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ハードウェアエンジニアの道を拓く情報処理技術者試験を詳しく解説!

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今回の記事は、モノづくり・製造業に携わる回路設計や組み込みエンジニア、またそれらを目指す学生向けに、転職や就職で有利になる資格について紹介したものとなっております。資格が無くても実務で戦える職種であるとのことですが、やはり職を得るという点においては備えておく必要がありそうです。

今回ご紹介する資格の他にも数々の資格がありますが、一番ポピュラーで基本的な資格としてこちらを紹介させていただきます。

エンジニアとして転職や就職を目指しているなら、
まずは”情報処理技術者試験”がオススメ!!
です。詳しく見ていきましょう!

1. はじめに

情報処理技術者試験とは??

まずは、本資格の分類から説明していきます。
本資格は、情報処理推進機構(IPA)が実施している試験となります。
以下はその公式サイトより、
情報処理技術者試とは、「情報処理の促進に関する法律」に基づき経済産業省が、
情報処理技術者としての「知識・技能」が一定以上の水準であることを認定している国家試験です。
また、情報技術を利用する企業、官庁などが情報処理技術者の採用を行う際に役立つよう客観的な評価の尺度を提供し、
これを通じて情報処理技術者の社会的地位の確立を図ること。
とされております。

ここで比較対象として、近年就職活動を控えた学生にも認知を得てきたIT資格
「ITパスポート」との違いを見てみましょう。
ITパスポートは、こちらもIPAが実施しているため情報処理技術者認定試験と言え、
ITが普及している現代において社会人や学生がITを活用するための基礎的な知識を証明するものとされています。

そのため、対象は幅広くエンジニアほどITに精通している必要のない社会人や学生をその中心と据えています。
 
以上のことから、情報処理技術者試験とITパスポートには問われているIT知識水準と資格を有することで
恩恵を受ける状況に違いがあることがわかります。

簡単にまとめると、
・情報処理技術者としての一定以上の「知識・技能」水準が認められ、
 企業や官庁における採用の尺度となる→情報処理技術者試験
・ITの普及した現代において業務上のIT活用の基礎的な知識を証明するもの→ITパスポート
このような具合です。

さらに添付の動画では、IT企業における資格ごとの価値を現場の社員が語っておられます。
是非参考にしてみてください。

本記事では、電子回路や組み込みエンジニアといった一般より深いIT知識を必要としている方向けに「情報処理技術者試験」を掘り下げていこうと思います。

2. 情報処理技術者試験の種類

基本情報技術者試験(FE)

ここまでで、なんとなく情報処理技術者試験についてその主旨がわかってきたと思います。
ここからは、4段階12種類ある情報処理技術者試験について、特に職を得る上で鍵となる資格を3つほどに絞って紹介していきます。
ちなみに、ITパスポートは初級・中級・上級・最難関の4段階のうち初級レベルにあたります。

まず1つ目は、基本情報技術者試験(FE)です。
こちらは、「第2種情報処理技術者試験」と以前は呼ばれており、1969年から実施されており、4段階のうち2段階目の中級にあたります。
FEは年に2回(春・秋)に実施され、ITエンジニアの登竜門という位置付けであることから、合格率は概ね25%前後とITパスポートの60%に比べてハードルが高い試験になります。

また就職活動中の学生が取得していると、ITに携わる業界を本気で目指しているんだなと人事から評価を得るほどの効果があるようです。
一方で、すでにIT関連で働いている社会人にとっては持っていてもさほど驚かれないか、どちらでも変わらないといった感覚なのだそうです。
 
社会人で取得する必要があるとすれば、IT以外の企業からIT系への転職を考えている場合になるのではないでしょうか?
 
学習方法など詳しく知りたい方は添付動画をご覧ください。

2. 情報処理技術者試験の種類

応用技術者試験(AP)

2つ目は、応用技術者試験(AP)です。

こちらは、「第1種情報処理技術者試験」と以前は呼ばれており、こちらもFEと同様に1969年から実施されており、
4段階のうち2段階目の中級にあたります。
APも年に2回(春・秋)に実施されますが、FEの上位資格という位置付けであることから、
上級プログラマやシステムエンジニアを対象としています。
合格率は概ね22%前後となり、FEよりさらに難関になっています。

また就職活動中の学生が取得していることは非常に珍しいことだそうで、
学生は無理に目指さなくても大丈夫かと思います。
一方で、すでにIT関連で働いている社会人にとっては持っていないことで実務に影響が出るわけではないですが、
やはり転職などを考えた時にはあると便利だそうです。
特に、IT経験の少ない人事にとってはこの人はITに精通しているんだという印象を
強く与えることが出来るのではないでしょうか?
 
APを取るべき人の詳しいパターンについては添付動画で解説されています!

その他にも上級・最難関レベルの情報処理技術者試験があります。
中級のFE, APよりさらに難易度の高い資格ももちろん存在します。
しかしながら、ここから先は複雑に別れており説明をしだすとかなり長くなりそうであるため、
私が対象としている層のエンジニアに特に関係の深いものがあったためそれだけの紹介に留めさせていただきます。

2. 情報処理技術者試験の種類

エンベデッドシステムスペシャリスト

こちらは、スマートフォンやカメラ、冷蔵庫などあらゆるものに組み込まれている
システムの設計・構築・製造・保守を担う業務に従事するエンジニアが取得するべき資格となります。
(試験は春期に1回行われ、合格率は16%となっております)
この他にも多くの上位資格が情報処理技術者試験にはあるので、
ご自身の業務に沿った内容の資格の取得を目指してみると道が拓けるのではないでしょうか?
 
上位資格まで網羅した動画はこちらです!参考にされてみてください!

5. おわりに

まとめ

というわけで、今回は IT関連企業にエンジニアとして就職や転職を考えている学生及び社会人の方に向けて、
持っておくと良い資格について紹介するべく記事を書いていきました。
自身が想定するフェーズにあったレベルの資格を先に取得しておくことで、
余裕のある就職・転職活動ができるのではないでしょうか??
 
また、転職を考えなくとも資格取得の過程で実務では得ることのなかった周辺知識やスキルを得ることができ、
実務への還元も期待できます。
経歴が長く、自身のある方は中級から段階的に受験をしなくとも、
いきなり上級・最難関レベルの上位資格を受験してしまうことに挑戦するのも自己研鑽の一つ
としてありなのではないでしょうか?

今回の記事を通して、特にモノづくりの現場や製造業の方々へ届いてくれたらいいなと思っております。
またあわよくば参考にして頂ければ嬉しいです。

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