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【代表取締役社長インタビュー】上場を経て「第二創業期」へ。イシンが目指す「桁がえ」の成長と、事業家が創発される生態系の全貌

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PROFILE

西中 大史(代表取締役社長)
■ 入社年:2015年(中途) 
■ 出身地:千葉県印西市 
■ 出身大学/前職:早稲田大学/三井住友銀行 
■ 趣味特技:バスケットボール

2011年に早稲田大学社会科学部を卒業後、三井住友銀行入行。2015年にイシンの米国法人にあたる Ishin USA, Inc. の創業メンバーとして、シリコンバレーにて新規事業開発を経験。スタンフォード大学客員研究員、イシン株式会社の取締役を経て、2025年に代表取締役社長に就任(現職)。
※所属部署・部署名・肩書・仕事内容などは取材当時のものです。

シリコンバレーの最前線で「イノベーションの真髄」に触れてきた西中は、帰国後、上場という節目を迎えたイシンの次なる舵取りを任される。そんな彼が掲げるのは「桁がえ」というタグライン。それは業績の拡大だけではなく、社会への影響力、そして社員一人ひとりが生み出す付加価値、そして、働く人のキャリアそのもの。あらゆる価値の「桁」を変えていく、という覚悟の宣言だ。第二創業期を率いるリーダーが目指す、新たなエコシステム(生態系)の輪郭に迫る――。

目指すのは「桁がえ」の社会的価値。第二創業期の幕開け

イシンは2024年、東証グロース市場への上場を果たしました。ただ、私たちにとって上場はゴールではありません。あくまで一つの通過点です。私は現在を、イシンの「第二創業期」だと捉えています。

このフェーズで掲げた中期経営テーマが、「桁がえ」です。これまでの延長線上にある成長ではなく、非連続な飛躍を組織全体で目指したい。そんな想いを込めました。これは単に売上や利益、時価総額といった数字のことだけではありません。私たちが顧客に提供する価値の質感、社会に与える影響力、そして何より、その「桁がえ」を志向して働く社員一人ひとりのキャリアの「桁」を変えていきたい。その願いが、この言葉には込められています。

その実現に向け、現在は三つの柱を軸にしています。一つ目は、メディアPR、公民共創、グローバルイノベーションという主力事業群のさらなる進化。二つ目は、次の柱となる新規事業の創出。三つ目は、M&Aによる非連続なグループの拡大です。そして、それらを支える経営基盤の強化。いま、全社員がこの挑戦のどこかに関わっています。そのプロセス自体が、キャリアを大きく変える機会になる。私はそう確信しています。

「事業家」を育てるのではない。自然と「創発」される環境をつくる

イシンの根底には「事業家創発」という社是があります。ここで言う事業家とは、事業を通じて社会の進化に貢献する存在のことです。
私たちは、事業家は“育てるもの”ではないと考えています。
教育や制度だけで一方的につくられるものではなく、個人の内側から湧き上がる動機と、主体的な行動の積み重ねによって、自然と立ち上がってくるものだと思うのです。
だからこそ私たちは、社員一人ひとりの意思や才能を尊重しながら、適切な挑戦の場を用意する。それらが相互に作用し合い、自然と強い事業家が生まれている。そんな「事業家創発」が起きるエコシステムでありたいと考えています。

もちろん、全員が事業家を目指す必要はありません。シリコンバレーでも、事業を牽引する人がいれば、それを多面的に支えるプロフェッショナルがいる。多様な役割が重なり合い、前に進んでいくこと自体が、強いエコシステムをつくるのだと思います。
大切なのは、志向の違いではなく、価値観への共感です。イシンの考え方に共鳴してくれる人であれば、必ず輝ける場所がある。それが、私たちの強みです。

「何をやるか」より「誰がやるか」。人の可能性を信じ抜く人事ポリシー

私たちは、「物心両面の豊かさを実現する」という人事ポリシーに掲げています。
仕事における成長実感ややりがいだけでなく、成果や挑戦に対して正当に報いること。心身の健やかさを保ちながら、経済的な豊かさも追求する。その両立にこだわっています。

そのため、私を含むマネジメント陣は、全社員のキャリアについて徹底的に議論します。「この人には、次にどんな挑戦の場がふさわしいか」。一人ひとりの顔を思い浮かべながら、膝を突き合わせて話すのです。
新しい事業を興す際も、「何をやるか」以上に「誰がやるか」を大切にしています。年次や肩書きは関係ありません。強い意志があれば、組織として全力で支える。

部署を越えた異動や、子会社役員への抜擢が大胆に行われてきた背景には、そんな文化があります。
これは、先人たちから受け継がれてきた、イシンの誇るべきDNAだと思っています。

上場後の今こそ、「グロースベンチャーマインド」を

上場に向けた準備期間の3年間、私たちの組織は「確実性」や「リスク管理」を優先すべきフェーズにありました。それは上場企業として果たすべき当然の責務である一方、ベンチャーらしい爆発力が抑えられていた側面も否定できません。

だからこそ今、私は「グロースベンチャーマインド」を取り戻したい。上場企業としての規律を持ちながら、ベンチャーの胆力を失わない。その両立こそが、次の成長をつくると考えています。

どんなに効率化が進んでも、「人間臭さ」だけは譲れない

AIの進化は、働き方そのものを大きく変えようとしています。私はAIを「脳の拡張」だと捉えています。仮説を磨き、意思決定の精度を引き上げてくれる存在です。テクノロジーというレバレッジを効かせ、イシンを新しい姿へと進化させていく。

一方で、どれほどAIが進化し、世界が効率化されていったとしても、私が絶対に手放したくないものがあります。それは、イシンが大切にしてきた「人間臭い営み」です。
半期に一度の表彰式で、苦労を共にした上司と部下が、涙を流しながら抱き合う。目標を達成した瞬間の喜びを、仲間と本気で分かち合う。そうした、心が震える体験こそが、働くことの本質的な喜びだと私は信じています。

上場企業としての規律を保つことと、ベンチャーとしてリスクを取って挑み続けること。これらは決して矛盾するものではありません。相反する要素を高い次元で統合し、新しい価値を生み出していく。その「正解のない問い」に向き合い続けるプロセスを、私は最高に面白いと感じています。

あなたの「選択」を、自らの手で「正解」にしてほしい

人生は、一度きりです。だからこそ、誰かが用意した正解ではなく、自分が納得できる選択をしてほしいと思っています。
もし今、あなたが自身のキャリアにおいて選択に迷っているとしたら、それは自分の人生に対して誠実に向き合っている証拠です。その迷い自体が、とても尊いものです。

大切なのは、どの道を選ぶかよりも、選んだ道を自分の手で「正解」にしていく覚悟を持つことではないでしょうか。
私自身、不安の中で一歩を踏み出し、シリコンバレーで事業に挑戦しました。
そこで、仕事人生の師と呼べる上司に出会い、かけがえのない仲間と経験を得られたことは、今の私の原点です。
イシンは、あなたのその意志を真正面から受け止め、機会を与え続ける場所であることをお約束します。

共に悩み、共に汗をかき、自らの手で結果を掴みにいく。そんな熱く、愛おしい時間を、このイシンというエコシステムで共に過ごせることを、心から楽しみに待っています。

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