春見 佳佑：執行役員 兼 メディアPR事業部 事業部長
事業内容を教えてください。
メディアPR事業では、主に成長ベンチャー企業向けにブランディング及び採用支援を行っています。
具体的には、大きく3つのドメインで事業展開をしています。
１つ目は、各種メディアサービスです。当事業では複数のメディアを運営しており、その中でも主力メディアは、創業のきっかけとなったベンチャー業界メディアの『ベンチャー通信』（https://v-tsushin.jp/）です。
メディアを通じてベンチャー企業のブランディング・マーケティング支援にお役立ていただいています。
２つ目は、ベンチャー企業経営者のコミュニティ作りとして、イベントサービスを提供しています。成長ベンチャー企業の経営者を中心に集めた「ベストベンチャー100カンファレンス」（https://best100.v-tsushin.jp/conference/）を毎年開催していて、主に成長企業に対してマーケティングをしたい企業がスポンサー協賛し、イベントでの自社ソリューションのプレゼンや参加者及び経営者とのマッチング機会の提供、といったサービスを提供しています。
３つ目は、長年のメディア運営実績をもとに、企業の採用オウンドメディア（自社の採用ホームページ等）を制作・運用するクラウドサービス「HIKOMA CLOUD」（https://hikoma-cloud.jp/）です。
企業の採用ページ制作に特化したCMS（※Contents Management Systemの略称。）を提供し、自社サイトを通じた採用活動の支援しています。CMSの提供の他にも、コンテンツ制作の支援やカスタマーサクセスチームの伴走のもと、サイト改善や求人広告の運用サポートを行っております。
立ち上げの経緯を教えてください。
創業者でもある明石会長が大学在学中に現在のベンチャー通信にあたるベンチャー業界に特化したメディア『フロンティア』という雑誌を1999年に創刊したことに始まります。
そこから長年、ベンチャー企業のブランディング支援をする中でより様々な成長支援をしたいという思いの元、これから成長が期待される100社を紹介する「ベストベンチャー100」であったり、「注目の西日本ベンチャー100」、「人財力」等の新しいメディアを次々に立ち上げてきました。
また近年では、成長企業を支援する中で昨今の採用市場の変動からニーズをキャッチアップし、企業の採用オウンドメディアを制作・運用支援するクラウドサービス「HIKOMA CLOUD」を立ち上げました。長らく経営者やメディアの運営をしてきた実績を活かすことで生まれた新しい価値やサービスだと思っています。
事業の強みは何ですか？
事業の強みとして繰り返しになりますが、やはり20年以上、ベンチャー企業に特化したメディアを運営してきた実績だと考えています。当社ではまだ、今以上にベンチャー企業が世間的に注目されていない1999年から、一貫してベンチャー企業を支援してきました。
当時、設立間もない「株式会社サイバーエージェント様（※1）」や「株式会社ディー・エヌ・エー様（※2）」等も、『ベンチャー通信』でご紹介させて頂いており、他メディアにはない実績と歴史があると考えています。
特に近年、クチコミやSNSなどで風評被害につながるケースが増加し、企業が正しい情報をステークホルダー（利害関係者）にわかりやすく伝達する必要性が高まっていると実感しています。
成長ベンチャー企業の経営者は「自社の魅力を言語化できていない」「理念やビジョンが社内に浸透していない」「採用力を強化したい」「自社をブランディングしたい」といったさまざまな課題を抱えており、一方で例えば求職者からは「想いやビジョンに共感する企業で働きたい」「成長しているベンチャー企業を知りたい」といった課題や、従業員からは「自社のビジョンや方向性が分からない」といった課題を抱えています。
メディアPR事業ではそういった課題に対して、長年の実績を活かしたメディアの記事広告やCMSの提供という強みを通じて、顧客がステークホルダーに対して自社の魅力やビジョンを発信することを支援しています。最近では特に採用需要の旺盛な成長企業を中心に導入が進んでいます。
※1：ベンチャー通信 7号（2003年発刊）：https://v-tsushin.jp/backnumber/vol7/
※2：ベンチャー通信 3号（2001年発刊）：https://v-tsushin.jp/backnumber/vol3/
今後のビジョンを教えてください。
今後は、よりベンチャー企業・業界を包括的に支援出来るようなサービスやプラットフォーム、ソリューション提供を目指しています。現在は、メディアを通してのブランディング支援が中心ですが、今後は、「HIKOMA CLOUD」を中心とした採用プラットフォームの提供や支援を始め、ベンチャー企業をサポートしている企業に対しても、優良なベンチャー企業との出会いのきっかけを創るイベント等の開催といったソリューション提供など、単にベンチャー企業のサポートに留まらない、ベンチャー業界全体がより発展していく支援をしていきます。
