社長、今日も語ります
トーコの取材ノート

〇〇に強い会社ですって、どうやって証明するの?

〜自社の強みを活かすための4つのステップ〜
トーコの取材ノート社長、今日も語ります
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こんにちは。バックオフィスで働くトーコです。
風邪を引きかけては引かない。という謎のループに入って3回目。
結果健康ということで(笑)そして今日もまたコラムをしたためています✎....


✦ Column written by Re/CTO✦ 2025/12/12

自社の強みって……

ー うちはモノづくりには自信あるんやけどね……『御社は何に強いんですか?』って聞かれると、急に言葉が出てこんのよ。


今回ご相談いただいたのは、製造業を営む社長さん


長く取引しているお客様も多く、「腕には自信がある」とおっしゃいます。
でも、ある日ふと気づいたそうです。

_/_/_/_/_/_/
自社の強み”をちゃんと説明してくれって言われたら、うちの社員誰も説明できひんのちゃうかな?
_/_/_/_/_/_/

そこから社内で

ー うちの強みって何やと思う?

と聞いてみたところ...
会議室は、思っていた以上に シーン…… と静まり返ったそうです。

相談内容 ◤ 自社の強みをうまく言えない ◢

クライアント社長は、BtoBの部品を作っている製造業を営んでおられます。代替わりして数年、会社として次のステージに上がりたいタイミングでした。

・長年付き合いのあるお客様はいる
・リピートもあるし、価格勝負だけをしているつもりはない
・「品質」と「対応力」には自信がある

でも、" それをどう 言葉 にしたらいいのか、全然わからん "と、営業用の資料づくりで完全に行き詰まってしまったそうです。
クライアント社長はまず社内で、ベテラン社員・営業担当・若手メンバーに「うちの強みって何?」と聞きました。

返ってきた答えは、こんな感じでした。

・昔からの付き合いが多いことですかね
・品質には気をつけてます
・納期にはちゃんと間に合わせてます!

どれもまちがってはいない。
でも、“どこの製造業も言ってそうな言葉” ばかり....

そこで、「これは社内だけでやってても前に進まへんな……」と感じられたタイミングで、ご紹介を通じて弊社(株式会社システムデバイステクノロジー/レンタルCTO)にご相談をいただきました。

☆★☆☆★☆☆★
システム開発はコードじゃなく、“現場の言葉”から始まる
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☆★☆☆★☆☆★

◆ 「提案力です!」だけでは通用しない時代

この話しを社長(以下 本田)から聞いたとき、最初に出てきたのがこの言葉でした。

ー 今は『提案力です!』だけやと、ほんまに通用しない時代やと思うよ

「どこが強いんですか?」と聞かれたときに

====
・提案力です
・対応力です
・安心をご提供しています
・お客様から信頼されています
====

こういうフワッとした言葉だけだと、相手の頭の中には 何も映像が浮かばないんですよね。
むしろ「あ、具体的に言える実績がないのかな?」と、逆に信頼を下げてしまうこともあります。

じゃあ、今求められているのは何かというと...
本田いわくポイントはこの3つ。

今、求められている「強みの証拠」はこの3つ

① 成果や効果を“数字”で語る


・不良率がどれぐらいか
・リードタイムをどこまで短縮したのか
・クレーム率がどれくらい減ったのか
・リピート率や継続年数はどうか

完璧な数字じゃなくていいんです!
「こういう指標で見たら、うち、ここは自信あります」 という数字がひとつあるだけで、説得力がグッと変わります。





② 顧客の声・第三者のレビュー

自分で「自社はすごいです!」と言うよりも

・お客様のコメント
・評価・表彰歴
・一緒に仕事をしたパートナーの声

といった、第三者の言葉のほうがずっと強いです。「うちのことを、他の人の口からどう表現してもらえるか?」ここに、強みのヒントがたくさん隠れています。





③ ビジュアルで伝わる“見える化”

文字だけで伝わらないときは

・Before / After の図
・工程のイメージ図
・実績のグラフ
・写真付きの事例紹介

など、「見た瞬間にわかる何か」 があると、一気に伝わりやすくなります。

ー 強みは、“見える化してこそ”伝わる。

これは、本田がよく言っている言葉です。






◤じゃあ実際、どうやって言語化していったのか?◢


ここからは、いつものようにトーコの“社長インタビュー”です。

「クライアントの強みって、どうやって一緒に見つけていったんですか?」と聞くと

ー 最初にやったのは、「強みを考える」のではなく「過去のエピソードを思い出す」ことから始めたんだよ

と思いもよらない回答が返ってきましたヽ(; ゚д゚)ノ !!

本田が行った4つのステップをご紹介します

▼ ステップ1:とにかく“うまくいった話”をしゃべってもらう


・お客様に喜ばれた案件
・他社から切り替えてもらった理由
・無茶な納期をなんとかしたこと
・クレームから関係が良くなった事例

など、とにかく「印象に残っている案件ベスト5」を社長と主要メンバーに話してもらったそうです。
このときに大切なのは「うちの強みは何ですか?」ではなく「どんな場面で、一番役に立てたと思いますか?」と聞くこと。
そこから出てきたエピソードを、クライアント社長と一緒に一つずつ整理していくと

◆―――――――
・他社が断った難易度の高い加工をやり切った
・小ロット・短納期にも柔軟に対応している
・設計段階から一緒に考えることで、トラブルを未然に防いでいる
―――――――◆

など、“ らしさ ”がだんだん見えてきたそうです。



▼ ステップ2:エピソードを「数字」と「お客様の声」に変換する

出てきたエピソードを、そのまま並べるだけだと“ いい話集 ”で終わってしまいます。そこで本田は

ー この話を“ 数字 ”か“ 他人の言葉 ”で表現するとしたら、どうなりますか?

と、あえて問いかけていったそうです。
例えば...

◆―――――――
・『他社が断った加工ができた』→ 実は年間○件以上、難易度の高い相談が来ている
・『トラブルを未然に防いでいる』→ 納品後の不具合率が同業平均より○%低い
・『対応が早いと言われる』→ 初回レスポンスは基本○時間以内
―――――――◆

など、完璧なデータじゃなくてもうちはこのラインにこだわってます と言える数字を一緒に探していきました。
同時に、お客様へのヒアリングや、過去メール・アンケート・面談メモなどから「お客様の生の声」を拾っていきました。



▼ ステップ3:一枚の“強みシート”にまとめる

最後に、それらを A4一枚の“ 強みシート に整理。

◆―――――――
・左側に「エピソード」
・真ん中に「数字・実績」
・右側に「お客様の声・コメント」
―――――――◆

という形で「◯◯に強い会社です」という一文を、「その裏にあるストーリーと証拠」ごと見せられるようにしたそうです。この一枚ができたことでクライアント社長はもちろん、営業担当や若手メンバーも

ー うちは◯◯に強いんです。その理由は…

と、自信をもって話せるようになったとのことでした。





▼ クライアント社長が一番うれしかった“変化”

このプロジェクトがひと段落したあと、クライアント社長がぽつりとこんなことを話してくれたそうです。

▼△▼△▼△▼△▼
一番良かったんはな
“ 社員が自分の会社を誇らしそうに話すようになったこと ” やねん

▼△▼△▼△▼△▼

強みを言葉と形にすることは、ただ営業資料をカッコよくするためじゃなくて

・社員一人ひとりが「うちの会社はこれができる」と自覚する
・その自覚が仕事への姿勢や発言にじわじわ表れてくる

そんな “内側の変化” を生むきっかけにもなるんだと、私はこの話を聞いて感じました。
ちょっとウルってきたことは内緒ですΣ(,,ºΔº,,*)


❁相談したい方はお気軽にLINEからどうぞ❁

❁今日のまとめ❁



強みは “ 見える化してこそ ”伝わる
そして “ 見える化されてこそ ”社内にも浸透する



「うちは提案力があります」「安心・信頼が強みです」こうした言葉は、決してウソというわけではないはずです。
でも、それだけでは“誰の頭にも映像が浮かばない” 時代になってきています。

だからこそ
  1. エピソードを思い出す
  2. 数字とお客様の声に変換する
  3. 一枚の“強みシート”にまとめる

という流れは、どんな会社さんでも少しずつ始められることだと思います。
このコラムが、「うちでも、ちょっとやってみようかな」と思うきっかけになれば、バックオフィスの片隅からこっそりガッツポーズしておきます◡̈


/// 同じように悩む方の少しでも何かのヒントになれば.... ///
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