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岩下 友揮:2018年入社(中途) / グローバルイノベーション事業部 CS 兼 リサーチ部門 リーダー
大野 こなみ:2018年入社(新卒) / HIKOMA事業部
吉沢 翔太:2018年入社(中途) /管理部
※所属部署・部署名・仕事内容は取材当時(2020年3月)のものです。
人と人とのかかわりあいによって新たな価値が自然と生まれる「創発」を、組織文化のキーワードに掲げるイシン。その社内では実際に、営業や制作、管理といったさまざまな役割を担う現場の社員がお互いに刺激を与えあうなかで、サービスの付加価値が日々、高められている。ここでは、異なる事業部の現場で働く社員3人を取材。インタビューを通じ、「創発を生むコラボレーション」の実態に迫った。
※「創発」についての社長インタビューはこちら
https://hikoma.jp/ishin/companies/844
社会への貢献を実感できる
岩下 海外のスタートアップに関するレポートを法人のお客さまに提供する事業で、編集業務を担当しています。私が所属するグローバルイノベーション事業部は、シリコンバレーにおけるスタートアップの動向やサービスを日本語の記事にして配信するWebメディアとともに立ち上がった事業部で、レポートの提供は、「スタートアップの情報を発信する」という軸から派生した事業です。日々、世界のスタートアップの動向をとらえ、そのなかからお客さまのニーズにあった情報を選定し、レポートにまとめています。
大野 採用オウンドメディアの制作・運用を通じて企業の人材採用を支援するHIKOMA事業部で、取材のアテンドや、オウンドメディア制作のディレクション、Indeed広告の運用支援、納品など、さまざまな業務を行っています。私は2018年に新卒でイシンに入社してすぐから、当時立ち上がったばかりのこの事業に携わっています。いまは、納品に伴うサポートやお客さまからの依頼・相談に対する回答の質向上を課題に、日々仕事に取り組んでいます。
吉沢 私は、会社の成長をウラで支える管理業務の全般を担当しています。具体的には、社内イベントの運営企画や株主総会事務などの総務、給与計算や社会保険関連、税務対応などの労務、契約書作成や知財管理などの法務、Webインフラの管理といった情報システム、新卒・中途採用の補助など。仕事の範囲はかなり広範にわたります。
岩下 私が制作したレポートに対して、「自分たちでは思いつかなかったようなアイデアを得られた」という反響をお客さまからいただいたときですね。ときには、「その情報はすでにつかんでますよ」といった反応をいただくこともありますが、なかには、新しいアイデアを得たいけれど、煮詰まってしまっているお客さまもいらっしゃって。そこで私は、「どんな情報なら価値を感じてもらえるか」と、多くの情報を吟味しながら、レポートを制作しています。世の中の最先端を走るスタートアップに関する情報提供を通じ、日本企業に新しい突破口を探るお手伝いをしていると考えると、とてもワクワクする仕事です。
大野 私の場合は、HIKOMA事業部が制作したオウンドメディアを活用しているお客さまから、「人材を採用できた」という声をいただくときですね。採用にいたらなくても、「大手求人サイトを使った採用では接する機会がなかった層の学生と出会えるチャネルが広がった」とか、「エントリーシートからの応募の後、面接までたどりつける確率が高まった」といった、ポジティブな反応をたくさんいただきます。立ち上げから関わっている事業部のサービスが、社会に貢献できていると実感できるのはとてもうれしいです。
吉沢 私は、ソフト面とハード面を問わず、社内インフラの整備が進み、従業員のみなさんがそのインフラを使ってくれる状況にやりがいを感じますね。たとえば、勤怠管理システムだったり、フリーアドレスだったり、グーグルドライブだったり……。こうした、私が入社してから新たに整備したインフラは、「あって当たり前のもの」としてみなさんに使われていますが、「新しく便利なものをどんどん取り入れて、会社の基盤を強くしたいという姿勢を管理部から感じる」といった声を聞くこともあります。社員のみなさんは管理部にとっての「お客さま」ですので、そういった反応があると、「やってて良かった」って思いますね。
社員のこだわりを尊重してくれる職場
岩下 ええ。GSA事業部におけるクライアントへの納品業務は、主に私のような制作メンバーが担当するのですが、営業メンバーとの連携によって、「サービスに磨きがかかっている」と実感することがありますね。たとえば、お客さまと直接関わっている営業担当者から得た業界の話を参考にすることで、お客さまの関心をより惹きつけられるレポートがつくれます。その結果、お客さまからも「情報の質があがったね」と評価もいただけて。レポートのクオリティを一定以上に担保することは制作メンバーのミッションですが、お客さまが感じる「いいね」や「おもしろいね」が増えるのは、営業の仲間の発想があってこそです。組織における「創発」というのは、こうした日々のコミュニケーションのなかから生まれるのではないかと思っています。
大野 コミュニケーションと言えば、私から積極的に意見を発信したことで、サービスの向上につながったことがあります。HIKOMA事業部が提供する、オウンドメディア構築用の※CMS『HIKOMA』をベースとしたサイトデザインは以前、スマートフォンで閲覧した際に写真が自動でトリミングされてしまう仕様で、「これでは使いづらいのでは」と私は言い続けていました。その後、システム更新のタイミングで新しいデザインと仕様をあらためてつくってもらって。お客さまは「新しいほうが断然いい」と言ってくださりました。同じ事業部の営業担当者からも、「よりお客さまに提案しやすくなった」と言ってもらえました。日常の業務のなかではなかなか「創発」という言葉を意識することがなくても、じつはこうした普段のコミュニケーションから新しい価値が生まれることって、けっこう多いと思います。年次に関係なく意見を汲み取ってもらえたり、活発なコミュニケーションが生まれるのは、イシンの職場環境の魅力ですね。
吉沢 私も同感です。管理部として新しい制度やシステムを整備するにあたっては、もちろん、時間的、予算的な条件のもとで、上司である管理部長がその実施の判断をすることになるのですが、私が発信するアイデアもたくさん採用してくれて、主体的に業務を行っているという実感をもっています。私の場合、前職の頃から、仕事の大小を区別せず、社員からの要望や困りごとにはすべて耳を傾けることにこだわっています。イシンの職場は、そんなこだわりをもつ社員を尊重してくれる文化があります。そうした文化があるからこそ、仲間同士が影響を与えあって、よりよい職場環境やサービスをつくっていけるのではないでしょうか。
岩下 今年1月、とある大手通信キャリア会社が、英語音声を自動で文字起こしする音声認識AIサービスを提供するスタートアップとの協業を発表しました。じつは、この2社の協業のきっかけをつくったのは私たちGSA事業部で、このスタートアップに関するレポートを私たちが通信キャリア会社さんに提供したことから実現されたんです。今後は、こういった海外のスタートアップと日本企業の提携事例を増やして、「実はイシンが黒子としてかかわった事例はこんなにあるんですよ」と言えるようになるのが理想ですね。
大野 私は、サービス提供を通じたお客さまの採用活動に伴走できるよう、サービスをいっそう磨き込んでいきたいです。現在は、オウンドメディアサイトをどんな人がどのような記事をどのような順番で読み、エントリーに至ったかといったデータを分析し、レポートとして提供するサービスを準備しているところです。従来の人材会社は、企業の採用活動においては、特定の職種の募集単位でしか寄り添うことができず、募集する職種で採用が決定すれば、そこで終わりでした。イシンでは、お客さまに自分たちのメディアをもってもらうという価値を提供することで、永続的に、お客さまの採用活動に寄り添っていく。そんな価値をHIKOMA事業部でつくり続けていきたいですね。
吉沢 私は、そんな前線で働く社員のみなさんのチカラを120%発揮させられるような環境の整備や仕組みを構築し、社員が安全安心に働けるよう、引き続きサポートを徹底していきます。イシンでは、「創発的な組織」をシリコンバレーのようなエコシステムに例えることがありますが、管理部は、優れたサービスをまちから生み出すインフラのような存在ではないかと思っています。職場の環境面に関しては文句のつけようのないくらいにしていきたいし、「管理部がいるから大丈夫だよね」と言われるようになりたい。イシンの事業がより大きく成長しても支えられる土台を、しっかりと大きなものにしていきたいと考えています。
(注釈)
※CMS:コンテンツ・マネジメント・システム。Webサイトを構成するデジタルコンテンツを統合・体系的に管理し、配信に伴うさまざまな処理を行うシステムの総称
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