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【特別インタビュー】
「創業から今、そして未来へ」――セキュリティロード 齋藤会長に聞く、“会社と人生”の歩み

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プロフィール

齊藤 文治(会長)

齊藤会長に特別インタビュー――
創業に至るまでの想いや会社の歩み、そして現役を退いた今、どのように感じているかを語っていただきました。
ALSOKでの経験を経て、地域の交通インフラ整備に対応すべく、交通誘導に特化した新会社「セキュリティロード」を設立。現場での経験から生まれた「誠実・正確・強力・迅速」の社訓や、「ありがとうの心」「日々がさら」といった理念が紹介されています。
また、現場での事故や人材確保の苦労を乗り越えてきた軌跡、そして次世代へのメッセージとして「基盤を守りながら挑戦すること」「数字より中身を大切にすること」の重要性が語られています。

穏やかな今、会長の近況から

──会長は現在、現場の第一線からは退かれているとお聞きしています。最近のご様子や、日々どのようにお過ごしかぜひ教えてください。

会社の経営は今、息子である現社長にしっかりと任せています。私自身は日々の生活を自分のペースで楽しませてもらっています。
とはいえ、まったく関わっていないというわけではなくて、週に1~2回は会社に顔を出しています。
社員のみんなと少し話をしたり、現場の雰囲気を感じたりする時間は、私にとっても大切なひとときです。
それから、家庭での時間も増えましたね。
昔はどうしても仕事中心の毎日でしたから、今は家族とゆっくり食事をしたり、旅行の計画を立てたりとそんな時間がとても新鮮です。
「余生」と言うと少し大げさですが、これからの人生も前向きに、やりたいことをやりながら楽しんでいきたいと思っています。
仕事も人生も、どこかで“一区切り”は必要ですが、そこからまた“新しい時間”が始まるんだなと、今はそんな風に感じています。

「自然な流れ」から始まった警備の道

──会長が警備業界に進まれたきっかけについて、あらためてお聞かせください。

きっかけというほど明確なものは実はなくて、どちらかというと“自然な流れ”だったんです。
私の父が宮崎綜合警備という警備会社を立ち上げた人で、私は子どもの頃からその姿を見て育ちました。
制服姿で出かけていく父の背中を見ながら、いつしか「自分もいつかはこういう仕事をするんだろうな」と、漠然と思っていましたね。
大学卒業後は、東京にある綜合警備保障(ALSOK)の本社に入りました。
今で言えば“親の会社にすぐ戻るな”ということかもしれませんが(笑)、当時はまずは一人の社会人としてしっかり鍛えられることが大事だと思っていました。
現場にも出ましたし、警備の基本から営業まで、幅広く経験させてもらいました。
今振り返ると、あの数年間は本当に“修行”でしたが、今の私にとっては財産です。

結婚を機に宮崎へ戻り、父の会社に専務として入社しました。
入ってすぐに感じたのは、地域の交通インフラの整備がどんどん進んでいるということ。
道路工事や建設現場が増えていて、それに伴って「交通誘導警備」の需要が高まっていたんです。
ただ、当時の宮崎綜合警備では交通誘導には対応していませんでした。
そこで、「このニーズに応えなければいけない」と考え、交通誘導警備の専門部門を立ち上げたのが始まりです。
このときに、「もっと専門性を持たせたほうがいい」と強く感じるようになり、それが後のセキュリティロード設立につながっていくことになります。

セキュリティロード誕生の舞台裏

──会長が交通誘導警備に特化した新たな会社を設立された背景には、どのようなお考えがあったのでしょうか?

はい。当時、父の会社に交通誘導警備の部門を立ち上げて実際に運用を始めてみたのですが、すぐに気づいたんです。
「これは施設警備とはまったく別物だ」と。
交通誘導の現場はとにかくリスクが高い。
人や車の流れを直接コントロールするわけですから、わずかな判断ミスや遅れが大きな事故につながる可能性がある。
必要とされる知識や判断力、対応のスピード、すべてが専門的でシビアなんです。
それならば、いっそのこと新しい会社として独立させた方が、より集中して取り組めるし育てていけると考えました。
そこで設立したのが「セキュリティロード」です。

「誠実・正確・強力・迅速」――警備の本質

──セキュリティロードの社訓である「誠実・正確・強力・迅速」という言葉、理念「ありがとうの心」「日々がさら」に込められている想いをお聞かせいただけますか?

「誠実・正確・強力・迅速」この4つは、警備業に携わる者として常に意識してほしい基本姿勢です。
まず“誠実”であること。
これは、お客様や現場の方々、そして一緒に働く仲間に対して、常に真摯に向き合うという姿勢を意味します。
“正確”さは、事故を未然に防ぐために欠かせません。
一つの判断ミスが大きなトラブルにつながることもありますから、常に冷静に、確実に行動することが大切です。
“強力”という言葉には、困難な状況にも負けない「頼もしさ」や「粘り強さ」という意味を込めています。
現場では予期せぬことが起きることもありますが、それに対して踏ん張る力が必要です。
そして“迅速”な対応。これは、時間を争うような場面で特に求められます。
すぐに判断し、即座に動ける機敏さは、命を守ることにもつながります。

また、「ありがとうの気持ち」は、どんな仕事にも通じる基本だと思っています。
警備のような現場仕事では特に、一つひとつの業務が当たり前になりやすく、感謝の言葉が交わされる機会も少ないかもしれません。
だからこそ、相手に「ありがとう」と伝えること、そして心の中で感謝の気持ちを持ち続けることが大切なんです。
もちろん、忙しい毎日の中では忘れてしまうこともあります。
でも、ふとした瞬間に思い出してくれたら、それだけで十分だと思っています。
それが少しずつ習慣になっていけば、やがて言葉や態度に自然と表れてくるはずです。
「日々がさら」という言葉には、“昨日と同じような一日でも、毎日を新しい気持ちで迎えてほしい”という想いを込めています。
どんなに経験を積んでも、初心を忘れず、今日という一日を大切にしてもらいたい。
それが結果として、自分自身の成長や、会社の活力にもつながっていくのではないかと考えています。

現場に立って得たもの、忘れられない経験

──経営を続けてこられた中では、やはりさまざまなご苦労もあったかと思います。中でも特に印象に残っている出来事があれば、お聞かせいただけますか。

もちろん、経営にはいろいろな苦労がつきものですが、中でも一番心に残っているのは、警備隊員が交通誘導中に事故で命を落としてしまったことです。
原因は相手方の過失だったのですが、それでも「もっと自分にできることがあったのではないか」と、後悔する気持ちは今でも消えません。
会社としてどう安全管理を徹底していくか責任の重さを痛感しましたし、その経験は今でも「安全第一」という方針の根底にある大きな原動力になっています。
また、社長という立場を明かさずに、あえて現場に入って一隊員として働いたことも何度かあります。
暑い日も寒い日もありますし、決して楽な仕事ではありませんが、やっぱり現場が好きだったんですね。
何より、「今日の隊員さん、よかったよ」とお客様に声をかけてもらえると、本当に嬉しいんです。
その言葉だけで、「この仕事をやっていてよかった」と思える。
営業も現場も、役職に関係なくすべてがつながっている――そう感じながら、私はずっと“一緒に走ってきた”という実感があります。

今、そしてこれからのセキュリティロード

──今後の警備業界の動向について、どのようにお考えでしょうか?また、セキュリティロードのスタッフにメッセージはありますか?

インフラの老朽化は間違いなく進んでおり、それに伴い交通誘導の需要も当面は続いていくと感じています。
道路や橋の補修、再整備の現場には常に警備が必要ですからね。
ただ、業界全体を見渡すと競争が非常に激しくなっており、今後の需要の予測は以前に比べて難しい部分もあります。
だからこそ、変化に柔軟に対応しながら、先を見据えて経営していくことが大切だと思います。

現在、会社を支えている皆さんに伝えたいのは、「売上」や「数字」といった結果ももちろん重要ですが、それ以上に“会社の中身”をしっかりと大切にしてほしいということです。
働きやすい環境づくりや、チームの質の向上、そして社員同士の信頼関係。こうした目に見えにくい部分こそが、会社の本当の価値を支えています。
数字だけ追い求めるのではなく、ひとりひとりが自分の役割を理解し、協力し合うことで、持続的な成長が実現できると信じています。

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