齊藤 由香(経営企画室 統括マネージャー)
◆入社年:1999年
◆出身:福井県
「老舗のせんべい屋だと思って求人に応募される方が多いんですが、タキダエンタープライズはせんべい屋ではありません」。意外なセリフの主は、経営企画室で人事を担当している齊藤由香だ。本拠地の福井をはじめ各地で獲れたエビ・イカ・タコ・カニなどの海鮮物を、“越前海鮮倶楽部”のブランド名で世界中の人々に、おいしく食べてもらう。そのための加工食品を企画し、販売手法を考案し、実際に販売する。タキダエンタープライズは、そんな「海鮮加工食品の企画・販売ベンチャー企業」だというのが、「せんべい屋ではない」という発言の真意だ。今回は齊藤に、ベンチャー企業ならではの人事制度や活躍できる人材像などについて、解説してもらった。
当社は「せんべい屋さん」ではありません!
タキダエンタープライズは、水産加工品を企画・販売している会社。せんべい屋ではないんです。業務でいえば、販売業と企画業が半分ずつです。よく、「老舗のせんべい屋さん」と誤解して求人に応募される方がいらっしゃるんです。確かに、福井本店では、表にせんべいの看板が出ていて、「越前甘エビ」と、どーんと書かれていますから、そういう誤解が生じるのもムリからぬところではあるんですが(笑)。採用面接では、その誤解を正していただき、会社のあり方や業務内容を正確に理解していただいたうえで、それでも応募の意思があるかどうかを確認することに取り組んでいます。
タキダエンタープライズの業務内容が、一般的な「老舗のせんべい屋さん」と異なる点は、大きく2つあります。ひとつは、企画の面。つねに新しい商品や既存商品の改善を手がけ続けています。主力ブランドである越前海鮮倶楽部の商品コンセプトは、「海のものを、丸ごと、そのまま」――。素材をそのまま使う、という部分に、大きなこだわりがあります。素材のうま味を最大限に引き出す。この追求に終わりはありません。さまざまなアプローチを試み、素材のよさやうま味をそのまま引き出すための研究を、なんども繰り返したうえで、工場に製造を依頼するんです。
私は人事担当であると同時に、商品企画にかかわることもあります。社内では、新商品の試作品ができあがったら、販売前に必ず社員全員で試食をします。そして、ひとりでも「まずい」という人がいたら、商品化しないのがルール。ひとりでも多くの人に海鮮のおいしさを届けるのが私たちのミッション。万人に愛される商品でなければ、出す意味がないからです。素材のおいしさを引き出すという目的にかなっているならば、比較的自由に商品企画を練ることができます。洋菓子からヒントを得て商品化されたものも。自由な発想力が求められるのは、「老舗のせんべい屋さん」ではない、ベンチャー企業ならでは。
また、私たちの商品は、素材の安定確保が難しい。「今年はイカが不漁で…」なんていうことが、ざらにあります。そんなときに「イカが獲れないから、代わりにエビを使おう」なんて、融通をきかせて対応できるのも、ベンチャー企業ならではだと思います。
お客さまがお店に2時間滞在してもOK
もうひとつ、タキダエンタープライズが「老舗のせんべい屋さん」と異なる点は、販売の面です。お客さまに「売り込む」のではなく、お客さまに寄りそった接客をめざしています。そこで重点を置いているのが、試食販売です。買っていただかなくてもいいから、まずは味わっていただきたい――。せんべいを配布できる場所では、配布させていただき、実際にお客さまに味見をしてもらいます。
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試食の際には、もち帰りではなく、必ず立ちどまって召し上がっていただきます。すると、そこで店内にご滞在いただける時間が生じる。当初は、購入意欲がないお客さまが大半。でも、時間をかけて、じっくりお客さまのニーズを聞き出して、商品の使い方をご提案していきます。お知り合いへの贈り物として、晩酌のおつまみとして、お子さまのおやつとして──。それぞれに適した商品をオススメできるよう、気を配っています。福井本店でいえば、お客さまひとりが店内にご滞在される時間は、平均10~15分。ブランド力のある菓子店であれば、こんなに長くお店に滞在されてしまうと、「回転率が悪くなる」と考えるかもしれません。でも、私たちの接客では、これは成功なんです。
長い人だと、2時間も店内にいらっしゃることもあります。それだけじっくり時間をかけてコミュニケーションできれば、最適な商品をご提案できます。この点は、一般的な菓子店の売り方と大きく異なるところ。それに、「店内でゆっくりしてかまわない」雰囲気を出すことで、リピートのお客さまになっていただけることもありますから。
チャレンジ精神旺盛な人が活躍
タキダエンタープライズでは、「誰かに喜んでもらうことがうれしい」と思える人なら、活躍できると思います。たとえば、「父の日・母の日には、毎年必ずプレゼントを贈っている」とか、「友だちの誕生日には、なにかサプライズを用意するのが好きだ」とか。誰かを喜ばせるために企画することができる人ですね。それから、ベンチャー企業ですから、チャレンジ精神旺盛な人。「私の仕事の範囲はここからここまで。それ以外はやりません」という志向の方は、向いていないかもしれません。
実例として、新卒で入社して、今年で入社6年目を迎える女性社員のケースを紹介しましょう。彼女は現在、すでに営業本部長です。もともとは、営業の受発注処理業務のために入社してもらい、2年ほど実務に就いてもらっていました。ところが、営業スタッフが急に辞めてしまったため、誰かにそちらへ回ってもらわなければならない状況に。そのとき、彼女は「やってみます」と。やれるかどうか、わからなかったはずです。でも、「イヤだ」とは、絶対にいわなかった。挑戦することをおそれない姿勢で、立ち向かったんです。その姿勢が社内からも社外からも評価され、高い営業成績をあげてくれました。まだ29歳ですが、経営陣に近いところまでステップアップしています。
企画や販売の業務がまったく異なるからか、同業他社からの転職者はほぼいません。ただ、中途入社組は、なんらかのカタチで接客に携わっていた人が多いです。接客が好きで、お客さまと会話をするのが好き。「なるべく現場でお客さまと接していたい」というタイプの人間が多いです。そういう人は、どんどん活躍し、ポジションを上げていってくれていますね。「私をおぼえていてほしい」という思いで、お客さまと向かいあっていますから。その結果、お客さまから「あの人から買いたい」というご指名をいただくようになっていきます。いま、複数の店舗を統括するエリア長が3名いて、みんな店頭に立てば、お客さまからのご指名をいただける“接客のプロ”です。
意見やアイデアが求められる環境
「ウキウキワクワクを世界中に届ける」。これが、タキダエンタープライズの経営ビジョンです。お客さまにウキウキワクワクを届けるためには、社員が豊かで自由な発想ができなくてはいけない。ですから、「これはダメ」「あれは禁止」ということを会社として、いわないのが経営方針です。自発的に挑戦したい人にとっては、成長する機会がたくさんあると思います。また、ベンチャー企業ですから、上司や社長との距離が近く、つねに意見やアイデアが求められる環境です。社員の声は、すぐに上に届いて反映されるので、「一緒に会社をつくっている」という感覚をもって仕事に取り組めます。
社員のモチベーションを高く保つためMBO、つまり目標管理制度を導入しています。年4回、社員全員について、本人・直属の上長・役員・そして人事担当の私の4人で、MBOの進ちょくの確認であったりキャリアについての相談であったり、今後の会社の方向性の伝達であったり、ざっくばらんに話す場をもうけています。教育・指導面では、ブラザー・シスター制度を採用。業務だけでなく、業務外の指導・ケアも含め、マンツーマンで取り組んでいます。
「自分の可能性に挑戦したい」「安定するのではなく変化し続けたい」という方には、ぜひタキダエンタープライズの仲間になってほしいと思っています。また、今後は地元・福井を中心に、北陸に重点を置いて、地元に還元・貢献する活動も強化したいと思っているので、そこに興味がある方ともお会いしたいですね。さらに、2018年からは、「海」に着目した取り組みを始めました。タキダエンタープライズにとって海は、海鮮という素材が得られる貴重な場所。一方で、海をめぐる環境の変化から、原料確保が厳しくなっていて、素材の安定供給が今後の課題になっています。タキダエンタープライズの源ともいえる海。それを守っていく活動についても、興味をもっていただける方がいたら、ぜひお声がけいただきたいですね。
誰かを喜ばせるために企画することが好きな方、チャレンジ精神旺盛な方にはたくさんのチャンスが巡ってくる会社です。
「自分の可能性に挑戦したい」「安定するのではなく変化し続けたい」という方は、ご応募お待ちしてます!
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