事務スタッフ」は、工務店さんや施主さんからの「〇月〇日に、窓の△△製品を××の現場に届けて欲しい」といったリクエストを電話で受け付けて、手配するのがメインの仕事。スピーディーかつ正確に業務を遂行でき、明るく元気に話せる方が向いています。とはいえ、人見知りタイプで、新卒での入社時にはうまく話せなかったような方でも、1年程、業務を経験する内に、お客様から「しっかりしているね」と声を掛けていただけるくらい、成長してくれた女性も。「自分を変えたい」という意思があれば、活躍できる職種です。

若手に仕事を任せる風土があります

──若手が活躍できる風土があるのですね。そうした活躍を支えるために、前島さんが日頃から心掛けていることは何でしょう。

「仕事をやらされている感」をなくすことです。例えば、メンバーに何かやってもらいたいことがある時、「命令」ではなく、「打診」になるように、伝え方に注意しています。なぜ、それをやることが求められているのか、本人が考えて納得し、進んで引き受けてもらえるように。そうやって意欲的に取り組んでもらった方が成果に繋がりやすいですから。
 
実は、こうした経営方針を打ち出したのは、最近のこと。以前は、何事も私のトップダウンで決定するスタイルでした。しかし、コロナ禍で売上が大きくダウンした時、「このピンチを乗り越えるには、組織が一丸となって努力する必要がある」と。トップダウンを改め、メンバーに裁量権を持ってもらい、仕事を任せるスタイルに変えました。ですから、今は若手から「働きやすくなった」という声が出ていますね。

──他に、メンバーの働きやすさを向上させる取り組みがあれば、シェアして下さい。

福利厚生を充実させています。例えば2年に1度、社員旅行を実施。これまでにグアム、サイパン、香港、韓国、台湾などへ行きました。私自身もメンバーと一緒にレンタカーで観光地を巡るなど、コミュニケーションを深める場になっています。他には、メンバーが病気やケガを治療した時の費用を、労災でなくても会社が保障する保険に加入。今後も、メンバーの声を取り入れて、福利厚生を強化していくつもりです。

──海外旅行は楽しそうですね! 最後に、今後の成長戦略を聞かせて下さい。

窓だけではなく、外壁や天井も含めた、家全体の断熱性を高めるリフォーム工事を手掛けていきます。窓以外の高断熱化を得意としている会社とコラボして、断熱化することで得られる快適さを体感できるモデルルームを建てる計画を進めているところ。そうして、窓の断熱化に対する国の補助事業が終わっても、事業を伸ばしていける体制を構築していきます。

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