吉川慶(執行役員 兼 公民共創事業部 事業部長)
◆入社年:2018年/中途
◆趣味:スキー
※所属部署・部署名・肩書・仕事内容などは取材当時のものです。
民間企業と自治体の橋渡し役を担うサービスを社会に提供しながら、イシンの成長の一翼を担う自治体領域事業部。いま事業部を統括するのは、イシンに中途で入社した吉川慶だ。学生時代から「新しい事業やサービスをつくって事を成したい」と大きな志を抱いていた彼は、入社するまでの10年以上にわたり、東証一部に上場する大手企業でキャリアを歩み続けてきた。
民間企業と自治体をつなぐ情報誌『自治体通信』を発刊する事業部を統括しています。
社会に対しては、民間企業が提供するサービスやソリューションを雑誌やオンラインコンテンツをハブとして発信することで、全国の自治体職員が抱える課題の解決や住民サービスの向上に貢献します。そして社内に対しては、メンバー一人ひとりが生き生きと働き、イシン全体に活力をつくっていく。この、社会と社内に向けた両輪を最大化させ続けるのが、部長としての私のミッションです。
『自治体通信』は2014年の創刊から5年が経ち、全国の自治体においてその認知度も高まっていますが、これからも社会に提供できる価値をさらに高めていくため、関連する新しい事業の立ち上げも私が担う仕事のひとつです。
私はもともと学生の頃から、「いままで世の中になかったサービスや事業をつくり、大きな事を成したい」という想いをもっていました。そのためにまずは、人と対峙し、営業力をつける必要があると考え、新卒では大手ソフトウェア企業に入社し、営業からキャリアをスタート。その後、人材サービス企業に転職しました。同社では、社内転職をするような感じで、複数の事業部で人事や事業企画などに携わりました。
イシンを知るきっかけができたのは、人材サービス企業に転職して11年目の頃でした。先輩で、2013年にイシン(当時は株式会社幕末)に取締役として入社していた片岡(現:イシン代表取締役社長)に「イシンに入らないか」と誘われたんです。
そのとき、すでに社長に就任していた片岡からは、「いまイシンはこういう事業をやっている」「これからこういうことをやっていきたい」といった話を聞かされましたね。
そこで少し興味をもち初めて会社のWebサイトを見たら、1999年の創業時から続く『ベンチャー通信』や、『経営者通信』、さらに最近では『自治体通信』や『ニッポンの社長』、海外事業と、さまざまなビジネスを手掛けている会社だと知って。これまで大企業に長年勤めてきた私にとって、当時、従業員70人ほどの小さな会社が創業時からの事業を20年近くも続けながら、さらに新しいことに果敢にチャレンジしているイシンは不思議な会社に映りました。「この会社のバイタリティはどこから来ているのだろう」。まずはそんな強い興味が生まれました。
私がイシンに入社する決意を固めたのは、イシンが大事にしたい価値観をまとめた「行動指針ブック」を読んだときでした。そこには、「至誠」「意気」「本質」「内省」「細部」「幕賓」「知行合一」の各項目からなる行動指針が書かれています。
このなかの「至誠」は、7つの項目でもっとも大切な指針としてひとつ目に掲げられているのですが、「根本的に“正しくあろう”とせよ」という一文が印象的でした。人間は誰しも本性として「弱さ」をみせてしまうものですが、だからこそ、「正しくあろう」とする信念と自らを戒める姿勢を持とうとする精神性を忘れてはならない。このように「至誠」の項には書かれています。会社として、ビジネスでお金を稼ぐことは当たり前のことですが、どのようなことがあっても社会的存在としての会社の軸をブレさせることなく、人として正しくあろうとせよというのがこの一文なのです。
ここからさらに、縁や感謝を軸に判断せよとする「意気」、つねにものごとの本質を捉えよとする「本質」……とつながっていくのですが、こうした考え方を明確に言語化しているイシンはすばらしいなと。「この会社には、成長する可能性しか感じられない」と思いましたね。そんなイシンで働かせてもらう機会に御縁を感じ、そのまま入社を決意しました。
入社してからは、「経営企画室」の室長に就任しました。ここでは、これまでのキャリアで携わってきた人事や経営企画に関する経験を活かし、さまざまな業務の企画、運営に携わりました。そして、経営企画室のなかから事業を見ていくなかで、自分もバイタリティのあるこのイシンで事業づくりに関わっていきたいと思って。自治体に関連する新規事業の立ち上げに関わらせてもらったことをきっかけに、2019年10月からは自治体領域事業部の部長に配属させてもらうことになりました。
入社から3年目となるいま、イシンの文化を自分なりの言葉で表現すると、御縁を大切にし、「人に賭ける」ところだと思います。
イシンでは、入社3年目の若手でもひとつの事業部の部長を任されることがありますし、事業部の新しい取り組みには年次を問わず積極的にアイデアが求められ、ビジネスへのコミットが期待される。四半期や半期ごとに発表されるMVPでは表彰された社員が感動に涙を流すこともありますが、それだけ、会社から期待され、社員一人が自分に課せられた目標の達成に向けて一生懸命になっていることの証左だと思います。
実際に私も、自治体領域事業部の部長を任せてもらい、新しい事業や仕組みづくりにもチャレンジさせてもらいました。年次に関係なく、志のある人にはまずは「やってみなよ」と言う。そんな考え方が会社全体に徹底されていると私自身、実感しています。
イシンは会社として、人と人とのかかわりあいのなかから「足し算」以上の価値を生み出す「創発」を、企業文化に掲げています。同じ船に乗った仲間との御縁を大切にし、一人ひとりのチャレンジを応援する風土が徹底されているからこそ、創発が促され、そこから新しい価値が創造されていく。私が入社前に不思議に感じた、イシンがさまざまな新しい事業にチャンレンジできる理由を、いまでは実感とともに分かるようになりました。
今後はイシンを、MBA(経営学修士)プログラムのなかでケーススタディや、世界中で読まれている経営誌『ハーバード・ビジネス・レビュー』に取り上げられるような会社にしていきたいですね。イシンはまだ成長過程ですが、きっとどこかのタイミングでその魅力が世の中の注目を集めるようになるのではないかと信じています。
そうなるために私としては、イシンのなかでにつねに新しいことにチャレンジしていく必要があるでしょう。変化を楽しみ、自分がフロンティアに立ちながら、若手に対してもどんどん刺激を与えていく。そうすることで、新しいことにチャレンジし続けるイシンの事業をつねにアップデートし続けていきたいと考えています。
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