代表取締役社長
谷口 辰成
「AI×セキュリティで新しい価値を創る」をビジョンに、顔認証などの入退室管理や、防犯・監視カメラシステムに、AI(画像認識)技術を掛け合わせた付加価値の高いソリューションを提供している、セキュア。常に時代のニーズに合った新機軸に挑戦し続け、現在はオフィス入室時の顔認証システムに、測温機能やマスク着用の判定機能や、入室者数が“密”に達していないか判断する機能などを加えた「コロナ対策プラン」などをラインナップしている。最先端テクノロジーを用いてセキュリティ分野の未踏領域を切り拓くセキュアでは、どんな人材が活躍しているのか。代表取締役社長の谷口辰成に解説してもらった。
(◆コンテンツカテゴリー:エンジニア志望者向け◆)
最先端テクノロジーを駆使して、セキュリティの分野にイノベーションを起こす企業です。そもそもセキュリティというものは、古来より「生命と財産を守る」というのが定義。セキュアの場合は、企業のお客様に対して、従業員の生命を脅かすような危険から守り、企業の財産を守るソリューションを提供してきました。例えば、高精度の画像認識技術と、その画像データを解析するAI技術を使った顔認証システムで、オフィスへの侵入者を防ぐソリューションがセキュアの主力商品になっています。
今、コロナによる脅威が高まっている中、この顔認証システムに改良を加えました。オフィスに入室しようとする従業員がシステムの画面を覗くと、通常の認証だけでなく、「平熱かどうか」「マスクを着けているかどうか」「オフィス内の人数が“密”状態に達していないか」も自動的に判定します。従業員にコロナウィルスが広まるのを防ぐことができるので、非常にご好評いただき、多くのお客様に導入していただいています。もっとも、今後は「企業の外部からの脅威」を防ぐだけでなく、「企業の内部にある脅威」を防ぐソリューションが必要になってくるので、その開発に取り組んでいるところです。
例えば、従業員が自社の信用を損なう行為をしてしまう、といったことです。
2008年くらいからSNSが広まり、“バイトテロ”などという事件も起きるようになってしまった。以前は「ウチには取られるようなモノはないから、セキュリティ対策は不要」と言っていた商店街の蕎麦屋さんのような、中小企業でも、そんな事件が起きてしまえば、大変なことになってしまう。全ての企業にセキュリティ対策が必要な時代なのです。
セキュアはこの課題に対して、例えば「従業員の行動パターンなどのデータから、AIがメンタル面の変調を見つけ出すシステム」といったソリューションを提供することが考えられます。遅刻や欠勤が増える、業務遂行スピードが落ちる、アクセス権限はあるけれど業務上の必要性以上に特定のエリアを訪れている──。そうした兆候をAIが分析し、アラートを発信。その従業員に対して、マネージャーが面談の機会を設けるといった施策を講じ、問題が起きるのを未然に防ぐことができるわけです。
その通りです。特に最近はテレワークが普及し、上司と部下がほとんど顔を合わせないことも。そうなると、社員のメンタルヘルスへのケアが不十分になりがちになるケースも多い。その部分に関しても、AIを使ってフォローすることができれば良いと考えています。
さらに未来の話をすれば、スマートビルディングとかスマートシティと言われる分野に、セキュアのセキュリティ技術を応用することも考えられます。例えばスマートシティへの応用で言えば、街の中にある監視カメラの映像などのデータをAIが解析して、「〇〇エリアでテロが起きる危険がある」といったことを予測。そのエリアを重点的に警戒することで、事件を未然に防ぎ、「犯罪のない街」を実現することも、夢物語ではないと思っています。
最先端のテクノロジーを“実装”する力を磨き続けてきたことが大きいですね。例えば「今の画像認識技術なら、ここまで見える」とか「AIを使えば、こんなことができる」といった話がメディアにあふれていますが、「可能である」ということと、「実際に稼働させ、最初の目的通りに運用し続ける」ということは、全く違います。
分かりやすい例を挙げれば、監視カメラを150台入れている商業施設があるとします。1台につき、1コマ当たり2メガとか5メガとかのサイズの画像データを管理側に流す。これが1秒間に30コマ。それをモニタリング用、レコーディング用、AI解析用と3つ流したら、物凄く膨大なデータ量になるわけです。しかも、流すデータは前のコマとの「差分」、つまり前と何か違っている部分だけ。大きな動きがあれば大きなデータになりますし、動きがなければ小さなデータになるという具合に、波がある。
これを安定的に運用し、AIで滞りなく処理するためには、様々な細かい調整をしていかなければならないわけです。セキュアは、画像認識とAIというコア技術を確立しているのに加えて、こうした現場ごとの事情に合わせて調整する“実装”の部分に強みがあります。
はい。例えば、オフィスの入退室を顔認証で管理するシステム。画像認識のテクノロジーは、光の影響を強く受けるのです。日の光が入る所に設置していると、太陽の動きの影響を受けますし、日が当たらない所にあると影になって精度が落ちてしまう。そのため、背景の光を考慮して認証の精度を上げる設計をしなくてはいけない。セキュアのエンジニア達は、ITだけではなく、広い領域のテクノロジーもしっかりと押さえてくれています。それらの知見や対応できる技術力が、私たちの大きな強みになっていると思いますね。
2つあります。1つは、「海外に行こう!」ということ。今はコロナの影響で減ってしまいましたが、エンジニアの皆さんには、海外に行くことを奨励しています。最新テクノロジーの展示会に行くこともありますし、優れたプロダクトを作っている海外企業へ行って、日本で使わせてもらう交渉をしてもらうことも。テクノロジーに触れるだけでなく、それを生み出した会社・チーム・人に触れてインスパイアされることで、エンジニア自身の成長につながるはずですから。
これまでにアメリカ、ヨーロッパ、アジアなど、エンジニアが世界各地の企業を訪問し、最先端のプロダクトを導入してきました。セキュアは「新型の自動車を作るのに、車輪の再発明は必要ない」というのが基本方針。コア技術は自分達で開発しますが、その周辺のハードウェアやソフトウェアについては、汎用品で良いプロダクトがあれば、それを積極的に導入。実装するまでのスピードを上げ、コストを下げることで、お客様にとって採用しやすいソリューションになっているのです。
「失敗してもいいから、とにかく実行しよう!」ということです。セキュアはテクノロジーの“実装”に強みがあると言いましたが、それは試行錯誤の積み重ねで磨いていったもの。挑戦して問題にぶつかり、それを解決することを何度も繰り返したからこそ、今の高度な技術にたどり着いたのです。
当然のことですが、何か間違ってしまって、お客様のセキュリティに穴を開けるわけにはいかない。でも、そこで臆病になってしまい、挑戦しなかったら、いつまで経っても技術的な改善ができず、お客様の期待に応えられません。致命的なことが起きないようにリスクヘッジしつつも、思い切って踏み込み、チャレンジしていくことが大切だと伝えています。失敗したから駄目だとレッテルを貼るとか、減点方式の評価はしません。挑戦した上での失敗については寛容な企業文化が根付いていると思います。
私自身が挑戦と失敗を繰り返して成長してきたからです。失敗すると冷や汗をかくし、逃げたくなるし、言い訳もしたくなる。でも、それでは何の解決にもならない。いったん自分が未熟だということを受け入れて、そこから自分自身をビルドアップしていくしかない。人は皆、プライドがあるから「俺は間違っていない」などと言いがちですが、そこで「これは自分の責任だったな」と受け止められた方が、成長の機会があると思っています。
セキュアのソリューションは、1つのテクノロジーだけを追求して成り立つものではない。1人で全部カバーできる能力を持っているエンジニアはいませんから、チームを組成して、お互いの得意領域を持ち寄ってソリューションを作り上げていくのです。向上心のある人たちに集まってもらい、テクノロジーとかノウハウをお互いに学び合い、教え合うことで、チームの能力をフルに発揮して、最高のソリューションを作り上げていくことを目指しています。
セキュアは、「新しいことを、どんどんやって行こう!」という会社です。画像認識もAIも、テクノロジーはまだまだ発展途上。新しいことに挑戦できる余地はいくらでもあります。そして、セキュリティ領域のテクノロジーによって解決できる社会課題も数多くある。「新しいものをこの手で生み出したい」「世の中に大きな影響を与える仕事をしたい」というエンジニアの方には、物凄く楽しい環境を提供できると思います。ぜひ、応募していただけたらと思います。
(◆コンテンツカテゴリー:エンジニア志望者向け◆)
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