”モノづくり、製造業に携わっている皆さん
簡単なWebサイトやアプリの製作には
もうコーディングが不要な時代だとご存知でしょうか??”
今回の記事は、モノづくり・製造業に携わる方向けに、
私が最近知ったソフトウェア畑のトレンドや新しく生まれた価値観を紹介していくものとなっております。
それでは早速みていきましょう。
簡単なWebサイトやアプリの製作であれば、
“ノーコード”や“ローコード”を用いることで超効率的な開発ができる!!
とのことです。
簡単にいうとプログラミングすることなくWebサイトやアプリ開発をする手法になります。
コーディングが不要という英語である “No cording” を略した言葉となります。
あまり具体的ななイメージを抱きにくいと思いますが、あらかじめ用意されたブロックをドラッグ&ドロップで組み立ていくというようなイメージでOKです。
かなり直感的に操作できるので、1からコーディングを行って作り上げるよりも早く・比較的簡単に開発ができるようになります。
つまり、プログラミング言語を用いてコーディングを行う必要のあるWebサービス開発ですが、ノーコードにおいてはコード記述の必要がありません。
このため、非ソフトウェアエンジニアである人でも、Webサービス開発が可能になり、開発工数や開発コストの低減が期待できます。数ヶ月かかっていたWebサイトやアプリは数日〜数週間で完成できる可能性も十分にあります。また簡単なものであれば1時間ほどで完成します。
メリットはこれだけじゃありません。
サービスの検証リスクの低減や、サービスの修正・改善を簡単に行うことができます。サービス開発や運営には、低コストかつスピードが求められるうえに、逐一細かな修正や改善を行っていく必要があります。
これらを実現できるだけの機能やサービスを多くのノーコードツールでは提供しています。
また、セキュリティ面でもノーコードツールは優秀です。個人やスタートアップ・中小企業にとって自前でセキュリティ対策をするより、ツール側が多額の投資をして用意されたサーバーを利用する方が高いセキュリティレベルを達成することができます。
このように、ノーコードはその操作性や機動力、安全性でここ数年の間によく知られるようになりました。
ただ、一口にノーコードといってもその用途や機能によって幾つかの種類に分けることができます。
以下にそのカテゴリーを並べてみました。
① Webサイト開発
Webサイトの開発で大人気であるノーコードツールWebflowは、世界の190ヶ国以上で使用されており、これまでに41万以上のサイトが生み出されています。
EC機能を実装する場合は後述するShopifyに軍配が上がりますが、EC機能を搭載せずブログやメディア機能を実装する場合はWebflowがより優れていると言えます。
またWebflowの他に、おすすめなツールとしては国産ツールでコスパの良いStudioがあります。ノーコードを始めたばかりの人には慣れるためのツールとしておすすめできます。
(* 国産ツールは英語の特に苦手な方であればおすすめです)
② スマートフォン・ネイティブアプリ開発
iOSやAndroidのアプリをノーコードで開発できるツールとしては、Adaloが大変人気です。GUIを配置することで、ネイティブアプリを構築することができます。
特に、スマートフォン向けのアプリを作るツールとして優れています。また、国産ツールとして幅広いデザインを実現できるヤプリもスマートフォン向けアプリのスピード開発ができるため人気があります
③ データベース構築
Webデータベースの構築は、従来専門知識をもったエンジニアしか行うことができませんでしたが、ノーコードツールはそれすらも可能にします。
さまざまな場所で管理していた情報を一つにまとめることができる特徴のあるデータベース構築ツールの代表格としては、NotionやAirtableの2つが挙げられます。Notionは、タスク管理やスケジュール管理を1つで担うことができるツールで、Airtableは、ExcelやGoogleのスプレッドシートのようなデータベースを簡単に構築することが可能です。
④ ECサイト開発
Webサイトで商品を購入することができるECサイトの開発を行うノーコードツールとしては、Shopifyが最有力です。
機能が豊富であることからかなりの知名度を誇っています。
Shopifyに実装されているサービスとしては、カート・決済機能、会員登録、お気に入り、定期宅配サービスのサブスクリプションまで多岐に渡ります。
⑤ その他:ツール連携, 音声アプリこれらの他にも、
多様なツールやアプリを繋いで連携させることができるノーコードツールとしてIntegromat、音声によってアプリを制御するノーコードツールとしてVoiceflowが挙げられます。
Integromatでは、例えばあるツールのお問い合わせフォームへの入力がされると、Googleスプレッドシートへ自動的に反映させるといった簡単なことから、さらに複雑な業務を自動化、効率化することもできるみたいです。
Voiceflowでは、例えばGoogle Assistant向けの音声アプリやAlexaのような開発ができるツールで、音声により入力された情報を処理した上でどのような音声を返すかといったものを実装できます。
ここまででノーコードが主流になった場合、コーディングをするエンジニアは仕事を奪われ人口減少が起こるのではないかと予想された方もいらっしゃるかもしれません。
私もnocodeについて知っていく中で何度かそのように考えましたが、決してそのようなことはないようです。
理由は以下の2点が考えられます
・ノーコードサービスの開発をそもそもエンジニアが行っていること
→ノーコード自体、エンジニアがブログやアプリによく用いられるテンプレートを視覚的に扱えるようにコーディングしたものですので、ノーコードの技術的進歩や発展には不可欠な存在だと言えます。
・ノーコードで賄える機能にも限界がある
→ノーコード利用者がその場で閃いた新しい機能は、往々としてノーコードのテンプレートで対応できない場合が多くあります。フルコーディングであれば対応できる可能性は高くなりますが、ノーコードとしてパッケージ化されたブロックは簡単には改造することができません。複雑な要件を達成するには引き続きエンジニアによるコーディングは必須だと言えます。
このように、ノーコードとエンジニアは補完関係にあると考えることができます。
直感的な操作性を強みとして、非エンジニアには簡単なサービス開発を担ってもらう。
一方で、優秀な人材不足が嘆かれているエンジニアはこれまでの簡単なコーディングまで担う負担が経験されるため、より重要な開発に集中することができる。
このような、分担をすることで人材やコストといったリソースを適材適所に配分することを可能にすると考えます。アイデアを形にする障壁を低くすることだけでなく、ノーコードは業務の効率化にも大きく貢献する優秀なツールなのではないでしょうか。
いかがでしたでしょうか、
今回の記事は、モノづくり・製造業に携わる方向けに、私が最近知ったソフトウェア畑のトレンドや新しく生まれた価値観を紹介して参りました。
ノーコードは、直感的な操作性とスピード感でアイデアを形にすることを可能にするとともに、学習コストがコーディング言語の習得に比べてかなり低いことから非エンジニアでも簡単な操作は任せることができるため、エンジニアの負担軽減につながり業務の効率化に寄与するという内容でした。
また、ツールそれぞれに一長一短があるため要件や実現したい機能について十分に見通しを立てて、最適なツールを使うことがポイントなのではないでしょうか?
今回は、以上です。
それでは!
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