山ほどある顧客データ、どう活かしていいかわからへん……
ー うち、顧客データは山ほどあるんやけど……正直どう活かしたらええのかわからへんねん。
今回ご相談いただいたのは、数店舗のガソリンスタンドを展開する4代目社長さん
相談内容 ◤ 顧客データの活用方法がわからない ◢
笑顔がチャーミングで、いつも元気いっぱい。私の中では“歩くビリケンさん”(怒られますね…笑)。
現場にも頻繁に顔を出される、「現場に強いタイプ」 のお人柄です。
でも、その分 IT には 超 がつくほど弱い!(笑)
ー ほんまにこの手の話、苦手でね……
と腕を組んでおられた姿が、なんともかわいらしかったです。
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技術より、まず会社を理解してくれた
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◆ ガソリンスタンドは“データの宝庫”なのに……
スタンドって、実はデータがめちゃくちゃ集まる業態なんです。
例えば.....
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給油履歴、会員カード情報、車検・洗車・オイル交換の履歴、来店頻度、車種・ナンバー・地域属性、店舗ごとの売れ筋、POSデータ、キャンペーン反応など
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ー 給油履歴も、車検の案内も、来店頻度も……全部データはあるんです。でも、どう活かしたらいいのかサッパリなんですよ。わかる……!
私も昔は「データって何者?」って思ってたので、その気持ちすごく理解できます。
でも、ここからが本題。
クライアント社長との打ち合わせの後日、いつものようにコーヒー片手に社長(以下 本田)のデスクへ。
「例のガソリンスタンドの社長さん、どうだったんですか?」と聞いてみたところ、本田が笑いながらこう言ったんです。
ー トーコ!クライアント社長は“データの使い方のイメージ”がなかっただけやねん。宝はめっちゃ持ってたんよそこから聞いた話が、めちゃくちゃ面白かったんです!
見えてきたのは " よくある2つの落とし穴 "
☑︎ 落とし穴1:データが“点”で存在していて、線でつながっていない
・給油履歴はシステムA
・車検案内はシステムB
・洗車履歴は紙
・来店頻度はスタッフの記憶
と、、、バラッバラ状態。
ー 点のままやと、どれだけデータあっても“ただの数字の羅列”なんよそれをクライアント社長に伝えたところ、「うわ……まさにそれや……!」と反応が返ってきた様でした。
☑︎ 落とし穴2:“見る文化”が根付いていない
忙しい業態なので《今日も後回し》《見る余裕がない》《感覚で動いてしまう》。
これ、スタンドだけの話じゃなくて中小企業あるあるなんですよね。
ー 経験に頼るのは悪くない。でもこれでは“ 再現性 ”が作れない状態これ、いつも深い…。
そこで本田が提案をした3つのステップをご紹介します
▼ ステップ1:まず、データを“一か所”にまとめる
まずはバラバラのデータを
ひとつの画面で見えるようにする。
ー 「何をどう使うか」はその次でいいそう本田が伝えると、クライアント社長は目をまんまるにして「え、そんな簡単なことからでええんか?」…と拍子抜けしていたそうです。
▼ ステップ2:次に“売上につながる人”を可視化する
どういうことかというと....
◆―――――――
・車検が近い人
・来店頻度が落ちた人
・オイル交換だけ来る人
・一度離れたら戻ってこない人
・スタンドをまたいで使う人
―――――――◆
これが見えると、『今、誰にアプローチすれば売上が伸びるか』が一瞬でわかる画面になるんです!!
「営業がめっちゃ楽になるやん……」とクライアント社長は、ボソッと言われたそうです(笑)
▼ ステップ3:最後に“現場が絶対に使える”操作にする
これが本田の真骨頂!
◆―――――――
・ボタンは最小限
・専門用語なし
・直感で押せる画面
・操作はスマホでもOK
・入力項目は必要最小限
・見てもらう画面は“1〜2つだけ”に絞る
―――――――◆
ー いつも言ってるけど、システムが人に寄り添わな意味ない。色々入れるのは最初はご法度!この提案には、クライアント社長も納得の表情だったそうです。(トーコはこの状況目に浮かびます笑)
最後にクライアント社長が言った
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難しいもんやと思い込んでたけど……こんなシンプルでええんやなぁ▼△▼△▼△▼△▼
シンプルな言葉なんだけど深い。システム開発はこうあるべきなんです!
“
使えるイメージ ” がついた瞬間って、みんな表情が変わるんです。この瞬間を見れるのが開発の魅力だと思っています。
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❁今日のまとめ❁
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データは、集めただけでは宝にならない。使って初めて “ 利益を生む資産 ” になる。\
クライアント社長のお話を聞いて改めて思いました。
「難しそう」「自分には無理」そんなイメージが邪魔しているだけで、データって本当はもっとシンプルに扱えて、現場の味方にだってなってくれる。
必要なのは、“
ちょっとした整理 ”と“
ちょっとした見方のコツ ”だけ。
「なんや、これならできそうやなぁ」と笑ったあの瞬間、データが数字から “道具” に変わった気がしました。
データの本当の価値って、きっとこういうところにあるんだと思います◡̈
/// 同じように悩む方の少しでも何かのヒントになれば.... ///