■右:まこと(2020年入社)
■左:りゅうえい(2016年入社)
セキュアが提供しているセキュリティソリューションは、株式会社メルカリやラクスル株式会社など、8,500社以上が導入している(2023年4月現在)。高度なAI(画像認識)技術を活用し、世界中のテック企業が持つハード・ソフトの最先端テクノロジーを掛け合わせて、顧客ニーズと世の中の流れを汲んだサービスを作っているのが強みだ。今回は、セキュアのサービスを支えている2名の開発エンジニアを取材。新卒でセキュアに入ったという共通項を持つ2名に、入社の経緯やエンジニアとしてのやりがいなどについて、ストレートに語りあってもらった。
りゅうえい 私は大学院まで進んで、機械学習や画像処理などを研究していました。ロボットを製作して動かすこともしていました。
セキュアが手掛けている領域と自分の専攻分野が重なっていたわけですが、就活では当初、「自動車業界に入ろうかな」と考えていました。
自動車産業が盛んな中部地方の出身だからというのもあります。
でも、セキュリティ業界に入った先輩から話を聞く機会があり、「2020年に東京でオリンピックが控えていたことも相まって、そういったシーンでもセキュリティ需要が高まるだろうし、今後ニーズが右肩上がりになるに違いない」と考えて進路を変更し、セキュリティ関連の会社を何社か受けました。
その中で、セキュアの選考中に面接してくれた方が「今、セキュアは海外の会社とコラボして、こんな計画を推進しようとしている。りゅうえいさんもよりよい計画になるように、アイデアを出してくれたら嬉しい」と言ってくれました!
他の多くの会社は、システム要件が決まっていて自分の意見をあまり出せず単純に指示に従う業務の方が多いのかなと感じたのに対して、セキュアは私のことを“仲間”として評価してくれました。
それが一番の決め手になって、入社を決めました。
まこと 私の場合、情報工学を専攻していて、数理最適化の研究室に所属していました。
もともと中学生の時、「自分が興味を持てて、ちゃんと学べるもので、業界的にこの先も伸びそうだと思える分野へ進学しよう」と考えて、情報技術科の高校へ進みました。
プログラミングの授業が凄く楽しくて、それで大学も同じ分野を選択した、という流れです。
就活では、エンジニアになろうと思ってSIerやWeb系などの企業を受けていたのですが、偶然の出会いでセキュアを知ることになりました。
友人に誘われて、そんなに興味のなかった営業職向けの就活イベントに参加したら、そこにセキュアが唯一IT系自社開発の会社として出展していたのです。
それで非常に興味を持って、ブースを見学したら、谷口社長とお話しすることができました。
事業ビジョンとか技術的な挑戦の構想などを語っていただき、「楽しそうだな」と思って、決めました。
りゅうえい ギャップというより、私が入社した2016年は色々なことが未整備の段階でした。
セキュアが開発部門をスタートさせてまだ1~2年くらいでしたので、自分たちで整備してきた感じですね。
技術系の新卒としては、私達の世代が第1号でしたので、職場のルールとかもどんどん自分たちで提案して、働きやすい環境を整えていきました。
例えば、入社してすぐ谷口社長と一緒の電車に乗り合わせたことがあって、「エンジニアもずっとスーツですかね」とお話ししました。
当時は、スーツ着用での出社が基本でしたから。
すると、社長が「いますぐ脱いでいいんじゃない」と返事があり驚きました。
そこから職種によってカジュアルな服装で出社してもいいことになりました(笑)。
まこと 今、カジュアルな服装で仕事ができるのはりゅうえいさんのおかげですね(笑)。
私の場合、ギャップを感じたのは入社前です。内定をいただいた夏からインターンとしてセキュアで働き始め、「自分がやって大丈夫なのか?」というくらい、会社に大きなインパクトを与えるプロジェクトに参加しました。さらに、その中でも大事な業務を任せてもらえました。
その時に、「凄く任せてくれる会社だな」という印象を強く感じましたね。
りゅうえい まことさんがあのプロジェクトに参加してくれて良かった。非常に助かりました。
まこと こちらこそ楽しいこと、やりたいことをやらせてもらえて、感謝しています。
その時の業務内容は「AI STORE LAB」という、レジレス無人決済店舗を実現するプロジェクトで、その店舗で商品を陳列する棚の部分を担当しました。お店を利用するお客様が、商品を取ったかどうかを判定するプログラムを作るのが主な仕事でした。
りゅうえい もちろん、重要なプロジェクトを誰にでも任せるわけではなくて、4月から正社員として働いてくれることが確実な人だから任せたのです。
そうした判断の前提として、セキュアには「チャレンジして欲しい」という文化があります。
谷口社長もよく「謝って済む話だったら、別に失敗してもいい」と言ってくれます。
大きいこととか、面白そうなことをやらないと、エンジニアはだんだん腐っていくし、モチベーションが上がっていないとパフォーマンスも出ない。
それならば、「とりあえずサンプル作っておいて」というような良くありがちなインターンではなく、より挑戦的な仕事を経験してもらいたかったわけです。
入社して1年、2年したときに、どのくらい伸びているのかというところが、非常に重要だと思います。
モチベーションがあって、自ら学びながら吸収していくエンジニアと、今の自分のレベルで「まあこのくらいスキルを持っていればいいかな」と思ってしまうエンジニアでは、前者の方が伸びると思います。
この意識の違いが、2年後には非常に大きな差になります。分からなければ、私を含めて誰かに聞けば良いですし、バンバン質問してほしいと思います。
りゅうえい はい、文系学部出身のエンジニアも在籍しています。大学に入ってからプログラミングに興味をもって独学からはじめたメンバーも多数在籍しており、みんな高いモチベーションで頑張っています。新人教育をする側としては文系とか理系とか、正直、あまり意識していないですね。
ただ文系出身で学生時代にプログラムに触れる機会が少なかったメンバーは、どうしても理系出身のメンバーと比べると、同じ情報から理解できる範囲が少なくなります。ですから、そんな時には「解っていることは何か」を明確にしてから「解っていないこと」を質問するように伝えています。
りゅうえい そうですね、入社2年目に温浴施設の混雑度を計測して表示できるシステムに携わった時のことなのですが、この時、初めて要件定義から仕様の最終決定まで、全てを担当しました。
無事にシステムがリリースされた後、実際に利用者さんのクチコミで「入館する前に混雑しているのが分かるのはありがたい」とのコメントを見ました。それを見た時は、本当に嬉しかったですね!
このプロジェクトにおいては、実際に運用する施設担当者さんの操作をシンプルにすることを、最も気にかけて推進しました。エンジニアにありがちなのは、高度な機能を付加しようとして、お客様がどう使ったらいいか分からない、複雑なシステムになってしまうパターンです。それは避けたかったので、混雑度だけにフォーカスした、誰にでも操作できるシンプルなものを意識しました。
まこと 私の場合、インターン時代に携わった「AI STORE LAB」について「あの店が話題になったことで、今までセキュアを知らなかった会社の方が興味を持ってくださり、コネクションができたよ」と、入社した後に耳にしたことです。
あのプロジェクトに携われたことは非常に有意義な経験でしたが、セキュアとしてお客様に提供するソリューションではないので、「会社に貢献できていないのではないか」という想いがありました。
でも、あの店がショールーム的に機能することで、「会社に大きな価値を提供できたのだな」と感じることができ、凄く嬉しかったですね。
まこと 私は入社1年目で新規プロジェクトに携わった時、先輩から「まず、自分が分かっていないことを認識した方がいいよ」という助言をいただきました。
「何か問題が起きた時は、自分が理解していないことがあるからだ」というのは考えてみれば当然なのですが、そこに気付くというのは自分が間違っているということを認めなければいけないので結構大変でした。
それを認めた上で、理解していない点を突き止めようとすれば、かなりの確率で問題は解決します。
これは今でも自分の行動原則にしています。
ただ、とにかく先輩方全員が忙しいはずなのに、「いつでも聞いていいよ」と言ってくれるんです。私が「質問させてください」と伝えると、業務の手を止めて、しっかり時間を取って説明してくれるのは、凄くありがたい環境で仕事させてもらっているなと感じますね。
りゅうえい 今後の目標としては、まだ新卒社員に対するサポートが足りないのを自覚しているので、よりスムーズに開発の作業に入ってもらう環境を作るということです。
現在は、自分ではほぼコードを書いていないので、他のエンジニアの皆さんがコードを書きやすい環境を作ることですね。
まこと 一人でシステムを作れるくらいのスキルを身に着けた上で、マネジメントできる立場になることが目標です。
そのためにも、まず、プレイヤーとして一人前のスキルを持って、それを土台にしてプロジェクトメンバーに指示できるようになりたいと考えています。まだ時間はかかるかもしれませんが。
りゅうえい そこは、やる気次第で、いくらでも短くできますよ!
募集要項をご確認の上、ご応募ください。