S・D (PM事業部 課長)
入社年:2018年
出身:東京都/工学院八王子専門学校
趣味:サッカー観戦、子供と遊ぶ
商業用の物件だけをあつかう異色の不動産ベンチャー、イデアル。ビルオーナーの要請を受けて、集客力のある店舗を探し、ビルへ入居してもらうのが仕事だ。ビルオーナーたちに安定した賃貸収入を提供するうえで不可欠なのが、イデアルが提供しているプロパティマネジメントのサービス。電気や水道など設備のメンテナンスや、お店と近隣住民とのトラブル対応などを行っている。そのエキスパートとして活躍する男に、この仕事のやりがいや、活躍できる人財像などを、本人の体験談をもとに語ってもらった。
「君がそういうんなら、必要な工事なんだろう? かまわないからやってくれ」。あるビルオーナーさんに、250万円かかる設備の更新工事を提案したときのこと。新たなテナントさんに入居してもらうためにはどうしても必要な工事でしたが、それまで、そのビルでは大きくても5万円程度のメンテナンス工事しか発生していなかった。それがいきなり百万円単位。「本当に必要なのか」「もっとコストを下げられる方法はないのか」など、厳しく問われるのではないかと、ちょっと身がまえていたところもあったんです。
それが、ビルオーナーさんは、とくに詳細な説明を求めることなく、ふたつ返事でOKしてくださいました。日ごろから、私がオーナーさんのためにフットワーク軽く動き、ビルの賃貸経営がうまくいくようにサポートしてきた、その実績をかってくれたんです。私という人間を信頼して、250万円の出費をご快諾いただけた。「この仕事をやっていてよかった」と実感できた瞬間です。
このように、テナントさんが使用するビルの設備のメンテナンスをはじめ、家賃がとどこおりなくオーナーさんに支払われるようにする管理、テナントさんと近隣の住民の方とのトラブルへの対応などが、私が携わっている仕事。テナントさんに「気持ちよく借りてもらえるビル」にして、オーナーさんに安定した賃貸収入を保証する業務です。もう少しかっこよくいうと、「オーナーさんに代わって、ビルの不動産価値を最大限にまで高める業務」でしょうか。
イデアルのプロパティマネジメント事業部は、2018年にスタート。現在のところ、専任は私ひとり。イデアルが管理している物件、約300棟について、ほかの事業部のメンバーの協力を得ながら、マネジメント業務を遂行しています。今後、イデアルの企業成長にともなって、さらに管理物件は増える見込み。それに対応できる仲間を募集しています。
私自身は、プロパティマネジメント業務のエキスパートであるという自負があります。前職はおもに一般向け賃貸物件をあつかう不動産仲介会社。そこに11年間、勤務しました。20代半ばで新規店舗2店舗の立ち上げを任され、30歳になってからPMの部署に異動をしました。
そこで、アパートの大家さんから委託を受け、修繕工事やリフォーム工事を実施する業務を手がけました。それによって、大家さんから信頼を獲得。賃貸物件の仲介をおまかせいただけた。また、リフォームによって入居者の満足度があがり、入居契約更新率も上がって店舗の売上拡大に貢献でき、とてもやりがいを感じていました。
そのころ、縁あってイデアル社長の濱と会う機会がありました。濱は「イデアルは急成長していて、扱う物件が増えているけど、アフターサービスができていない。プロパティマネジメントまで手を広げたい」と。商業用不動産の世界は未知でしたが、それだけに「新しいことをやれそうだ!」と感じました。とはいえ、当時、子どもが生まれたばかり。転職には慎重にならざるを得ない。それで奥さんに相談したところ「給料と休日が増えるのなら転職していいよ」って(笑)。その面ではイデアルは大丈夫そうだったので、入社を決めました。
私が入社し、プロパティマネジメント事業をスタートさせた1年目は、工事の協力会社さんのネットワークづくりに注力しました。そのおかげで、さまざまな得意分野をもつパートナーさんと関係をつくれたので、専門性の幅が広いというか、「いろんなことに対応できる」のがイデアルの強みになったと思っています。
基本的に、オーナーさんから「こんな設備工事をしたいのだが…」と依頼を受けたとき、「できません」はいわないようにしています。ネットワークを駆使して解決する。たとえば、オーナーさん個人の住居としても使用していた3階建てのビルで、「1階を店舗に貸してもいい」という案件がありました。ところが1階には、オーナーさんがいままで使っていたトイレとお風呂がある。店舗に貸すと、オーナーさん自身が使う水回り設備がなくなってしまう。
そこで、オーナーさんの寝室がある3階に、トイレとお風呂をつくるリフォーム工事を実施しました。イデアルには、店舗の内装を手がける工事会社のパートナーはたくさんいる。でも、一般住宅のお風呂を施工する会社とはつながりがありません。そこで私の前職時代につきあいがあった会社さんに連絡をとり、協力してもらったんです。おかげでオーナーさんの生活の便は変わらず、1階を貸し出すことができ、オーナーさんにとても喜んでいただけました。
プロパティマネジメントの仕事は、対象が一般住宅でも商業用不動産でも大きな違いはありません。ただ、テナントさんになにか損害があったとき、「生活が不便になった」よりも、「営業が止まってしまった」のほうが、おおごとであるケースが多い。トラブルにならないように、あるいはなったとしても、大きな問題になるのを防ぐことが重要になってきます。
そのために必要なことは、とにかく現場へ出向くこと。私自身、毎月必ず、20棟~30棟の物件を見て回っています。なにか問題が起きたとき、とにかく現場へ出向くことが大事です。たとえば「漏水が起きている!」とか「近隣住民から店舗へクレームが来た!」とか、第一報が入ると「これはおおごとだ」と不安になってしまいますよね。最悪の事態に発展するのを想像してしまうから。でも、現場へ出向き、原因を探り、たとえば「漏水箇所の特定と修理を水道工事の専門家に依頼する」というふうに、エキスパートの協力をあおげば、解決しない問題なんて、ほとんどあり得ないんです。
そういった現場での経験を積めば、どんな問題が起きても「解決できる、大丈夫」という自信がつく。私自身が落ち着いて対応していれば、オーナーさん・テナントさんをはじめ、関係者のみなさんも信頼してくださり、話を聞いてもらえる。より解決に向けて、ことがスムーズに運びます。
プロパティマネジメントの仕事に向いているのは、「電気に詳しい」とか「水回りに詳しい」とか、専門性があることではないと思います。むしろ専門分野のわくをこえて、なにごとにも興味をもち、フットワーク軽く、現場へ行ける人だと思います。実際の工事の仕事はパートナーさんにおまかせするので、私たちは広く浅く知識をもっていればいいわけです。
いまは営業を通してオーナーさんの抱える問題が私のところにもちこまれることがほとんど。事業部の仲間が増えれば、直接、私たちのところにオーナーさんから相談がもちこまれる体制にできる。そのほうがたくさんの事例を解決でき、たくさんの知見をたくわえられる。それによって、同じような悩みをもっていらっしゃるオーナーさんに、こちらから解決策を提案するなど、ビジネスチャンスをつくりだすこともできるようになる。事業部として売上をどんどん立てていきたいと思っています。
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